『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ』の執筆裏話(1)コーヒーの参考文献

『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ』の裏話を少しずつご紹介していきます。

本書はコーヒー会社を舞台に、最新ビジネス戦略を学べる物語です。

最初に考えたのは、コーヒー業界をよく知ること。そこでコーヒー関連の本はかなり読み込みました。手元にあるコーヒー関連の本を集めてみました。

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他にもここにない本や、Kindleで買った本もありますし、新聞・雑誌・ネットの記事も参照したので、実際にはこの2倍程度の分量になるでしょうか?

 
ただ本書は単なるコーヒービジネスの本ではありません。

コーヒー業界はあくまで事例。本質はビジネス書です。最新マーケティングやビジネス戦略に関する本も読み込みました。

 

一方で本から学んだだけでは不十分。自分の経験に基づいて書かないと説得力ある本は書けません。

そこで色々なコーヒー体験をしました。方々の喫茶店に行くのはもちろん、コーヒー関連のセミナーに参加したり、コーヒー博物館にも足を伸ばしましたし、コーヒー会社の方とお話しもしました。

そして何よりも大切だったのは、独立後、一緒に仕事をさせていただいたお客様を通じて、リアルなビジネスの現場で必要なことを学んだこと。コーヒー業界だけでなく様々な業界の課題と取り組みも、本書に反映しました。

合計256ページのこの薄い本には、実に色々な情報のエッセンスを、誰でも楽しみながらサクサク理解できる面白いストーリーに凝縮しています。

 

 

『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ』の表紙が公開されました

新刊『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ』の表紙画像がアマゾンに掲載されました。

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「100円のコーラ」シリーズは白地に各種コーラのデザインでシリーズ感を出していましたが、本書は一転してコーヒーをイメージした色の表紙になります。

並べるとこんな感じです。




 

本書は9月11日発売の予定です。お楽しみに。

 

9月11日、『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!』を出版します。アマゾンでも予約開始

9月11日、新著『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!』を出版します。アマゾンでも予約受付を開始しました。

 

実はコーヒー業界は、ビジネス戦略の宝庫です。

そこで本書はコーヒー業界を舞台に、いま注目されているコーヒー業界の最新事例を通じてビジネス戦略を学べる本になっています。

特にビジネス戦略に関しては、

・バリュープロポジションの具体的な構築方法
・なぜコアコンピテンシーがバリュープロポジションで重要なのか?
・なぜ仮説検証思考が大きな違いを生み出すのか?
・なぜ企業の社会貢献が大切なのか?
・なぜいま、マーケティング3.0という考え方が重要なのか?

といった最新の内容を、身近なコーヒー業界の事例を使ってわかりやすくご紹介しています。

 

『100円のコーラ』同様、本書でも個性的な人たちが登場し、ビジネス戦略論としてもエンタテインメントとしても楽しんでいただける本に仕上げました。(注:『100円のコーラ』シリーズで活躍した宮前久美、内山明日香、与田誠は登場せず、顔ぶれも性格も一新しています)

さらに1年前に独立してクライアント企業様と一緒に学んできた内容を取り込んでおり、実務にも役立つ内容になっています。

  

発売は9月11日です。お楽しみに!

 

「コミック版100円のコーラを1000円で売る方法3」、発売開始

「コミック版100円のコーラを1000円で売る方法3」が、7月29日に発売開始になりました。

本書も阿部花次郎さんの素晴らしい画で、楽しくマーケティングを学べる内容になっております。

紀伊國屋書店「和書 経営」カテゴリーでは、7/29のデイリーランキングで、何と発売初日に初登場9位になっております。紀伊國屋様・KADOKAWA中経出版様はじめ、ご尽力くださった皆様に感謝です。

 

皆様のおかげで、「コーラシリーズ」も無事完結です。

有り難うございました。

 

「コミック版コーラ3」完成。これでコーラシリーズ全7冊が完結です

本日、KADOKAWA中経出版様から7月末発売予定の「コミック版100円のコーラを1000円で売る方法3」見本が届きました。

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「100円のコーラを1000円で売る方法」を2011年11月に出版してから2年8ヶ月、これでコーラシリーズは、コミック版・図解版あわせて7冊全て揃いました。

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当初よりシリーズ3部作の企画を立てて、ポートフォリオ戦略を進めていましたが、改めてこのようにシリーズ7冊を並べて眺めてみると感無量です。

ご支援くださった関係者の皆様、有り難うございました。

アマゾンでも予約を開始しています。

現在、次の新シリーズも企画中です。皆様お楽しみに。

 

「100円のコーラを1000円で売る方法」の中国語(簡体字)版「把100元的可乐卖到1000元」

「100円のコーラを1000円で売る方法」の中国語(簡体字)版「把100元的可乐卖到1000元」が出版されました。→中国版Amazonへのリンク

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韓国語版、台湾版、タイ版に続き、海外版で4カ国語目です。有り難いことですね。

著書を通じて、隣の国同士がお互いに理解し合えるように、少しでも貢献できればと思います。

 

 

コミック版「100円のコーラを1000円で売る方法3」、着々と出版準備中です

「100円のコーラを1000円で売る方法3」のコミック版ですが、現在着々と準備中です。

コミック版コーラ1、2と同様、作画はもちろん阿部花次郎先生で、こんな感じに仕上がっています。

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あの場面やこの画面がどのように描かれるのか….私も楽しみにしておりましたが、こうやってライバル同士の宮前久美と内山明日香が並び、かつての上司だった与田誠と対決している絵を見ると、「ついに第3巻かぁ」と、感慨深いものがあります。

ゲラチェックで見てみるととても楽しく、何度も読み返してしまいました。 

 

7月下旬に、KADOKAWA 中経出版様より発売され、書店に並ぶ予定です。

皆様もお楽しみに。

 

韓国語版の「100円のコーラを1000円で売る方法」3部作が揃い、これでアジアで出版した本は合計6冊に。

韓国語版「100円のコーラを1000円で売る方法3」が届きました。これで韓国語版のコーラ3部作がすべて揃いました。

アジア各国で出版されている私の本は、本書で合計6冊になりました。

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左から、

■韓国版 100円のコーラを1000円で売る方法

■韓国版 100円のコーラを1000円で売る方法2

■韓国版 100円のコーラを1000円で売る方法3

■タイ版 100円のコーラを1000円で売る方法

■台湾版 100円のコーラを1000円で売る方法

■台湾版 残業3時間を朝30分で片づける仕事術

 

本書では、「イノベーションのジレンマ」の図も韓国語になっています。

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本書の冒頭で、韓国の読者の皆様へ向けて、原作者のメッセージを書きました。オリジナルの日本語は下記の通りです。

—(以下、日本語訳)—

「100円のコーラを1000円で売る方法3」の韓国版が出版され、大変嬉しく思います。

本書のテーマである「イノベーションのジレンマ」は、大きく成功し、成熟した多くの社会や組織が陥る罠でもあります。

たとえば、1960年代に「英国病」と言われた大英帝国。低迷の1980年代を過ごした米国。そして本書でも描いたように、1990年のバブル崩壊から「失われた20年」を過ごしている日本企業。これらはいずれも「イノベーションのジレンマ」に陥った結果です。

ビジネスパーソンであれば誰もが、真剣に顧客のことを考え、顧客の課題に応えるべく仕事をしています。しかしかつてイノベーションを実現して覇権を握り、大切な顧客のために真剣に仕事をしているうちに、いつの間にか革新性を失い、新たなイノベーターに覇権を譲ってしまう。それが「イノベーションのジレンマ」なのです。

「イノベーション」という英語は、日本語では1958年に日本政府が発行した「経済白書」において、「技術革新」と訳されました。当時のイノベーションは技術に由来するものが多く、これは適切な訳でした。しかしその後、イノベーションは多様化しています。現代では、イノベーションを「技術の革新である」と考えると、本質を見誤ってしまうのです。

クリステンセンも述べているように、本来のイノベーションは、「新しい顧客と市場を創造すること」なのです。

「イノベーションのジレンマ」から抜け出す解決策は何か?それは新たな顧客と市場を創造すること。そして新たな市場を創造できるような、新たな顧客の課題にチャレンジすることが必要です。

成熟化した社会にあっても、新たなニーズ、未充足のニーズは、私たちの現場にはまだまだあるはずです。そのことに気付くことが、私たちビジネスパーソンが、ビジネスを通じてイノベーションを起こし、よりよき社会を創り上げるための最初の第一歩なのでしょう。

本書が、韓国の読者の皆様にとって少しでもお役に立てば、こんなに嬉しいことははありません。

永井孝尚

—(以上、引用)—

 

翻訳は、こちらでもご紹介した林載徳(リムジャエドゥック)さん。SKハイニックスに勤務される現役ビジネスパーソンです。 

 

ご尽力いただいた皆様、ありがとうございました!

 

「プロフェッショナルの視点」(畑哲郎監修)にインタビュー記事を掲載いただきました

2014/5/10に出版された「プロフェッショナルの視点」(畑哲郎監修)にインタビュー記事を掲載いただきました。

こんな感じでp.12-38に掲載いただいています。

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これは2012/7/29に「ベストセラーズチャンネル」の放送でインタビューいただいたことがご縁で、インタビュー内容を元に構成されたものです。→放送の様子はこちら

有り難いですね。

ご尽力をいただいた皆様には、感謝申し上げます。

 

 

「100円のコーラを1000円で売る方法」タイ語版”สาวมั่นกับชั้นเชิงการตลาด”完成しました。

「100円のコーラを1000円で売る方法」のタイ語版が、昨日自宅に届きました。(表紙の左上には日本語タイトルも書かれています)

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バリュープロポジションの図も、ちゃんとタイ語になっています。

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タイ語版の発売は今年3月31日。こちらのサイトで中身の一部もご覧になれます。

 

これで「100円のコーラ..」は、日本語、韓国語、中国繁体語、タイ語の4カ国語になりました。有り難いことですね。

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ご尽力いただいた関係者の皆様に、感謝申し上げます。

 

 

5回目の完成原稿ができました。あと3-4回

昨年末から時間をかけて、次回作に取りかかっています。

1週間ほど集中して、昨晩ほぼ完成原稿ができました。

とは言え、この「ほぼ完成原稿」が出来たのは、これで5回目です。

恐らくこれからさらに3-4回、完成原稿を作り続けます。

 

どうしてこうなるのかと言うと、

1.色々と調べて構想する
2.大まかなプロットを作る
3.2.に基づいて、じっくり書く
4.見直して、納得いくレベルの完成原稿にする
5.しばらく放置する。身近な人たちにもチェックしてもらう
6.再度チェックして、修正すべき点を確認する
7.1に戻る

というプロセスを、何回も繰り返しているからです。

納得いくレベルの原稿を作っても、あとで見直すと、結構、アラが多いものです。

また、第三者の視点でチェックすると、気が付かなかった点も色々と出てきます。この場合、相手の指摘は一切否定せずにいったん全て受け容れ、自分の中である程度の時間をかけてじっくり消化することが必要です。第三者の視点は読者の視点でもあり、とても重要ですし、本はいったん出版したらほとんど修正できないからです。

絵にすると、いつも講演でお話ししている螺旋状のPDCAを何回も回しているイメージです。

Pdca

これを回す回数が多いほど、いいものができるのです。

しばらくこの作業が続きそうです。
 

  

4月16日発売の「図解 100円のコーラを1000円で売る方法」、見本が完成!

昨日、KADOKAWA中経出版様から、見本いただきました。

表紙はこんな感じ。

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裏表紙はこちら。網羅されている理論や、コーラシリーズ読者の皆様のご感想も紹介されています。

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中身はこんな感じ。

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見開き2ページで1テーマをご紹介し、30テーマを、全96ページの薄い本に、図解でコンパクトにまとめています。

コーラシリーズ全3巻に収録されている幅広い最新ビジネス理論のキモを、クイックにわかりやすく学べる、かなりお得感がある本だと思います。

若手ビジネスパーソンは仕事の学びのために、経験豊富なビジネスパーソンの方は知識の棚卸しに、学生の皆様は社会勉強に、お役立ていただけるかと思います。

1週間後の4月16日に発売開始。アマゾンでも予約受付中です。
 

 

2012年6月のPresident掲載記事「100円コーラを1000円で売る方法はあるか」が公開されました

2012年6月にPresident本誌へ掲載いただいたインタビュー記事を、President Onlineに掲載いただきました。

100円コーラを1000円で売る方法はあるか
職場の噂、巷の評判[バリュープロポジション]

思い返せば、この取材をいただいたのは2012年4月頃。もう2年前です。

当時は日本IBMのソフトウェア事業部で人材育成責任者の仕事を始めたばかりでした。「100円のコーラを1000円で売る方法」第1巻を出版して数ヶ月後でした。

日本IBMの広報担当者と相談してご同席いただき、日本IBMの箱崎本社25Fで業務の合間に取材をいただきました。

中経出版で編集をご担当なさった谷内さんにも同席をいただきました。

懐かしい記事です。

 

速く動き、間違ったらすぐに方向修正することが、大きな競争力を生み出す

今の世の中は、すごい勢いで動いています。

場合によってはアクションが1週間遅れれば、ヒト・モノ・カネをいくらかけても取り戻すのが難しい状況に陥ってしまうこともあります。

 

たとえば私は、2011年11月に「100円のコーラを1000円で売る方法」を出版しました。

実はこの第1巻を出版する2ヶ月前、2011年9月に、第2巻第3巻の企画書を作成し、版元の中経出版様と打合せをしていました。

このおかげで、第2巻を10ヶ月後の2012年9月に、第3巻をさらに9ヶ月後の2013年6月に、それぞれ上梓できました。そして第2巻・第3巻を出すことで、第1巻も売れるという好循環を作ることができました。

もし第1巻出版の3-4ヶ月後の2012年3月頃に、「第1巻が売れたから、第2巻の企画を立てよう」と考えていたら、どうでしょう?

恐らく第2巻の出版は2013年、第3巻は現時点でも出版されていなかったでしょう。

あるいは第2巻の出版のタイミングを逸してしまい、シリーズ化は出来なかったかもしれません。

編集の方々のご協力をいただいて、企画を早めに立てて検証し、スピード感を持って前倒しで企画を進めたから、タイミングよくシリーズ化できたのですよね。

 

このように、スピードはそれ自体、大きな競争力です。

しかし、「スピードが大切」と言葉ではわかっていても、実際の自分の行動に繋げている人は、意外に少ないように思います。

 

見方を変えると、「私達は意識して速く動くだけで、凄い強みを発揮できる」、ということなのではないかな、と思います。

仮にヒト・モノ・カネが潤沢でなかったとしても、「速く動き、間違ったらすぐに方向修正する」ことを日々継続するだけでも、成功する可能性は大きく高まるのではないかと思います。

 

韓国版「100円のコーラを1000円で売る方法2」に、アジア中小企業協議会長の書評が

先日当ブログでもご紹介した、韓国版「100円のコーラを1000円で売る方法2」の翻訳者である林載徳(リムジャエドゥック)さんから、韓国のアジア中小企業協議会長が書評を書いていただいていることを教えていただきました。

このサイトですが、こんな感じです。

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ハングル文字で書かれていますが、便利な世の中になったもので、Google翻訳を使うと何が書いているかおおよそのことが分かります。翻訳サイトはこちら

若干文章を直すと、こんな感じです。

—(以下、意訳版)—-

[5.低成長への課題に対して]小さな組織が、どのように大きな組織に勝つか?|永井孝尚

「10以上の解決策がある報告書は、ゴミである」-ギムギチャンカトリック大経営学部教授·アジア中小企業協議会長

「小さな組織が、どのように大きな組織に勝つか」

それには、戦略とゴミ箱を用意することだ。まず不要なものを捨てることから始めるのだ。 この本は、強者の同質化戦略に対抗する弱者の差別化戦略が、いかに素晴らしいかを示している。「根回し重視型経営」ではなく、「企画型経営」が推奨されているのもその理由からだ。 「根回し重視型」は、一糸乱れずに目標に邁進することができるが、デジタル時代では戦略的対応が遅れてしまう。 一方、「企画型」の企画力とは、企画立案力のことではなく、「実行」する力、すなわち、組織を動かす力である、としている。

優れた企画のためには、すべての問題と論点を網羅的に考えるという過ちから脱する必要がある。最も重要な論点を2〜3個に絞った後に、その対策を考えることが必要なのだ。米国では、解決策が10以上あるコンサルティングの報告書は、ゴミレポートであると言われている。実行する力が弱まるからだ。また、作った商品が売れないので販売強化策を繰り返しても、売上が伸びない「悪魔のループ」が生まれることもある。そして結局、差別化ができず、収益を生み出さない。この本で「網羅的思考」に陥っていないか、振り返ってみてはいかがだろうか?

—(以上、意訳版)—-

ちなみに、以前ご紹介しましたように、「100円のコーラを1000円で売る方法」(第1巻)の韓国版書評も、こちらで見ることができます。

各国での書評がすぐに見ることができるのは、有り難いですね。

韓国版「100円のコーラ」シリーズの翻訳者とご対面!

先日ご紹介しましたように、「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズは、第1巻と第2巻が韓国語版で出版されています。

昨日、その翻訳を担当された林載徳(リムジャエドゥック)さんと、中経出版のオフィスでお目にかかる機会をいただきました。

実はリムさんは韓国の半導体メーカーであるSKハイニックス社の経営戦略部門に勤めるシニアマネージャー。現役の会社員なのですね。韓国でこのように会社員が翻訳をすることはあまりないそうです。

日本にも数年間出張された経験もあり日本語も堪能。半導体に関する本の他、日本の経営書も何冊か翻訳されています。

「コーラ2」のテーマは仮説検証思考と弱者の戦略なのですが、韓国版では「弱者の戦略」にフォーカスを当てて、中小企業向けの位置づけでプロモーションされています。

「コーラ2」韓国版は、既に増刷も決まり、ビジネス書のベストセラーランキングにも顔を出しており、サムソンの関連会社でも社員教育の一環で読んでいただいているそうです。

 

日本語版「コーラ2」に私がサインし、リムさんにお渡ししているところです。今回の来日はプライベートでのご旅行だそうです。

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リムさんからも、韓国版にサインもいただきました。ハングル文字です。

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このお二人は、右がコーラシリーズの編集を担当いただいた中経出版の谷内さん、左が中経出版で翻訳版の窓口を担当されている張さん。張さんは台湾ご出身で日本に帰化される予定です。

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色々な方々のおかげで、「100円のコーラ」シリーズが世界に広がっています。

大変有り難いことですね。

「100円のコーラを1000円で売る方法2」韓国版、完成

昨年12月末、韓国で出版された「コーラ2」韓国版が、昨晩自宅に届きました。

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本書はアジアで出版された4冊目の本になりました。

左から「コーラ1」台湾版、「残業3時間を朝30分で片づける方法」台湾版、今回の「コーラ2」韓国版、そして「コーラ1」韓国版です。

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ご尽力をいただいた皆様に感謝です。

2014-01-24 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

「2013年ベストビジネス書」に選んでいただきました

「Webook of the Day」編集長・松山真之助さんに、「100円のコーラを1000円で売る方法3」を「2013年ベストビジネス書」に選んでいただきました!

ダイヤモンドオンライン特別レポート:

これを読めば2014年にスタートダッシュが切れる!年末年始に読みたい「2013年ベストビジネス書」――「Webook of the Day」編集長・松山真之助

 
「マーケティング関連の書籍で、今年出版された一押しは、やはりこの本でしょう」

「第3巻が一番読みごたえがあり、深みのあるストーリーになっています」

有り難い限りです。

松山さんにもご紹介いただいたとおり、

「100円のコーラを1000円で売る方法」は、2011年12月
「100円のコーラを1000円で売る方法2」は、2012年9月
「100円のコーラを1000円で売る方法3」は、2013年6月

に出版しました。

日本IBM社員だったこの時期、週末や休暇中に2年間書き続けた本です。

この3冊で、現代のビジネスパーソンに役立つマーケティングやビジネスの考え方を網羅しています。

もし機会がありましたら、是非ご覧ください。
 

 

CAKES連載『「戦略力」が身につく方法』第3回・第4回が掲載されました

CAKES連載中の『「戦略力」が身につく方法』(PHPビジネス新書)からの抜粋記事第3回・第4回が掲載されました。

 

第3回 孤高の戦略は、失敗する

複雑で精緻な戦略は、必ずしも多くの関係者を巻き込める強力な戦略とはなり得ません。このことについてまとめてみました。

 

第4回 企画部門と現場は、なぜ話がかみ合わないのか?

企画部門と現場は、なかなか話が通じません。それはお互いの立場や考え方が違うからです。そのことを理解すれば、お互いに協業が進み、価値を生み出すことができます。

 

第4回は11/6まで無料公開中です。
 

 

MDRT三井住友海上あいおい会様 名古屋研修会で講演しました

昨日2013/10/18(金)の午前、名古屋で行われたMDRT三井住友海上あいおい会様 研修会で講演してまいりました。

MDRTとは、世界中の生命保険・金融サービス専門職の中から、毎年トップクラスのメンバーで構成された組織です。現在、世界76の国と地域で、38,270名の会員(2013年8月現在)がおられます。(詳細はこちら)

こちらにありますように、日本のMDRT会員数は3,817名。

今回は、三井住友海上あいおい生命様の分会であるMDRT三井住友海上あいおい会様(MDRT MSA様)が主催された研修会での講演でした。

このような保険業界トップクラスのプロフェッショナルの皆様にお話しする機会をいただくのは、とても光栄なことです。

 

今回いただいたテーマは「イノベーション」だったのですが、事前にMDRT-MSA事務局の皆様とご相談した結果、「ビジネスパーソンとして、ご自身のキャリアを変革する上で、新たな視点を得られる話にしたらよいのではないか?」ということになりました。

そこで「会社員だからこそ、出版で社会貢献できる」というタイトルで講演しました。この中で「ビジネスパーソン2.0」についてもお話ししました。

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講演後、皆様から色々なご質問をいただきました。既に何名か本を出版された方もおられました。さすが、MDRT会員の方々ですね。

貴重な機会をいただき、感謝です。
 

 

『「戦略力」が身につく方法』CAKES連載第2回『机上の戦略は、失敗する』…分析や戦略理論では、戦略は立てられません

昨日(2013/10/17)、CAKESの『「戦略力」が身につく方法』連載第2回目が掲載されました。

第2回 机上の戦略は、失敗する

 

今回は、拙著『「戦略力」が身につく方法』p.75〜p.80からの抜粋です。

 

いくら精緻な分析をしても、戦略は決して立てられません。

同様に、いくら戦略理論を駆使しても、成果が上がる戦略は立てられません。

分析も戦略理論も、手段であり道具ではありますが、それ自体では価値を生み出せないのですよね。

今回は、その理由についてご紹介しています。

 

CAKES連載第三回目は、来週の予定です。またおしらせします。

 

9月に出版した『「戦略力」が身につく方法』、一部公開を始めました (本日18:00まで、本日公開分が誰でも全文読めます)

9月20日に出版した拙著『「戦略力」が身につく方法』(PHPビジネス新書)ですが、CAKESで一部公開していくことになりました。

早速本日から、第1回目連載が始まりました。

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こちらからアクセスいただけます。

尚、本日10/10(木) 18:00まで、こちらから本日公開分の全文を誰でもお読みいただけます。

よろしければご覧下さい。

 

2013-10-10 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

『「戦略力」が身につく方法』、皆様からのご感想

先週出版された『「戦略力」が身につく方法』ですが、昨日からネットで感想がアップされ始めました。

 

本書で、製品開発手法として事例紹介させていただいたオルタナブロガーの小俣さんからもいただきました。

永井さん:『「戦略力」が身につく方法』

「コレクション」を並べていただき、有り難い限りです。

 

アマゾンでも書評が早速アップされていました。

アマゾン書評

本書は「100円のコーラを1000円で売る方法」著者であることをあえて前面に出していないのですが、「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズを読まない方々が、読んで下さっているようです。

 

ブログでも早速紹介して下さった方がおられます。

顧客満足=顧客が感じた価値-顧客の期待値

実にじっくりと読み込んでいただき、有り難いですね。

 

早速このように皆様にご紹介いただき、感謝です。

 

皆様も書いておられるとおり、本書は私がIBMで実際に経験したことを元に書いています。

アカデミーの世界の方や、著名コンサルタントや経営者が書かれるマーケティングや戦略思考の本は素晴らしいですし、私自身、大変勉強にさせていただいています。

一方で本書は、経営者ではない普通の会社員(=私)が、仕事の現場で壁にぶつかりながら、少しずつ乗り越えてきた過程を、マーケティングや戦略理論に沿って一般的に解釈しながら、等身大でわかりやすく紹介しているのが特長なのかな、と思います。

その観点で、実際の仕事で役立つ実践的な戦略思考の本になっています。

仕事で壁にぶつかっているビジネスパーソンのお役に立てばと思います。

 


 

 

2013-09-24 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

六本木・アカデミーヒルズで「『戦略力』が身につく方法」の出版記念講演を行いました

昨日20139/20(金) 19:30から、六本木ヒルズ49Fにあるアカデミーヒルズで、9/19に出版した「『戦略力』が身につく方法」(PHP研究所)の出版記念講演を行いました。

合計90分でワークショップ込み、構成は下記の通りです。

 ・顧客中心主義の戦略思考
 ・バリュープロポジション・ワークショップ
 ・仮説検証+現場の学び

金曜日の夕方にも関わらず、沢山の方々にご参加いただきました。

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すごい熱気でした。このように大勢の方々にご参加いただけて有り難い限りです。

 
今朝の日本経済新聞にも広告を掲載いただきました。なんと佐々木常夫さんの横です。

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書店でも販売が始まっています。一昨日、近所の有隣堂にもありました。

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「『戦略力』が身につく方法」は、ビジネスパーソンが、企業の中で戦略を立てて現場を巻き込みながら戦略を実現するためにはどうすればよいのかを、実践的に書いた本です。

「なかなか戦略が立てられない」
「戦略を立てても、なかなか現場が動かない」
「企画に時間ばかりがかかってしまう」

こんなことでお悩みの方には、よいヒントが書かれています。

書店でも並び始めていますので、見かけられましたらお手に取って見てください。

 

コミック化される本 vs. 書物

書物がコミック化されるケースが増えています。

あのスティーブ・ジョブスの伝記も、「テルマエ・ロマエ」の作者であるヤマザキマリさんによりコミック化が始まりました。こちらで立ち読みもできます

また、拙著「100円のコーラを1000円で売る」シリーズも、阿部花次郎さんの画で、有り難いことに第2巻までコミック化されています。


コミックと、文字中心の書物を比較してみると、….

■読む時間は、コミック版は30分。対して書物だと2時間というところでしょうか?

■伝えられる内容は、コミック版はエッセンス、書物だと細部まで伝えることができます。実際、コミック版コーラシリーズでも、わかりやすさと流れを最優先し、書物版からエッセンスを絞って抽出しています。(なお、コミック版では補足のために各章に解説文も新たに入れています)

■対象読者は、FacebookやTwitter、書評サイトを拝読していると、やはりコミック版は普段書物を読まない方々が多いように思います。

ただ必ずしも若い方々が書物版を読まないと言うことではないようです。実際、「書物版を読んでマーケティングの面白さを知った。大学で学びたい」という中学生や高校生の方々も多くおられます。

また私自身も、他の書物を読む際、早くエッセンスを把握したい場合はコミック版を読むこともあります。

 

今後、書物版とコミック版は、対象読者層、読者ニーズ、伝えるコンテンツによって、担っていく役割が違ってくるのではないかと思います。

 

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2013-09-13 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

昨日から書店販売開始の「コミック版100円のコーラを1000円で売る方法2」、実はネットで立ち読みできるって知っていました?

「コミック版100円のコーラを1000円で売る方法2」、昨日から書店販売が始まりました。

家の近所にある有隣堂にも、置いてました。

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実は、中経出版様のサイトで、最初のプロローグ6ページを「立ち読み」いただけます。

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上記のように「立ち読み」をクリックして下さい。

本書はコミックとしてもお楽しみいただける内容になっています。是非どうぞ。

 

 

9/19に『「戦略力」が身につく方法』(PHPビジネス新書)を出版 + 六本木アカデミーヒルズで9/20に出版記念講演

9月19日に、PHPビジネス新書から『「戦略力」が身につく方法 —「現場を動かす力」とは何か』を出版します。

 

 
本書は、5年前に自費出版した処女作「戦略プロフェッショナルの心得」と、同じく大震災直後に自費出版した「バリュープロポジション戦略50の作法」の2冊をベースにしています。

おかげさまで、2008/9に自費出版した「戦略プロフェッショナルの心得」は、当初印刷した2,000冊が完売しました。

また、2011/3に自費出版した「バリュープロポジション戦略50の作法」は、2回の増刷で印刷した合計5,000冊のうち、現時点で4,500冊が売れました。有り難いことに、「戦略で本当に必要なことが、コンパクトにまとまっている」とご評価をいただいています。

 

自費出版本がこれだけ売れたのは、異例のことだと思います。恐らくこのブログをご覧になっておられる方々の多くが、この2冊をお読み下さっているかと思います。心から感謝申し上げます。

現在の講演活動や著作活動のコンテンツのうち、多くの原型がこの2冊に書かれています。

この2冊は私の原点です。

 

一方で、その後の3-5年を通じて、さらに色々な学びがありました。

そこで本書では、この2冊をベースに、最新事例を反映し、さらにその後の私の様々な経験を書き加えた一方で、表現をよりわかりやすくシンプルにするなどして、大幅に加筆訂正を行いました。(実際、4月から7月にかけて、原稿を3回書き直しています)

その結果、オリジナルの2作が原型を留めないほど大幅に書き直された、全く別の本になりました。

来週後半から書店に並ぶと思いますので、よろしければ店頭でご覧下さい。

 

また、本書の出版にあわせて、有り難いことに、9月20日(金) 19:30~21:00、六本木アカデミーヒルズで出版記念講演会を企画いただきました。

「戦略力」が身につく方法~「現場を動かす力」とは何か~
【スピーカー】永井孝尚(多摩大学大学院 客員教授/オフィス永井代表/平河町ライブラリーメンバー) 

六本木/アークヒルズ/平河町ライブラリーメンバー対象です。メンバーの方、あるいはこの機会に新たにメンバーになろうという方は是非どうぞ。

 

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「100円のコーラを1000円で売る方法2 コミック版」、9/11発売です

「100円のコーラを1000円で売る方法2 コミック版」が完成しました。

表紙はこんな感じで、画は第1巻と同じく阿部花次郎先生です。

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第1巻の表紙は、主人公の宮前久美と、メンターの与田誠の組み合わせ。

第2巻の表紙は、宮前久美と、ライバルの内山明日香の組み合わせです。


 

校正の段階で何回も読み返し、昨日、印刷された出来たての本もいただき読ませていただきました。

阿部花次郎先生の筆もますます冴えており、とても面白い内容に仕上がっています。

加えてコミック第1巻同様、このコミック版第2巻でも、各章に私の解説(合計約10,000文字)を加筆しています。

 

9/11発売、既にアマゾンでも予約を受付中です。

 

 

CAKESの「100円のコーラを1000円で売る方法」連載本日21回目、ついに次回が最終回

CAKESで「100円のコーラを1000円で売る方法」を連載いただいていますが、本日公開分の第21回はついにROUND 10まで来ました。

「100円のコーラを1000円で売る方法」は、プロローグ、ROUND 1〜10、エピローグから構成されています。

本日でROUND 10まで来ましたので、ついに次回は最後のエピローグになります。

まだの方は、こちらでご覧になれますので、よろしければ是非お立ち寄りください。

 

 

2013-07-25 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

日経広告 & 8/25出版記念セミナー

本日2013/7/5の日本経済新聞で、「100円のコーラを1000円で売る方法3」の広告を掲載いただきました。有り難うございます!

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この広告にも紹介されていますが、8/25(日)午後に中経出版様主催で、出版記念セミナーを行います。プチ演習付きです。

日本IBMで元同僚だった清水久三子さんとの合同セミナーです。清水さんも、同じ中経出版様より7月に「外資系コンサルタントのインパクト図解術」の出版を予定しておられます。

 

こちらから申込みいただけます。(なお、有償セミナーです)

もしよろしければ、是非どうぞ。

 

 

【皆様に感謝!!】「100円のコーラを1000円で売る方法」、シリーズ50万部になりました

皆様のおかげで、「コーラ3」の増刷が決まり、シリーズ合計50万部になりました。

100円のコーラを1000円で売る方法  251,000部
100円のコーラを1000円で売る方法2 100,000部
100円のコーラを1000円で売る方法3  70,000部
コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法 83,000部

ということで、合計504,000部です。

 

紀伊國屋書店の最新全店マンスリーランキング(和書経営、6月4日~7月3日の一ヶ月間)でも、なんとコーラシリーズ4冊が入っています。

コーラ3…2位
コーラ1…7位
コミック…10位
コーラ2…12位

 

これも、応援してくださった皆様のおかげです。有り難うございます。




 

 

 

2013-07-04 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

30分で読み切れる、230円の「ミニッツブック版 100円のコーラを1000円で売る方法」

先日、当ブログでご紹介した、「ミニッツブック版 100円のコーラを1000円で売る方法」が6月27日に出版されました。

詳細はこちら

アマゾンのリンクはこちら

 

本書は30分で読み切れるようになっており、料金も230円になっています。

実は調査の結果、30分程度の短時間で読み切れる安価なスマートフォン向け電子書籍が求められているそうです。

スマホ用電子書籍は「スキマ時間」に読まれるのですね。

そこでこのミニッツ版シリーズは、「スキマ時間」向けに特化して、価格帯も100円~350円に設定し直しています。

 

この『100円のコーラを1000円で売る方法 30分で身につけるマーケティング戦略』も、オリジナルの「100円のコーラを1000円で売る方法」を書き直し、ボリュームをかなり圧縮しました。

さらに短くしただけでなく、オリジナル版が主人公の宮前久美視点であるのに対して、ミニッツ版はメンターである与田誠視点に変えました。

加えて、特別付録として単行本第1巻の試し読みも付いています。まだ「100円のコーラを1000円で売る方法」を読んでいない方にとっては、面白いかもしれません。

お試しいただければ幸いです。

 

 

2013-06-30 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

内田式”超”読書術で、「100円のコーラを1000円で売る方法3」を紹介いただきました

内田さんの「内田式”超”読書術」で、「100円のコーラを1000円で売る方法3」を紹介いただきました。→リンク

実は「内田式”超”読書術」の記念すべき第1回目が「コーラ1」第100回目が「コーラ2」、そして今回の「コーラ3」は何と第371回目です。

内田さんは、一冊の本をチャート1枚にまとめて、それをYouTube上の動画で10分で説明する、という形で紹介しておられます。

一冊の本を読んで1枚にまとめるのも大変ですし、それを音声でよどみなく10分で話すのもすごく大変。

しかもそれを、第1回目の2012/3/15からわずか500日程度で371回もなさっています。

凄いですよね。この継続力、心から敬服です。

「コーラシリーズ」3冊ともご紹介いただき、感謝です。

 

 

 

2013-06-23 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

松山真之助さんのメルマガ”Webook of the Day”でご紹介いただきました

「100円のコーラを1000円で売る方法 3」を、松山真之助さんのメルマガ"Webook of the Day"でご紹介いただきました。

こちらでご覧になれます。

全体の本の様子を簡潔に紹介いただき、本当に有り難いことです。

一部ネタバレ(笑)もあって、楽しめると思います。

 

メルマガで紹介されていた三谷宏治さんの「経営戦略全史」や、森田 元さんの「戦略キャンプ」も面白そうですね。早速注文しました。

松山さんに感謝です。

 

 

2013-06-22 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ全3巻の読み方ガイド

おかげさまで「100円のコーラを1000円で売る方法」全3巻が揃いました。

このシリーズは、この20年間低迷を続けている現代の日本企業にとって必要と思われる様々な考え方をまとめたものです。

 

実は先日、「このシリーズの読み方をガイドして欲しい」とのご依頼をいただきました。

そこで、その際に作ったガイドを一般向けに手直しして、各3巻の内容をふり返りながらご紹介させていただきます。

 

第1巻のテーマは、「顧客中心主義への回帰」

古くは江戸時代から、日本企業は顧客中心主義でした。しかしバブル崩壊後の20年間は、顧客 の言いなりになって価格競争に陥り、低収益にあえいでいます。そこで第1巻ではマーケティング戦略の基本に立ち戻り、意外と忘れがちな顧客中心主義の考え方について書きました。

「顧客は100円のコーラも1000円のコーラも同じ液体であることを知りながら、喜んで1000円を払うこともある」というエピソードは、この第1巻でご紹介しています。

「100円のコーラを1000円で売る方法」というタイトルは、「顧客価値を徹底的に考える」という本シリーズを通じた考え方を象徴したものなのです。

 

第2巻のテーマは、「成功体験からの脱却」

「稟議」に代表される日本企業の網羅思考は、組織全体の方向性を合わせ組織力を発揮する上で、 高度成長期には無類の強みを誇りました。しかし大きな変化が継続的に起こるようになった現代、これが逆に弱みになってしまっています。そこで必要なのが、網羅思考から仮説思考・論点思考へのシフト。そこで第2巻ではビジネス戦略について書いています。

第2巻ではさらに競争戦略などもカバーしています。

 

第3巻のテーマは、「イノベーションとリスクへの挑戦」

今、日本全体が「イノベーションのジレンマ」と呼ばれる状況に陥っています。そこで第3巻では、イノベーションがなぜ必要なのか。現状に安住しリスクを取らないことが、いかに破滅的な危機を招くのかについて書いています。

個人的には、クレイトン・クリステンセンの名著「イノベーションのジレンマ」シリーズについて、世の中で一番わかりやすく解説した本だと自負しております。(笑)

 

全3巻で一貫したテーマは、「顧客中心主義の徹底」。すべて顧客が出発点です。

どれも現代のビジネスパーソンにとって知っておくべき内容です。

すべて学ぼうとすると各3冊の巻末参考文献にも挙げたように合計100冊近くの膨大な書物を読破する必要があります。本シリーズでは、この内容を1冊で2時間、3冊でも6時間程度で読める内容に凝縮しています。

短時間で読める理由は、エッセンスを絞り、かつストーリー形式にしているからです。ストーリーで伝えると、伝えたいエッセンスがより確実に伝わるのです。

ちなみに、聖書が太古から語り継がれたのも、これとまったく同じ理由です。人はシンプルで面白い物語をしっかりと心に留めるようになっているのです。(しかも大昔は、世の中に面白い物語はほとんど存在しませんでしたので、キリスト教は世界に広まりました)

 

このように本シリーズは、100冊近くの膨大なビジネス書のエッセンスを、軽い物語形式でサラッと読めるように凝縮しているのが最大の特長です。

しかし場合によっては、逆にそれが最大の欠点にもなり得るのです。

あまりにも「サラッと」読めてしまうがために、単に流し読むだけでは、自分の立場に置き換えた場合の ふり返りが未消化のまま終わってしまい、何も残らない結果となるのです。

そこでより確実に定着するために、次のようにお読みいただくことをご提案します。

本シリーズで書かれていて気に留まった場所を、ご自分の今の仕事で置き換えるとどのような意味になるのか、そして今日からのご自分の 仕事で具体的にどのように活かすのか、ご自身の言葉で置き換えて、実際に文章に書き出してみるのです。

それほど長い文章である必要はありません。数行で十分です。ただし自分の言葉で実際に書き出すことが大切です。そして「これは活かせる」と思ったことを、実際に今日からの仕事に使ってみるのです。

本から得たことを、日々の仕事の取り組みに反映してさらに考えてみることで、ご自身の考え方や見方が徐々に変わり、日々の行動で活かせるようにな るはずです。

 

本書は一巻あたり10個、合計30個のストーリーで構成されていますので、例えば毎日一つストーリーずつ書き出すと、1ヶ月間で全3巻の30ストーリーを、ご自身の体験に置き換えて書き出すことが出来ます。

 

本書が皆様の仕事でお役に立てば、とても嬉しく思います。




 

 

2013-06-21 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

与田誠視点で書かれた、30分で読める「100円のコーラを1000円で売る方法」ミニッツブック版、6/27配信開始

6月27日に、ミニッツブック版 100円のコーラを1000円で売る方法 30分で身につけるマーケティング戦略」が出版されます。

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「100円のコーラを1000円で売る方法」から特に顧客中心主義に関わる部分を抜き出し、30分程度で読み切れるようにした電子書籍です。

230円で手軽に購入できます。(販売価格は電子書店によって異なります)

「100円のコーラを1000円で売る方法」は主人公宮前久美の視点で描いていましたが、このミニッツブック版ではメンターである与田誠の視点で描いています。両者を比較して読むと面白いでしょう。

また、特別付録として単行本第1巻の試し読みも付いていますので、まだ「100円のコーラを1000円で売る方法」を読んでいない方も是非お試しください。

配信開始予定は2013/06/27です。

 

 

 

2013-06-18 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

「100円のコーラを1000円で売る方法3」、昨日から書店販売開始。(でも、第一巻読んでないし…)という方のために

「100円のコーラを1000円で売る方法3」の書店発売が、昨日から始まりました。

近所の書店でも、コーラ1、コーラ2、コーラ3(本書)、コミック版コーラ1と、なんと4冊をビジネス書の新書コーナーに並べてくださっています。ありがたいです!

 

ただ、まだ第1巻を読んでおられない方も多いかと思います。

実は本書第2巻・第3巻ともに、第1巻を読んでいなくても十分に楽しめる作りになっています。

でも、もし第1巻を読んでいないことが心理的なネックになっていたら、残念ですよね。

 

実は、CAKESで完全公開している「100円のコーラを1000円で売る方法」の連載は、まさにそういう方々のためです。

特に第1回のプロローグは、CAKES会員でない方も読める無料記事です。

本日も、連載第8回目「顧客の要望に100%応えても0点 ―― 顧客満足のメカニズム(後編)」が公開されました。

連載の公開初日のお昼休み(12:00-13:00)は、会員でない方も無料でお読みいただける予定です。但しURLは変わりますので、適宜TwitterやFacebookでご案内します。

 

よろしければ是非どうぞ。

 

 

2013-06-11 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

「100円のコーラを1000円で売る方法3」が、広告も出てないのに、いきなりアマゾン160位に

「100円のコーラを1000円で売る方法3」は本日6月8日からアマゾンで発売、書店では来週月曜の6月10日から並ぶ予定です。

アマゾンのベストセラー商品ランキングでは、昨日朝まで4000位前後だったのですが、昨晩調べたらいきなり160位に急上昇しています。

まだ広告は出していませんし、Cakesの「コーラ1」連載は毎週火曜・木曜ですし、「何か起こったのだろう?」と思ったら、Facebookで知り合いが教えてくれました。

アマゾンからプッシュメールが届いたそうです。なるほど。

しかし考えてみると、新聞広告でアマゾン100位前後に行くことがありますが、それと同じ程度の効果があるということですね。もちろんアマゾン限定ですし、出版直前という特殊事情はありますが….。

改めてアマゾンの威力の凄さを実感した次第です。

 

 

本はあっという間になくなる

書店に行くとたくさんの本があります。

しかしその多くは、数年後には二度と手に入らなくなるものが多いのです。

 

出版科学研究所によると、本の販売部数は1990年頃をピークに2010年は25%減少、一方で新刊発行点数は同じ時期約2倍に増えています。

また、日本著者販促センターの調査によると、全国の書店数は1999年の22,296店から、2013年は14,241店に減っています。

アマゾンなどでのネット店舗は増えていますが、実際にはネットでの販売数は全体の1-2割程度。書店で本を並べる物理的スペースは減っているということですね。

どんどん新しい本が供給される一方で、販売は減る。

さらに本を並べる書店のスペースは減る。

つまり今書店に並んでいる本は、どんどんと入れ替わって消え去っていくということですね。

昔読んだ名著も、今、入手しようとしてもなかなか手に入らないこともよく経験します。

ですので、店舗で「欲しい」と思った本があったら手に入れないと、1年後・数年後には入手できなくなる可能性があるということです。

 

将来的には、在庫スペースの問題がない電子書籍が普及することで、この問題は解決する可能性もあります。期待されるところです。

 

 

2013-06-06 | カテゴリー : 商業出版 | 投稿者 : takahisanagaicom

「こんなのオモチャじゃん」…しかし新たな顧客が生まれていることが怖い。それは日本が20年間苦しんできたこと

市場に現れた新たなライバルが、まったく新しい商品を出してくる場合があります。

最初は性能が低くて、既に市場でシェアを握っている立場から見ると「こんなのオモチャじゃん」と思ったりします。

しかしその商品で、これまでユーザーでなかった新しい顧客が生まれたとしたら….それは市場の覇者にとって、実は大きな脅威なのです。

 

例えば、30年前に登場したパソコン。

登場した当時は「こんなのオモチャ」と言われました。当時はコンピュータと言えば、大型コンピュータやオフコン。しかしその後、エンドユーザーが使いはじめ、パソコンはIT市場を大きく変えました。

 

また、トランジスタラジオ。

1950年代は、ラジオと言えば真空管ラジオ。大きなもので電力消費も多く、家庭で家族が聴きました。トランジスタラジオが登場した当初、真空管ラジオを聴いていた顧客は、「確かに小さいけど音質も悪いしオモチャ」と思いました。

しかしトランジスタラジオを買った顧客がいたのです。ロックンロールが大好きな若者でした。親の目が届かないところで聴くためです。その後、トランジスタラジオは性能が向上して真空管ラジオを駆逐しました。

 

市場の覇者が新たな商品を「こんなのオモチャ」と思っても、これまで使ってこなかったユーザーが新たな顧客になった場合、それは将来的には大きな脅威なのですよね。

これは「イノベーションのジレンマ」と呼ばれているものです。

イノベーションのジレンマは英語ではInnovator’s Dilemma. つまり本来の意味は「イノベーターのジレンマ」です。イノベーションを起こしたイノベーター自身が、新たなイノベーションに対応できずに陥ってしまうジレンマのことなのですよね。

 

来週出版される「100円のコーラを1000円で売る方法3」は、この「イノベーションのジレンマ」をテーマにしたものです。

「イノベーションのジレンマ」はやや難解な理論です。

本書は、その「イノベーションのジレンマ」について書かれた世の中にある本の中で、恐らく一番わかりやすい本になったと思います。

 

ここ20年間、日本企業が低迷する大きな理由の一つは、リスクを取ってイノベーションに挑戦していないことだと思います。

まさに日本全体が「イノベーションのジレンマ」に陥っています。だからこそ、今、日本にイノベーションが必要な時期なのです。

本書が少しでもお役に立てればと思っています。