私は田園都市線で都内に通勤しています。
この田園都市線、非常に車内が混雑しているためか、時々車内の急病人発生のために電車が遅れます。
一旦数分程度遅れると過密ダイアのためこの遅れが波及してしまい、そのうち徐行運転が始まり、最終的に数十分の遅れになってしまいます。
徐行運転により輸送能力が落ちてしまう一方で、駅から乗ってくる乗客数は普段と変わらないため、普段の混雑にさらに拍車がかかる、ということになります。
本日も、急病人発生のため、田園都市線がノロノロ運転でした。普段は十数分程度のたまプラーザ⇒溝の口間が二十数分かかりました。
「振替輸送を実施する」とのアナウンスがあったので、南武線経由で会社に行くことにし、溝の口駅で下車しました。しかし、南武線も急病人発生のため遅れが発生しており、ホームは大混雑です。逆に南武線から田園都市線に振替乗車する人も多くいました。
結局、溝の口駅に乗り入れている田園都市線・南武線両方が大幅に遅延する、という状態になっていました。
こちらのニュースにもありますように、今日はこのような遅延が都内各所で発生したようです。
この遅延で恐らく数十万人の通勤に影響が出たのではないかと思います。このブログを読まれている方も、同じように影響を受けた方がおられるのではないでしょうか?
だたでさえ忙しい通勤ラッシュの時間に、振替輸送の手配をしたり案内をしたりする鉄道会社側のコスト負担もかなり大きいでしょうし、通勤なさっている方々の時間的損失と混雑による肉体的な苦痛も大きいと思います。
先日、通勤ラッシュ時にホームで各駅電車を待っていて感じましたが、急行が発車して駅からそれほど離れないうちに、後続の列車が反対側から入ってきます。考えてみれば、このような過密状態で、普段電車が70-80Km/h程度で走っていること自体、凄いことなのかもしれません。
今回の遅延のきっかけになった車内の急病人発生はコントロールできません。わずか数分間程度の遅延ですが、現在のギリギリの過密ダイアでは、このわずかな遅延を吸収することができません。
私達の都市生活は、非常に脆い基盤の上に成り立っているのだと再認識した次第です。
追記(2007/12/4) …なんと翌日も人身事故で遅延です。⇒こちら
まさに三軒茶屋で急病人発生で止まった準急に乗ってました。別の車両の通路の中ほどでつり革にしがみついていたので状況はわかりませんでしたが、三軒茶屋で確か5分くらいの停車でした。しかし全線停車後の運行再開は順繰りに動き始めるしかなく、二駅先の渋谷に付いた時には結局15分遅れでした。
良くある話とは言え、仕方ないとは言え・・・
急病人による遅延もそうですが、急行に乗ろうとして人が殺到し、乗り降りに時間がかかるために定時に発車できないことによるタイムロスもばかにならないそうです(結果として列車が渋滞を起こしてしまう)。
そこでまさに田園都市線だったと思うのですが、ラッシュ時の急行をあえて廃止することによって乗客の分散化を図り、かえって遅延を減らすことができたという話を聞いたことがあります(効果は1分程度だそうですが、それでも一歩前進)。
そういったアプローチの他にも、急病人を生む原因の一つである過密乗車を減らすためにどうすればいいかとか、急病人はコントロールできなくても(悲しいことに日常の光景になってしまった)自殺はコントロールできるんじゃないかとか、単なるダイヤ編成だけでなく科学的社会学的な方面からのアプローチでこういった問題を解決…はできなくとも、少しでもストレスを減らすことができるんじゃないか、できたらいいなぁと思います。
都市の大きさを経済圏など、地方自治体などの境界線を考慮せずに把握すると、「東京(横浜、川崎、千葉、さいたまを含む)」は3500万人で、2位の上海1200万人を大きく抜いて世界最大です(たしかそうだったと思います)。
こんなに一極集中してしまった、計画性のない、日本の問題の結果のひとつが、この満員電車なんじゃないでしょうか。ひとの集中に伴う、富の集中もあり、経済的には、大きなメリットだと思いますが、人の生活環境としては、どうなんでしょうかね。
私のささやかな抵抗としては、急行には乗らない、フレックスをうまく活用する(朝早く、だったり、弊社の場合は、家から仕事をしてもいいので、そういったものを活用したり)などをして、無理をしないようにしています。まあ、しょうがない時はしょうがない状態になってしまいますが・・・。
岩永さん、
同じ沿線なのですね。しかし「つり革にしがみつく」という表現、あの通勤ラッシュではピッタリの表現ですね。
おおたさん、
そうなんです。ダイア改正で、二子玉川から渋谷までは通勤ラッシュ時は各駅停車になりました。
当初はあまり効果が見られませんでしたが、これは少しずつ効果が出てきたように思います。
田園都市線の急行は、「もうこれ以上は無理」という車両に、さらに乗り込もうという人が結構いるので、これば分散されることによる効果は結構あるのでしょうね。
>>…少しでもストレスを減らすことができるんじゃないか、できたらいいなぁと思います。
そうですね。結局、原因が結果を生み、その結果がさらに原因になっている状況ですが、この循環を食い止められればいい方向に行けるのでしょうね。
とおるさん、
おっしゃる通り3500万人もの人がこの狭い関東平野の一部に密集しているのですよね。
考えてみたら、このこと自体が大きなリスクなのかもしれませんね。
私も「急行に乗らない」は実践しています。
「朝早く」については、一度午前6時半前にたまプラーザ発の電車に乗ったことがありましたが、とっても空いていました。30分早めればいいだけの話ですが、なかなか難しいですね。
ITを使って痛勤解消
東急田園都市線は地下鉄半蔵門線や東武東上線と相互乗り入れしていて、神奈川県、東京