「もしイエス・キリストのメッセージが、時代を超えてブログで届いたら….」

昨晩、多摩大学大学院・同窓会役員会の忘年会がありました。

表題は、この時に、参加された歌川令三先生も入り、みなで議論した際の命題です。

 

考えてみると、面白いテーマです。

言うまでもなくイエス・キリストは、とても強いメッセージ力を持っていた訳ですが、当時はマスメディアもインターネットもありませんでした。

イエス・キリストの教えは、イエス自身の言葉で伝えるか、弟子や知合いの口伝か、聖書の形で伝える手段しかありませんでした。

実際には、後者が圧倒的に多かったのでしょう。そして、後生になって彼の言葉は別の形で解釈され、十字軍のように異教徒からエルサレムを奪回するために連合軍を構成するようなことも行います。

もしイエスがブログを書いていて、その言葉が直接に十字軍の兵士等に届くようになっていたら….。

私はキリスト教徒でもありませんし、宗教的には特に明確な立場を持っていません。

しかし利他主義のイエスは恐らく、武力に訴える行動を制止するメッセージを出したのではないでしょうか? (ずっと生きていたら、という非現実的な仮定ですが)

そして歴史は変わったかもしれません。

 

ターミネータ-4でも、抵抗軍の若手リーダーであるジョン・コナーが、司令部の誤った指令によって動こうとする兵士達に対して、ラジオで「私はジョン・コナーだ。今は動かないで欲しい」と語りかける場面が出てきます。

そして、実際には抵抗軍は動かず、これがスカイネットに対して(部分的にですが)勝利するきっかけになりました。

 

メッセージを直接多くの人達に届けられる、ということは素晴らしいことなのですね。

このようなパーソナルメディアを私達が誰でも使える時代になりました。

 

世の中をよくしたいと思う人は、是非活用していくべきでしょうね。

 

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「自分だけの情報やノウハウは、出し惜しみをせず、ブログで気前よく書こう。その方が結局、得だから」と提案する、3つの理由

時々、「ブログや本で、そんなに情報やノウハウを書いていいの?もったいなくない?」と言われることがあります。

 

たしかに、色々な情報やノウハウをブログに書いても、お金は入ってきません。

また本を出すと、「本が売れてお金いっぱい入ってくるでしょう。うらやましい」と言われることがよくありますが、これは全くの誤解です。

多く場合は、かけた労力に対して入ってくるお金はそれほど多くありません。

「1万冊売れればベストセラー」という現代、1500円の本を1万部売って印税8-10%を乗ずると、収入はすぐに計算できます。

そこそこのベストセラーを出せても、収入だけを考えると、本を書く時間を使ってコンビニやファーストフードで働いた方が、お金になります。

しかも、そこに本に書く情報やノウハウ獲得にかけた労力は、この時給計算に入っていないわけで。

目先のお金のことを考えると、情報やノウハウを気前よく出しても、全くペイしません。

 

では、情報やノウハウをブログに書くことで、よいことがあるのでしょうか?

改めて考えてみると、私の場合、三つの理由でブログや本で情報やノウハウを出しています。

 

一つ目は、ノウハウや情報をどんどん出すことで、情報の価値が高まるから、です。

お金やモノは、人にあげると減りますよね。

でも情報というものは面白い性質があって、人にあげても減りません。

逆に、提供した情報が、さらに付加価値が付いて返ってくることもあります。

私は11/26に「ビジネスパーソンのための出版戦略」という2時間の講演を行いました。

参加無料(講師代なし)、というか、金銭的には持ち出しでした。参加された方々には昨年出版した「戦略プロフェッショナルの心得」を1冊ずつ謹呈しましたので。

しかし、差し上げた情報に対して、参加された方々からは大きな付加価値を返していただきました。

もともと、「ビジネスパーソンのための出版戦略」という本を出そうと思い、その叩き台となる内容を紹介させていただいたのですが、質疑応答やアンケートでは、今後このような本をまとめるにあたって、非常に参考になるご意見を多数頂きました。

一見持ち出しの講演会ですが、逆に大きな価値をいただいたと思います。

ブログでも同様に、コメント以外にも、直接会った時や、メールでのやり取り、はてブなどで、様々なご意見をいただきます。これも大きな価値です。

 

二つ目は、暗黙知の部分を鍛えることができるから、です。

逆説的な言い方になりますが、ブログやインターネットで伝えられるような形式知で表現できる知識は、すぐにネットで検索できてしまうわけで、これからますますコモディティ化していきます。

一方で、混沌とした状況の中から、誰でも分るような形式知をまとめ上げられる暗黙知の智恵は、現代ではますます重要になってきます。

そしてそのような暗黙知の智恵は、自分の情報やノウハウを誰にでも分るような形式知にまとめる作業を行うことで、整理され培われているように思います。

不特定多数の方々が見るブログに(しかも実名で)書くことは覚悟が必要ですが、この緊張感も暗黙知を鍛える上で大切だと思います。

加えて一つ目の理由で挙げたように、ブログ等の様々なメディアで発信していく過程の中で、情報の付加価値は向上していきます。

 

三つ目は、「よりよき世の中にしたい」と思うから、です。

仕事やライフワークを通じて色々なことを学んできましたが、やはりこれらは一人だけでは出来ませんでした。上司、同僚、恩師、友人等があったからこそ、学び成長できたと思います。

このように学んだことは、何らかの形で社会にお返ししたいですね。

きれいごとのように思われるかもしれませんが、これは本心で思っています。

 

現代は、15年前にはほとんど普及していなかったインターネットがあります。

20年以上前は、個人でノウハウや情報を持っていても、それを世の中に出せるのは、雑誌や新聞、テレビ等のマスメディアに取り上げられるような限られた立場の人達だけでした。

この15年間でインターネットが社会に普及し、ブログやホームページ等で個人が誰でも情報やノウハウを提供できるようになりました。

そして、情報を共有しあうことで、相乗効果によって付加価値を増大させることができるようになりました。

 

一見、ブログ等で気前よく出しているように見える情報やノウハウから、実は情報発信者側も大きなものを得ている。そのように思います。

 

ps. 気前よく情報を出すと言っても、勤務先の機密情報、所属する団体で事情があってまだ公にできない情報、知合いのプライベート情報、等を出すのが×なのは言うまでもありません。他人に迷惑を掛けず、他人に喜ばれることを心掛けたいですね。

 

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Sandy CarterのTwitter

こちらの記事にあるように、IMPACTジャパンというIBMのイベントで来日していました。(SandyはIBM-CorpでSOA/BPM/WebSphereマーケティング担当のバイス・プレジデントです)

記事でも「新しいビジネスのアイデアをTwitterで私に知らせてほしい」と書かれている通り、かなりのTwitterの使い手です。

Sandy CarterのTwitter

イベント中も色々と書いています。今はIMPACTムンバイでインドにいます。

こんなブログも書いていたりします。

経営者がこのようにSocial mediaを使いこなせるようになると、とても面白いことが起きそうですね。

xfy Blog Editorの可能性

7/11(金)に、ブロガーズ・ミーティング@ジャストシステムが、ジャストシステム東京本社で行われました。

16:00スタートでしたが、実は私、今週はちょっと早めの夏期休暇でしたので、最初から参加しました。

内容はxfy Blog Editor新バージョンの紹介・デモ・Q&A、及びATOK未公開プロトタイプの紹介とデモでした。

この中で、特にxfy Blog Editorに関して、ジャストシステムの方々と参加したブロガーとのQ&Aは充実したものでした。

xfy Blog Editorはコードをチューニングした結果、パフォーマンスは2倍程度上がっているようで、旧バージョンの「モッサリ感」はかなり改善されたようです。

また表や画像、リンク、ファイル等のよく使うパーツを登録しておいて、ドラッグ&ドロップで簡単に使える機能も、便利そうです。

インターネットの世界にブログのエントリーというコンテンツを流し込むエディター・ツールの完成度は、確実に高くなっているようです。いわゆる「フロー生成ツール」とも言えるかもしれません。

 

一方で、発想次第で新しい展開も可能ではないかと思いました。

「フロー生成ツール」から、「ストック管理ツール」への発想の転換です。

例えば、私のこのブログの総エントリー数は700件近くあります。

最初の頃はどんなブログを書いていたか、だいたい把握していましたが、100件を超えた辺りからどのようなコンテンツを書いてアップしているのか、自分でも把握できなくなりました。また、コンテンツは全てサーバー側にあり、自分の手元にないため、検索する場合はGoogleに頼らざるを得ません。

こちらに書きましたように、マーケティングの本を書くために、最初にブログに書き溜めたコンテンツを抜き出しましたが、手作業で行ったために整理に数日を要しました。

xfy Blog Editorを使って、全ての自分のブログのエントリーをダウンロードして管理できるようになれば、ストックとしての管理ツールに進化できる可能性があると思います。

xfy Blog Editorは、現時点ではサーバーへの負荷を考慮して直近100件までしたダウンロードできない仕様になっていますが、コンテンツのダウンロードは頻繁に行うものではありませんので、この制限は是非外していただきたいところです。

 

さらに、「ストック管理ツール」の先には、「ナレッジツール」としての進化も考えられます。

例えば、自分のブログのコンテンツを分析し、自分が認識していなかった新しい知見を得られるナレッジツール的な活用が可能かもしれません。

実際、私自身も全エントリー約700件の中にどのようなエントリーがあって何が今回の本で役立てられるのか、正直申し上げて自分でも完全に把握できておらず、本を書いている最中に最も困ったのは、この点でした。

同じようなブロガーの方も多いと思います。

自分のブログのアーカイブに対して、様々な分析を試みることで、自分自身に対するナレッジを高めて、より高品質なコンテンツを再生産できる可能性は高いと思います。

そしてそのような技術開発には、高度な日本語処理が必須です。

コンシューマ分野で日本語処理の第一人者であるジャストシステムさんだからこそ、比較的容易に可能なのではないでしょうか? (念のため、勤務先の日本IBMの東京基礎研究所でも日本語処理に関する高度な技術を持っています。宣伝でした)

 

そして、ナレッジツールとしての展開が実現できれば、マーケティング・プログラムとしても、面白い展開が考えられます。

例えば、xfy Blog Editorが成功する一つのカギは、いかに多くの人達のパソコンに導入され、自分のブログを取り込んでもらって、使ってもらえるか、です。(尚、個人非商用限定版は無償でジャストシステムさんのサイトからダウンロードできます)

そこで、ダウンロードしたブログのエントリー全体を分析し、評価する機能を加えるのです。

この評価は簡単で分かりやすいものがよいと思います。

例えば、RPG風に「攻撃力xx点、政治力xx点、礼儀作法xx点、リーダーシップxx点、+総合コメント」等という感じです。

礼儀作法は、敬語、尊敬語、謙譲語が適切に使用されているかどうかで判断できます。
攻撃力は、能動的な用語をどれだけ使用しているかで判断できます。

いずれも日本語処理機能を使えば、比較的簡単な分析です。

そして、「xfy Blog Editorで、自分のブログを採点しよう」というキャンペーンを行うのです。

採点機能を持ったxfy Blog Editorを簡単に導入した上で自分のブログのエントリーを取り込めるようにし、上記の採点を行います。

さらに、この採点結果を、ワンクリックでジャストシステムの専用サイトに登録できるようにして、自分のブログの紹介と採点結果が誰にも見えるようにします。

ブロガーは自分のブログの宣伝ができますし、ジャストシステムはブロガーとのリレーションも構築でき、xfy Blog Editorの普及を促進できます。

このプログラム、ブログ界でもそれなりに話題になるでしょうし、xfy Blog Editorの成功のカギの一つである、パソコンに導入⇒自分のブログの取り込み、という強力なインセンティブをユーザーに与えることになります。

 

….と、まぁ、部外者の気楽な立場でアイディアを出させていただきました。実際にはご担当者しか分からない、色々と難しい問題があるとは思います。

しかし、ジャストシステムさんがこのような試みを進めるにあたって、非常に有利なポジションにあることは確かだと思います。

 

xfy Blog Editorのご成功をお祈りしております。

遅ればせながら、3周年おめでとうございます

オルタナティブ・ブログ3周年おめでとうございます。

2005年6月13日生まれだったのですね。

私が記念すべき初エントリーを投稿させていただいたのは2006年2月23日でした。オルタナが生まれて8ヵ月後です。ということは、私は2年4ヶ月間、何とか続けてきていることになります。

書き始めた当時のエントリーを読むと、….文章、硬いですねー。いろいろな意味で。

結構緊張していて、なかなか書けませんでした。

もともと、どこかで実名+勤務先を出してブログを書こうと思い、勤務先の広報の方と相談したら、当時からオルタナの立ち上げをなさっていたITmediaの今関さんをご紹介いただき、オルタナに参加するご縁をいただきました。

当時から読者としてオルタナはよく読んでいましたので、「え、あのすごい人達が参加しているオルタナに書くの!?」とすごく緊張したことをよく覚えています。

しかし当時から今関さんは、「制約はありませんので、自由に書いてよいですよ」とすごくいい意味で自由放任でした。

今関さんや浅井さんはじめ、ウェブメディアの特性を知り尽くしているITmediaの方々が、あせらずにじっくり育ててこられたからこそ、今のオルタナがあるのですね。

昨日のブロガーの集まりでは、ばんちょ~が、「30周年、300周年を目指して頑張りましょ~」とおっしゃっていました。

300周年に参加できるかどうかは微妙ですが(←ていうか無理)、30周年を迎える日もオルタナにアクティブ・ブロガーとして参加していたいですね。

志村けんさんのブログ

志村けんさんが、ブログで、初舞台を前にした心情を語られています。

いつもテレビで見せている「バカ殿様」「変なおじさん」等の姿からは全く想像できない、謙虚で真摯な姿勢。

本物のプロだからこそ、本番の怖さとお客様の大切さが分かっている、ということなのでしょう。

このような姿勢を常に持っておられるからこそ私達を楽しませてくれるし、このような気持ちを素直にブログ等に書かれる飾らないお人柄が多くの人達に愛されるのでしょうね。

子供の頃、「全員集合!」を見ていた頃は志村さんのこのような面は全く知りえませんでした。

しかし、志村さんの多くのファンは、子供心にも志村さんのこのような面を芸から敏感に感じ取っていたのかもしれませんね。

応援しています。

仮説:無理にブログを書いても、アクセス数は伸びない?

私、昨年は、原則毎日ブログを書いていました。

しかし今年は、年初にこちらに書きましたように、2007年の当ブログの品質が下がったことを反省、毎月のエントリー数上限を20に設定しました。

先のエントリーに書きましたように、このように考えた理由は、以下の通りです。

■2006年はエントリー下限目標(月間エントリー目標数=その月の日数)は立てておらず、無理やり書くことはなかった。従って、ある程度品質が保てていた

■2006年は予め書くための「ネタ」を用意してオルタナに参加していた。2007年は、毎日書く材料を探し、なかば自転車操業的に書いていた。(ただ、2006年の上位ランクを見ると、予めネタを用意していたものは1/3程度なので、この要因の相関度はやや低いかもしれません)

最近、改めて上記の仮説を考えていますが、これを一般化すると、下記のようになりそうです。

アクセス数= 満足度 × エントリー数

この「満足度」と「エントリー数」、下記のような相関があるのではないかと考えています。

■エントリー数を稼ごうと無理に書くと、品質が下がる
■品質が下がった結果、満足度も下がる
■その結果、無理にエントリーを書いても、エントリー数に比例してアクセスは伸びない

上記仮説を立てて、1月の1ヶ月間新しい方針でブログを書きました。

その結果は以下の通りです。

まず、1月のエントリー数は、合計18個でした。直前10ヶ月平均から41%減です。

当ブログをご覧になる方はマーケティング、グローバル化、ビジネススキル、写真等の情報を期待されておられると想定し、いわゆる「ネタもの」(例えばYouTubeの動画の紹介)は書かないようにしました。

残念ながら取り決めにより、実際のアクセス数をこちらで公開することはできません。

しかし、1月10日に中国衛生省が発表した「鳥インフルエンザが人同士で感染した」というニュースがきっかけで、12月22日に書いたこちらのエントリーが某ニュース・サイトに掲載され、異常なアクセス数を稼いだ結果、1月は当ブログ全体で今までで最高のアクセス数でした。(このエントリーも、オルタナで2週連続週間アクセス1位でした)

沢山アクセスいただいたことは大変ありがたいことです。しかし、この数字は傾向を把握する上では統計上は異常値となります。

従ってこの影響を受けた期間を除外して統計を取ると、1月は直前10ヶ月平均のアクセス数から1割ほど少ないアクセス数でした。

エントリー数が4割下がったことを考えると、まぁまぁの結果と言えるかもしれません。

ただ、先のインフルエンザのエントリー以外でも、12月の他のエントリーがかなりのアクセス数に貢献しました。12月はほぼ毎日書いていましたので、実際にはエントリー減の影響は1-2ヶ月遅れて3月頃に本格的に現われる可能性もあります。

ちなみに、本日は2月12日というのに、今月のエントリーは、本エントリーでまだ4つ目です。

「毎日書かない」と決めた反動で、多忙を口実に最近ちょっとサボり癖がついてしまったかもしれませんね。改めてちゃんと書くようにしたいと思います。

2008年の当ブログの方針

皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

昨年一年間は、「毎月、日数と同じ回数だけ書く」という大まかな目標を立てました。おかげさまで毎月クリアでき、年間エントリー総数も371回となり、目標は達成できました。

一方で、この目標を守るために、2007年の当ブログは、2006年と比較して全体のクオリティが下がってしまっているのではないか、ということを示唆する数字があります。

下記は、2007年の当ブログ・エントリーに対するはてブのブックマーク数です。(?ref=rssallといった、URLに付加されたものも含んで数えています)

2007_3

上位2つはおかげさまで非常に多くのブックマークをいただいていますが、3位以下はそれ程ではありません。ブックマーク数10件を下回るボーダーラインは9位あたりです。

下記は、2006年について同様に調べたものです。

2006_2

2007年と比べると突出したエントリーはないものの、ブックマーク数10件を下回るボーダーラインは12位です。

下記は2006年と2007年を比較したものです。

2006vs2007

2006年と2007年について、年間ブクマ数上位2位を除外して比較すると、2007年の平均ブクマ数の落ち込みは明らかです。

ブクマ数=クオリティ、と考えると、2007年の当ブログは2006年と比較して、中には数少ないヒットがあったものの、全体的にはクオリティが下がった、とも言えるのではないでしょうか?

この比較は2006年と2007年のはてブの使われ方は同一である、という前提に基づいています。実際には、2007年の方がはてブはより広範囲に使われていると想定されますので、恐らく上記の想定はより顕著である可能性が大です。

考えられる理由は二つあります。

■2006年はエントリー下限目標(月間エントリー目標数=その月の日数)は立てておらず、無理やり書くことはなかった。従って、ある程度品質が保てていた

■2006年は予め書くための「ネタ」を用意してオルタナに参加していた。2007年は、毎日書く材料を探し、なかば自転車操業的に書いていた。(ただ、2006年の上位ランクを見ると、予めネタを用意していたものは1/3程度なので、この要因の相関度はやや低いかもしれません)

ということで、2008年の当ブログの方針としては、エントリー下限目標は撤廃し、逆に、月間のエントリー数上限枠を20とし、良質なエントリーを書くように心掛けたいと思います。

同じオルタナティブ・ブロガーの吉川さんは、昨年は月間最高でも19回のエントリー数でしたが、オルタナでベスト10の常連です。良質な書き込みを継続されている賜物だと思います。

今年、私も吉川さんのようなブロガーを目指したいと思います。

【SABA】【俺ブ】MM21的、ソーシャルオルタナティブ・ブログアワード

「一人シリコンバレー男」の工藤さんが「ソーシャルオルタナティブ・ブログアワード」@俺ブを提唱なさっているのを知らずに、のんびりと伊豆半島ネタを3連投しておりました。(^^;

ううむ、このようなイベントを考え付く工藤さん、スゴイですね。さすがです。

ということですが、ブログを3つ、しかもオルタナから2つですか。

そもそも、私はオルタナの一部しか読んでいませんし、珠玉の集まりのオルタナから2つを絞るのは、結構厳しいですが、あえて選んでみると….。

1.トラパパ@TORAPAPA

北添さんのブログ。

非常に深い洞察と、物柔らかなお人柄が表れている文体と相まって、「カリスマ・コンサルの覚悟」のようなものを感じつつ、いつも謹んで拝読させていただいています。

コメントへの丁寧なレスも、「ブロガーたるもの、かくあるべし」という手本です。

どれも素晴らしいエントリーですが、その中で敢えて一つ選ぶとコレでしょうか?

他にも素晴らしいエントリーが沢山あります。コンサルの世界にご興味がある人は是非ご一読を。 

 

2.代替案のある生活

高橋徹さんのブログ。

「あ、それってアリだったんだ!」という気付きを与えてくれます。結構、実生活で影響を受けているような気もします。

最近のエントリーで選ぶと、コレなんかはとても参考になりました。そろそろ賃貸の契約更新なので、参考にしつつ、どうしようか検討中です。

 

3.鈴木貴博 ビジネスを考える目

これはブログというよりもコラムですが、百年コンサルティングの鈴木貴博さんが書かれています。

なかなか気付かない斬新な視点、明確なロジック、簡潔で分かり易い文章、どれをとっても素晴らしいですね。

ちょっと昔のコラムですが、「オリジナルのCDをごみ箱に捨てる若者」はかなり衝撃を受けました。

 

ということで、….。

当ブログのエントリー491件のお役立ちランキング

このブログを昨年2月23日にはじめてから、1年半が経ちました。

昨日時点で数えてみたら投稿数の合計は491件。よく書いたものです。

そこで、この491件のうち、どの記事がどの程度皆さんにお役に立っているのか、まとめてみました。

アクセス数は一つの指標ですが、役立たないエントリーでもアクセスが伸びることもあり、そもそもITmedia様の社内情報でもあるので、これは見送り。

公開されている指標で分かりやすいのは、やはりはてブのブクマ数かなと思いますので、まとめてみました。

1位  2007/8/15: なぜ、日本人のプレゼン資料が海外に伝わらないのか?

コメント:海外の人が作る資料と日本人が作る資料の違いが、どんな理由で生まれるのか、日頃から考えていたことをまとめたものです。

2位  2007/4/15: 面接で相手の人の力が分かる、2つの質問

コメント:これも、マーケティング担当者のプロフェッショナル認定審査を担当してきて、考えてきたことをまとめたものです。

3位  2006/8/10: 無理なく、一人で複数人分のアイディアを出す方法

コメント:日頃、説明資料や戦略を資料にまとめる際の方法論を紹介しました。

4位  2006/11/09: こんなプレゼンはダメです

コメント:これは記事の引用です。引用元記事に書かれている内容は、非常に納得しますね。

5位  2006/11/25: コミットメントと謝罪、日本と欧米のすれ違い

コメント:コミットメントと謝罪に関して、日本と欧米で考え方が大きく違っていることが、様々なトラブルの原因になっているように思います。そのことについて書いてみました。

6位  2006/7/11: TOEIC 475点からの英語上達方法

コメント:入社時にTOEIC 475点だった私が、2年間で795点にアップさせた方法を書きました。

7位  2006/7/6: なぜスティーブ・ジョブスは、顧客を熱狂させるのか?

コメント:マーケティングのAIDMA理論等から、その秘密を探ってみたものです。

 

注:はてブは、フィードからの参照を区別するためか、例えばURLで"…ref=rssall"と書いていると別エントリーと見なしているので、同一エントリーで複数ブクマされている場合は、上位のもののみを掲載しました。

 

こうして改めて見てみると、ライフハック的なモノや、日本とグローバルモノ等のアクセスが多いようですね。

ほぼ毎日、ブログを書くモチベーションは、何?

本日(といっても日付は回って9/14)、ITmedia様の企画でオルタナティブ・ブロガーの皆様が集まる企画がありました。

この時、吉川さんからいただいた質問。

「永井さんがほぼ毎日ブログを書くモチベーションって、何ですか?」

うーん、実はあまり深く考えたことがありませんでした。(^^;

あれこれ3-4分間、色々な理由を考え考え話しながら、最後に吉川さんにお答えした内容。

「もしかしたら、ライフワークの写真で、写真展をやる理由と同じかもしれませんね」

 

実は写真展というモノは、非常に手間がかかるのにも関わらず、全て持ち出しで、しかも開催に至るまでの関門も多く、金銭的な見返りは全くない、というヤッカイなものなのです。

 

まず、同一テーマで40-50点程度の作品を、ある一定のクオリティで撮影して揃えるのがかなり大変です。私の場合は短くても2-3年かけて撮影します。写真展を行う人の多くは、まずここで挫折します。

では、何故撮影を続けられるかというと、「自分はこのテーマを写真に表現したいんだ」という強烈な衝動です。

次の関門は、写真展審査。

お金を出せば写真ギャラリーを1週間借りることができますが、都内でそれなりのギャラリーだと数十万円(場合によっては100万円以上)の支払いになります。

しかし、カメラメーカー系等のギャラリーだと、審査を通って認められれば、無償で銀座や新宿の一等地でギャラリーを使用できます。場合によっては各種補助があります。審査に落ちた場合、どこが悪いのかコメントもいただけます。

私の場合、審査を通じて写真展の品質を担保するためにも、カメラメーカー系のギャラリーで開催しています。

この審査が厳しいのですよね。

27歳の時にキヤノンサロン銀座/札幌/名古屋で写真の個展を開催した際、審査段階で何回も落とされました。理由は、40枚の作品を通じて、同一テーマで一貫したメッセージが伝えられていなかったためです。

しかし2-3回写真の個展開催を経験したあたりからは、ほぼ一発で審査が通るようになりました。審査で落選を続けた過程で、写真展を開催するのに一番重要な作品構成力が鍛えられたようです。

次の関門は費用負担です。ギャラリーが無償で使用できても、作品をプリントして額装するコストは自分持ちですし、他にも色々なお金がかかります。私の場合は1回の写真展で最低50万円かかっています。

その上、準備でプライベートの多くの時間が取られますし、さらに写真展期間中(多くは1週間)は会社の休みをいただいて会場に常駐します。

これだけ手間をかけても、写真展の入場料は徴収できません。「作品を販売して欲しい」という方もいますが、これでもコストは回収できません。

 

では、なぜ写真展をやるのか、ですが、「単純に自分の作品を見て欲しいから」、です。

例えば、こちらにある東京湾岸の写真は、1989年と1993年の2回、写真展を行っていますが、多くの方から反響をいただき、各種雑誌にも掲載いただきました。

結局、「自分の自己表現の一つとして、出来るだけ多くの人に自分の写真作品を味わって欲しい」というのが、大きなモチベーションになっています。

 

考えてみると、ブログも同様ですね。

手間はかかる。時間は取られる。ほぼ持ち出しで、金銭的なメリットはない。場合によっては、見知らぬ方から厳しいご意見も頂戴し、真摯な対応が求められる。しかも、オルタナティブ・ブログというプリステージな場で、実名で社名も出しているので、緊張感をもって書くことになる。

しかし、自分の考えをブログで表現してみたい。

そこで書いたことが少しでも多くの人達にのお役に立ったり、皆様の心に残れば、それは私にとって写真と同じく「自分が生きた証」であり、一つの自己表現です。

さらに言うと、日々の仕事も「自分の生きた証」であり、自己表現の一つと思っています。だからなかなか手を抜けません。

 

でも上記だけでは、ブログを書く理由にはなっているかもしれませんが、もしかしたら「ほぼ毎日ブログを書く」理由としては、なお不十分かもしれません。

結局、「ほぼ毎日書き込む行動自体を、自分の自己表現の一つとして決めたから」というのが、最終的な答えになるのかもしれません。

忙しい方がブログを書ける?

私は先週1週間、遅い夏休みをいただきました。2-3日ほど近場に出かけた以外、家にいました。

「さぞ、ブログを書くのもはかどるだろうな」

と思いましたが、結果は全く逆。

頭のスイッチが切れたようになり、ネットを見ても新聞を見てもネタが思いつかず、非常に低調でした。

さて、今週火曜日から勤務に復帰して、溜まったメールや仕事を片付けています。

そこで改めて思ったのは、逆に忙しい方が頭が動いてブログを書くネタを見つけられるということです。

実際、休み中の10日間で書いたブログが8件に対して、休み明けの2日半で書いたブログは、このエントリーも含めて5件です。

よく、「会社を退職したら、思いっきり好きな写真を撮って暮らすのだ!」なんて思ったりしますが、本当に仕事を辞めて好きな写真だけ撮っていると同じことが起こるような気がします。実際、よい写真が撮れる時は、忙しい時が多いように思います。

このようなことを色々と考えていたところ、とある場所で別のブロガーの方も同じようなことをおっしゃっていました。

「忙しい方がブログを書ける」と思っているのは、どうも自分だけではないようです。

ソーシャル・ブックマークのブクマ数とアクセスに関する一考察

8月15日に「なぜ、日本人のプレゼン資料が海外に伝わらないのか?」というエントリーを書きましたがが、この記事に対するはてブのブクマ(ブック・マーク)数が8月20日 22:00現在、320件になりました。

アクセス状況を併せて見てみると、ソーシャル・ブックマークへの登録数が増えるのに比例してアクセス数が増加する傾向があるようです。

ちょっと興味を持ちましたので、調べてみました。

まず、このエントリーは8/15(水)13:00に書きました。その後のブクマ数の伸びは下記の通りです。

8/15(水)   8件 (投稿後0-11時間)
8/16(木)   8件 (投稿後11-35時間)
8/17(金) 118件 (投稿後35-59時間)
   ⇒はてブの「最近の人気エントリー」に登場
8/18(土)  90件 (投稿後59-83時間)
   ⇒はてブトップに登場
8/19(日)  24件 (投稿後83-107時間)
  ⇒はてブトップと「最近の人気エントリー」から消える

注記:上記は、はてブで「このエントリーをブックマークしているユーザー」の一覧にある数のみを数えています。「このエントリーを含む日記」や「このエントリーを含むほかのエントリー」の数は除外しています。

投稿してから36時間経過後にブクマ数が急増しています。

私が8/17(金)のブクマ数の伸びに気が付いたのは6:00AM頃でしたが、この時点では、はてブの「注目のエントリー」「最近の人気エントリー」には見つかりませんでした。

比較のために、はてブのブクマ数が3桁になっているもう一つのエントリー、「面接で相手の人の力が分かる、2つの質問」も調べてみました。

このエントリーは4/15(日) 2:11に書きました。このエントリーのはてブのブクマ数は151件(8/20現在)、投稿後のブクマ数の伸びは下記の通りです。

4/15(日) 21件 (投稿後0-23時間)
  ⇒はてブの「注目のエントリー」に登場
4/16(月) 56件 (投稿後23-47時間)
  ⇒「最近の人気エントリー」はてブトップに登場
4/17(火) 6件 (投稿後47-71時間)
  ⇒はてブトップと「最近の人気エントリー」から消える
4/18(水) 3件 (投稿後71-95時間)
4/19(木) 3件
4/20(金) 0件
4/21(土) 2件
4/22(日) 1件
4/23(月) 1件
4/26(木) 2件
5/03(木) 7件
5/04(金) 1件
5/05(土) 2件
5/06(日) 2件
それ以降 4件

投稿した時間は昼間と深夜、時期も4月中旬と8月のお盆期間中という違いがありますが、一日半を過ぎてからアクセスが急増しているのは一致していますね。

ただ、8月15日の投稿は最初の1日半の伸びは極めて緩やかだったのに対して、4月15日の投稿は日曜日にも関わらず急な勢いで伸びています。ブクマ数の伸びによって「注目のエントリー」に掲載されるタイミングに依存しているのかもしれません。

 

一般的に言って、ブログのアクセス数は、投稿後24時間でアクセスのピークが終わるようです。

一方で、ソーシャル・ブックマークにブクマされるピークは、1-3日の間である、というとが言えそうです。恐らく、ソーシャル・ブックで注目されるためには、ある程度のブクマ数が溜まる必要がある、ということなのではないでしょうか?

この観点では、RSSによるアクセスはフロー型であるのに対して、ソーシャル・ブックによるアクセスはストック型である、とも言えるかもしれません。ただ、ソーシャル・ブックマークの最新リストに出るのは数日間なので、ストック型と言っても、1週間程度の短期的なものですが。

 

ところで、この二つのエントリーのブクマ数についてはてブとdel.icio.usを比較してみると、興味深いことに比例していることが分かりました。

「なぜ、日本人のプレゼン資料が海外に伝わらないのか?」の場合、

はてブのブクマ数は320件 (8/20 22:00現在)
del.icio.usのブクマ数は82件 (8/20 22:00現在)

「面接で相手の人の力が分かる、2つの質問」の場合、

はてブのブクマ数は151件
del.icio.usのブクマ数は34件

前者と後者を比較すると、はてブ、del.icio.usともにほぼ2:1の比率になっています。

はてブとdel.icio.us全体のアクセス数が今年3月と今年8月でどう変わってきたか、ということも変動要因になるので、これだけで結論付けるのは尚早かもしれませんが、異なる両者のサンプルで同じ傾向を示していることを考えると、ある程度のブクマ数になれば、ブクマ数によってそのエントリーが世の中の興味を引く程度を推測できる、という仮説を立てることも出来そうです。

 

ということで、非常に限られたサンプル数を元に、

「ソーシャル・ブックマークにブクマされるピークは1-3日の間。ソーシャル・ブックはある程度のブックマーク数が溜まらないとアクセス増に繋がらない」

「ある程度のブクマ数になれば、ブクマ数によってそのエントリーが世の中の興味を引く程度を推測できる」

という二つの仮説を立ててみました。

さらに検証が必要ですし、ともに「考えてみると当たり前」という感じだと思いますが、….。まぁ、このように一つ一つを数字で裏付けて仮説を立てて検証していくことは、モノゴトの構造を自分なりに理解する上で重要かな、と思っております。

 

さて、この二つのエントリーは、ちょっとしたきっかけでテーマを見つけて、20分程度で書いたものでした。

ソーシャル・ブックマークにブクマしていただく数が多いとやはり嬉しいものですが、気合を入れて時間をかけて書いた他のほとんどのエントリーは思ったほどブクマされたりアクセスされず、肩の力を抜いて書いたエントリーの中で意外にブクマされたりアクセスされるものが多いことを改めて感じます。

このことは、AlternativeBlogのブロガーの方々も、よくおっしゃっていることですね。

はてブで、「何でこんなにブクマされてるのかが不思議」というコメントを書いた方がいますが、正直に申し上げて、私もちょっとそう思います。

ただ、今回の両エントリーに共通するのは、両方とも自分の経験に根ざしたもので、このテーマについて結構長い時間考えており、自分なりの結論がまとまっているものである、という点ですね。

逆に言えば、自分で考えが整理されているので、20分程度で書けるのだとも言えます。

しかし、このような題材を探すのはなかなか難しいものですね。

人間性は恐ろしいほど文章に出る

昨日に引き続き、田坂広志さんの著書『プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる』を読んでいますが、ブログを書いている人間として、非常に耳の痛い一節に出会いました。

ちょっと長くなりますが、自戒を込めて紹介させていただきます。

—(以下、引用)—

 さて、「個人シンクタンク」が、こうしてパーソナル・メディアを通じてメッセージを発信するようになると、何らかの形で、他の著者の書籍や記事の批評を行う機会が生まれるだろう。
 そのとき、一つ、深く理解しておくべきことがある。

 「批評」においては、その評者の「人間性」が、恐ろしいほどに出る。

 そのことを知っておくべきだろう。

(中略)

 いま、個人サイトやブログに、ときおり見受けられる「鋭利な批評」は、評者がどれほど「冷静で知的な批評」を装っても、感受力のある読者には、それらの文章の奥から、その人物の「人間性」が透けて見える。その「人間性」が、行間から伝わってくる。

 では、その結果、何が起こるか。

 良き読者は、去っていく。

 そして、気がつけば、その個人サイトやブログには、その評者と似た「人間性」の読者が集まってくる。

(中略)

 そして「文章を書くこと」とは、究極、「人間を磨くこと」であり、「人間力を身につけていくこと」であることを、知るべきであろう。

 そして、そのための第一歩は、文章を書くときに、まず、自分の内面を見つめ、そこにある「自己顕示欲」「自己愛」「劣等感」「満たされぬ欲求」を静かに見つめることであろう。

 「文章の力」とは、実は、その透徹した「エゴ・マネージメント」から生まれてくる。

—(以上、引用)—

田坂さんのご指摘の通り、いかに美辞麗句を装っていても、その心の奥底にある気持ちは、極めて正確に文章にあられます。

例えば、初対面の方からのメールで受けた第一印象と実際にその人に会って感じた人物像は、かなりの精度で一致していますし、相手に対する心からの気遣いは個人同士でやり取りするメールからも感じることができます。

このように考えると、「文章を書いてインターネットに掲載する」という行為は、自分の内面を世の中にさらけ出す行為である、とも言える訳で、これは恐ろしいことですね。

だからこそ、昨日のエントリーでも書いた通り、自己の修練に繋がっているのであると思います。

しかし、自分の行動を振り返ってみても、「人間を磨くこと」を語るにはまだまだ未熟と本当に痛感しています。

良き読者の方々が去らないように、精進していきたいと思います。

毎日ブログを書いて、得られること

ほぼ毎日ブログを書くようになってから、もうすぐ1年です。

最近は、ブログを書くことはすっかり日常生活の一部になりました。

同時に、メールや資料作成等も、1-2年前と比べても、かなり短い時間で仕上げることが出来るようになったような気がします。

一方で、単に仕事を速く仕上げる以上の、うまく表現できない見返りも感じていました。

このようなことを思っていたところ、田坂広志さんの最新著作『プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる』で、まさに我が意を得たりという記述がありました。

—(以下、引用)—

 「ネット革命」によって「パーソナル・メディア」を持つことは誰にでも容易にできるようになったが、そのメディアを通じて、定期的・継続的にメッセージを発信し続けることは、たとえ短いメッセージであろうとも、大きな努力が求められる。

 しかし、このことは「苦労が多い」ということを述べているのではない。

 「腕を磨ける」ということを述べている。

 なぜなら、「個人シンクタンク」としての「メッセージ力」は、具体的なメディアを通じてメッセージを発信し続ける修練以外には、鍛える方法がないからである。

—(以上、引用)—

確かに、不特定多数の方々に自分のブログが読まれているということを考えると、身が引き締まる思いがします。

昨年3月に初めてブログを書いた時は、何度も書き直しを繰り返し、やっとの思いで投稿しました。

この緊張感の中でブログを書き続けることは、田坂さんと同じくオルタナティブ・ブロガーの何名かの方々もおっしゃっているように、確かに自分にとって「腕を磨く」貴重な修練の場である、と思います。

Podcast収録してきました

先日お知らせしましたように、本日収録してきました。

20:30から23:00までの2時間半で4回分収録しましたが、第1回目分の最初の録音が散々な出来で、1回目分は1時間かかりました。

やはり、他人と話す場合と、マイクを前に一人で話す場合では、だいぶ勝手が違いますね。

また、自分の声を聞いていて、語尾がはっきり聞き取れず、早口になってしまう、という自分の話し方の欠点がよく分かりました。

このように、自分の声を録音して、それを聞いてチェックし、その悪い点を直すように意識しながら録音して聞いてチェックする、ということを繰り返すと、大変勉強になりますね。

1回目はまるまる取り直しでしたが、ここで苦労した分、2回目以降は比較的順調に進みました。それでも、部分的な取り直しは沢山ありました。

今回はマーケティングの話が中心でした。

来週配信だそうです。またこのブログでお知らせいたします。

Podcastのご意見募集

このたび、オルタナティブ・ブロガー リレーでお話しさせていただくことになりました。

4回分で内容はフリーとのことなのですが、さすがにその場で自由に話せる程の力量はありませんので、事前に題材を用意しておきたいと思っています。

過去にこのブログで書いたものを再構成した上でお話しようと考えています。

以下は私の4回分の案ですが、出来れば皆さんのご意見を反映したいと思いますので、他に「こういうのを取り上げて欲しい」というご意見や、「こういうことを聞きたい」というのがありましたら、コメントをいただければ幸いです。

全部にお応えできるかどうか必ずしもお約束できませんが、ストーリーに組み込めるものは、出来る限り対応していきたいと思います。

尚、収録は今週金曜日の夜の予定で、明日・明後日で原稿を作ります。

 

■第一回■ 『マーケティングはバリュー・プロポジションから始まる』
 ⇒こちらこちらを再整理してお話します

■第二回■ 『現在のマーケティング:お客様の課題をどのように解決できるか、正しく考える』
 ⇒こちらこちらこちらこちらこちらこちらを再整理してお話します

■第三回■ 『現在のマーケティング:局地戦ではなく、総力戦で考える』
 ⇒こちらこちらを再整理してお話します

■第四回■ 『マーケティング・プロフェションの皆様へ』
 ⇒こちらこちらを再整理してお話します

 

よろしくお願いいたします。

1997年のブログみたいなもの

私は1997年から1998年にかけて、自分の写真サイト「写真展日記」という日記を掲載してことがありました。

ある日、あることをきっかけに、「写真展をやるぞ」と決めてから、写真展審査を受けて、審査を通り、仕事の合間に写真展の色々な準備を進め、パブリシティ活動も行い、当日の写真展を迎えてオープニング・パーティを行い、無事終了する日までの10ヶ月間の日々を綴ったものです。

個人で写真展をやりたい人には、色々な実践的なノウハウが書かれているので、参考になるかもしれません。

普通のWebページですが、コンテンツ自体はブログと変わりありません。

ただ、htmlで書かれているので、xmlのように構造化されていません。当時はまだブログが生まれていなかったので、当然ですが。

トラックバックやコメントを付けられる機能もなくブログ検索等も出来なかった時代ですが、この日記を開設して最初の投稿をした日に、見ず知らずの方から励ましのメールをいただきました。

その後も様々な方々からメールをいただきました。

この連載期間中の10ヶ月のアクセスもかなりの数で、連載が終わるとアクセスが激減しました。この辺りは、インターネットは生き物だと実感しました。

もう10年前に書いたものですが、改めて自分で読み返してみると、現在の「ですます」調ではなく、「である」調で、割と文字数も多いのが、妙に恥ずかしいような、新鮮な感じです。(^^;

日本語のブログ投稿数が世界最多だった、本当の理由は?

米国テクノラティが、2007/4/5に「2006年第4四半期のブログ投稿数で日本語が世界最多だった」と発表したことは、既に皆さんご存知のことと思います。

既に様々なブログでその理由が考察されています。

日経ITproでも、「英語を超えた日本語ブログの投稿数,その理由は?」 という記事が掲載されています。

この記事で、理由の三番目に挙げられている「(3)中産階級の厚い層」は、結構重要と思います。

しかし、ここで主に指摘されているのは生活的余裕とハードウェア的インフラです。

実は日本人は当り前に思っていることで、世界では非常に稀なことがあります。

識字率です。

日本人の識字率は限りなく100%に近いことは、皆さんよくご存知と思います。

実はこんな国、他には見当たりません。

二十数年前、当時の日本の首相が「米国には字も読めない連中が結構いて….」という発言をして問題になったことがありました。

この時、私が通っていた英会話クラスの先生だった米国人も「あの発言は許せない」と怒っていましたが、日本人の識字率はほぼ100%ということは、この先生も知りませんでした。

「日本の識字率はほぼ100%だけど….」という話を聞いたこの先生は、驚いていました。

国全体で識字率がほぼ100%というのはスゴいことです。しかも18世紀、識字率がロンドンで20%、パリでも10%未満だった時期に、江戸では識字率が70%を超えていたそうです。

日本人全体で、数百年間の知的インフラの蓄積があるということですね。

この世界では例を見ない知的インフラがあるからこそ、中国等へコモディティ製品の生産シフトが起こっても、高付加価値な製品やコア部品は日本に残っているし、2ちゃんねるのような世界にも例を見ない超巨大匿名メディアが日本でのみ存在し続けているのだ、と思います。

従って、この記事で挙げられている他の要因、

(1)日記文学・私小説の伝統
(2)世界最高水準の顔文字,アスキー・アート文化
(4)「出る杭は打たれる」社会
(5)携帯電話からの投稿が簡単

も、この知的インフラがあってこそ、ではないかと思いますが、いかがでしょうか?

再び、Blogging @ IBM

ITmediaの「ビジネスパーソンがブログを書くなら、実名?それとも匿名?」を読んで、改めて1年ほど前に書いたエントリー「Blogging @ IBM」を思い出しました。

元々、私は実名で、かつ勤務先名を出してブログを書こうと思っていたところ、ご縁をいただいてITmediaで書かせていただくことになり、現在に至っています。

実際、私の勤務先であるIBMは、IBM社員であることを明示した上で、個人としてブログ活動することを積極的に奨励しています。また、ITmediaは原則実名になっています。

こんな環境にいましたので、私は匿名でブログを書くという発想はもともとありませんでした。

ご参考までに、米国IBM社員のJames Snellが、こちらでIBM社員向けのブログ・ガイドラインを紹介しています。簡単に訳すと以下のようになります。

  1. IBMのビジネス・コンダクト・ガイドラインの遵守してください
  2. IBM社員は自分が掲載した内容に個人的に責任を持ちます。書いたものが長期間公開されることに留意し、自身のプライバシー保護に努めてください
  3. IBM関連のことを書く際、名前とIBMの業務を明確にし、一人称で書くこと。自分の個人的見解でありIBMの意見を代弁するものではないことを明確にすること
  4. IBM関連の書き込みをする場合、免責文を入れること。(訳注:私のサンプルはこちらです)
  5. 著作権や財務情報公開に関する法律を遵守すること
  6. IBMおよび他者の機密情報を提供しないこと
  7. 承認を得ずにお客様、パートナー、サプライヤーを引き合いに出したり、言及しないこと
  8. 読者に敬意を払い、中傷や侮辱、猥褻な内容は書かないこと
  9. 他の誰がその話題についてブログを行っているか調べ、引用すること
  10. 喧嘩を仕掛けないこと。自分の間違いがあれば訂正すること。過去の掲載内容を断りなく変更しないこと
  11. 価値を付加するよう心がけること。値打ちのある情報と見識を提供しましょう

このガイドラインは、私がブログを続けるにあたって非常に役立っています。

ブロガーに共通する悩みと、私の場合

ITmedia Biz.IDに掲載されている記事「ブロガーに共通する“5つの悩み”とは?」は、同じブロガーとして、まさに研究会に同席しているような臨場感を感じました。

ブログをやっていてよかったことが挙げられていますが、私はこの中で「ほかの人と交流を持つことができた」のが一番大きいですね。モニターとか転職にはあまりご縁はありませんが。(笑)

ブックマークの件ですが、「この記事でブックマークを狙おう」と思って書いたことはほとんどありません。ただ、意外な記事がブックマークされていて後でビックリすることもあるので、これは深掘りして考えてみると面白いかもしれませんね。ちなみに、はてブでの私のブログへのブックマークはこちらです。自分としては「え、こんな記事が?」という感じです。

記事を書くのにかかる時間ですが、大きく分けて(1)ネタを見つける時間と、(2)書く時間に分かれると思います。

(1)については、ネタさえ見つければそれこそすぐなのですが、見つからないときは時間ばかりがかかります。ちなみに今回のエントリーは、新聞を見たりネットを見たりで、15分程度でした。ただ、ブログを書かなくても新聞やネットなどは読みますし、家族や同僚と色々な話をする中で新しい発見を得ることもあるわけで、これは日常生活の一部と言えるかもしれません。

(2)について、あまり時間をかけないようにしています。今回計ってみたところドラフトで15分、見直しで7-8分程度でした。

記事では「ネガティブなコメントでへこむ」という意見もありました。私はネガティブな意見はあまり深く気にしないようにしています。(単に、「感受性が鈍くなってしまっただけ」という見方もありますけど (^^;))

世の中には色々な見方をする人が存在することではじめて成り立っているのですし、全ての人が私の意見を受け入れてくださる訳はないのですから、当然ネガティブな意見もあるという前提で書いています。

ネガティブな意見をいただいた場合も、「なるほど、こういう書き方をすると、そういう見方をする人もいるのか」と参考になることが多いように思います。逆に言うと、これこそブログの醍醐味かもしれません。

ブログ、ちょっと変更しました

先日も書きましたように、今年1月付けで社内の組織を異動しましたので、この機会にプロフィールと、ブログの紹介文を少し変更しました。

もともとこのブログはマーケティングのことを中心に書く予定だったのですが、それ以外にもグローバル化とか、ライフワークになっている趣味のこととかも書いているので、短めの紹介文もそれに合わせました。

また、ブログ名も、「MM21」だけだと分かりづらいので、自分の名前を入れて「永井孝尚のMM21」にしてみました。もしかしたら検索エンジンでこの名前が引っかかりやすくなるかも、ですね。ただし、URLは従来通りです。

自分ではちょっと新鮮な感じもしているのですが、いかがでしょうか?

異動しても、出来る限りブログは毎日書く

私、実は今年1月1日付で社内で事業部を異動しました。

新しい事業部に異動するとなると、やはり知らないことが多いので色々と勉強することもあり、その一方で新しい仕事も行う訳で、当然ながらかなり忙しくなります。

そんな中でもブログを出来るだけ毎日書いていますが、今まで昼休みに書いていたのが、さすがに書く時間がなかなか取れない状態になっています。

そこで最近は、前の日に簡単にシナリオを考えておき、朝早く起きて書き込むようにしています。

また、どうしても書けない日もあったりするのですが、そんな日は翌日に前の日の分も加えて2つ書くことを目標に続けています。今月、2回書けない日がありましたが、両日とも翌日は2つ分書き込みました。(やはり、画面の左に出てくる月毎のエントリー数がどうしても気になってしまいますので)

そんな感じで続けています。

まぁ、ブログを毎日書き込むのは自分自身にとって非常によい鍛錬になりますので、出来る限り続けていきたいと思います。

代替案を提案するサン・マイクロシステムズ

昨日行われたブロガーズ・ミーティング@Sun用賀に参加しました。ブロガーズ・ミーティングに参加するのは今回で3回目です。

今回、ご紹介いただいたのは、高橋さんによるSunのビジョン、白川さんによるSun Rayの紹介、夏目さんによるサンのプロセッサー戦略と最新サーバーの紹介、もう一人の高橋さんによるRFIDソリューションの説明とデモでした。

"The Network is The Computer"というビジョンを掲げるSunならではのユニークなソリューション群でした。

例えば、サーバー上にあるクライアント環境を、ダム端末のThin ClientであるSun Ray Virtual Display Client上でICカードを差すだけでどこにいても再現できるSun Rayも、ネットワークとコンピュータの融合を究極まで進めたものです

また、「何故SunがRFID?」と思い勝ちですが、"Everything of value connetced to the network"ということを考えると、必然の帰結なのかもしれません。そのためにSeeBeyond社も買収したとのこと。

サーバーに力を入れているのも、"The Network is The Computer"というビジョンを進めるためには大容量のサーバーやデータセンターなため、ということです。

一方で、Disconnected環境は現在でも残っています。例えば、私は通勤途中の電車の中や、移動途中の喫茶店の中でノートブックPCで作業をすることが多いのですが、現在のSun Rayはこの環境では使えません。しかし、ある意味割り切ることで、全ての顧客には対応できないけれども、特定のニーズを持っている顧客にはピッタリとハマる、そんな尖ったソリューションを提供なさっていると思いました。

ネットワーク+コンピューティングという一貫した技術的なアプローチでソリューションに取り組み、顧客に代替案を提案しようとしている姿勢が印象的でした。この観点では、IBM, Oracle, Microsoft, HPといったベンダーと明確に棲み分けが出来ているのではないでしょうか?

ところで、サン・マイクロシステムズの用賀オフィスに伺ったのは今回が初めてです。用賀駅と地下で直結していて便利な場所ですね。

会議が行われた26階のオフィスからは、はるか先に都心の高層ビル群が一望でき、周囲には視界を遮る高層ビル群は一切ありませんでした。

高橋さんがおっしゃる、「ウチは代替案を提案する会社」という言葉を象徴するような立地だと思いました。オフィス環境が社員の発想を促すということなのかもしれません。

今回のミーティング開催にご尽力いただいた高橋さん、サン・マイクロシステムズの皆様、ITmediaの皆様、ありがとうございました。

ネット上の利他的行動に関する研究

いささか古い研究ですが、1990年代後半に米国で行われたネット上の利他的行動に関する調査研究事例があります。

現代でも有効だと思いますし、ブログの研究でも参考になりそうなので、概略をご紹介します。

●モッカスらのApacheプロジェクトの研究: プロジェクト発足の1995年から1999年までを調査研究

  • 400人の個人がコード開発に参加、このうちコアメンバー15名の貢献度が顕著
  • コアメンバー15名は、全体の変更要望に対応する開発のうち83%に貢献している一方、全体の障害レポートに関する開発のうち66%に貢献
  • 100個当りの障害レポートには平均して26人の開発者が対応しているのに対し、100個当りの非障害レポートには平均して4人の開発者が対応
  • 3975個の障害レポート中、上位15名の問題報告者が報告した障害レポートは全体の5%。2600人が1つの障害レポートを報告、306人が2つ、85名が3つを報告しており、一人当り最多障害レポート報告数は32
  • 50%の障害レポートが一日以内に解決。75%が42日以内、90%が140日以内に解決。解決時間は、優先順位、解決に必要な時間、さらに障害レポートがコード本体に修正を必要とするかどうか等で変わる

⇒つまり、ほぼ全ての新機能はコアメンバーにより実装・保守が行われているが、コアメンバーの障害対応に関する貢献度は新機能と比較すると低い。

(詳細は、Mockus, Audris, and Roy T. Fielding, et al. (2000) "A Case Study of Open Source Software Development: The Apache Server" を参照のこと)

●ラクハニとヒッペルによるUsenetニュースグループの一つであるCIWS-U上でのユーザー間互助行為の研究(1996-1999年のログデータ調査と、4ヵ月半間の実地追跡調査)

  • 回答は一般的に極めて早く、50%が翌日には回答。 一方、25%の質問には無回答。この比率は、時系列的に一定。回答を得た質問と得ない質問について調べた結果、質問の質及び明瞭さには違いは観察されず
  • ほとんどの質問は一部の高頻度情報提供者(Frequent Information Provider)が回答。トップ100人の回答者が50%の回答を実施。トップは同期間中2500の回答を行ったMark Slemkoだった
    ・Usenetを読む理由をアンケートした調査結果によると、情報提供者は学びのためにCIWS-Uを読んでいる
  • 既に持っている情報のみを提供する情報提供者は、平均4.0分間を回答に費やしている。情報を検索したり問題解決に従事する場合、情報提供者は平均9.33分を回答に費やしている。(有意水準5%で有意差あり。p=0.022) コミュニティへの貢献度が高い高頻度情報提供者は2分以内で、一般的な情報提供者は5分以内で、それぞれ回答を作成

(詳細は、Lakhani, Karim and Eric von Hippel (2000) "How Open Source software works: "Free" user-to-user assistance" MIT Sloan School of Management Working paper #4117を参照のこと)

以上から、実は、利他的行動を起こしているユーザーは思ったほど時間的コストをかけていないこと、及び、ネット上のごく一部のユーザーが利他的行動を行い、コミュニティ全体が便益を享受していることが分かります。

エリック・レイモンドが「伽藍とバザール」の中で、

ベータテスタと共同開発者の基盤さえ十分大きければ、ほとんどすべての問題はすぐに見つけだされて、その直し方もだれかにはすぐわかるはず。  あるいはもっとくだけた表現だと、「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」。

と述べていますが、研究結果はこれを裏付ける結果となっています。

私は同時期(2001年頃)にカカクコムのクチコミ掲示板も調べてみましたが、上位100ユーザーにより27%の回答を行っている一方、上位100ユーザーで7%の質問を行っていました。 同様に、同時期にSETI@homeを調べたところ、約340万ユーザーのうち、上位1000人で全体の11.81%のワークユニットを解析していました。

恐らく日本のネットコミュニティでも同じ傾向ではないかと思います。

ブログ、再構成しました

元々、マーケティングの話を書こうと思って書き始めたこのブログですが、多方面の話を書いているため雑然としてきました。

そこで自分でも後から読んでわかりやすいようにので、カテゴリーを見直しました。

昨日までのエントリーは合計201個。全エントリーを見直していたら1時間もかかりました。

10個以上のエントリーがあるカテゴリーをエントリー数順に書くと、下記の通りです。

マーケティング [66]
イノベーション [27]
写真 [26]
グローバルと日本 [20]
ビジネス・スキル [13]
ネタ話 [13]
音楽 [12]
ブログ [11]

マーケティングとイノベーションというビジネス関連が1位・2位で、ビジネス・スキル等を入れると全体の半数以上がビジネス関連なので、まずは一安心。

会社の昼休み、通勤時間、夜等のプライベートな時間に、会社から離れて個人として書いているのですが、やはりビジネス・ブログですので。

これもビジネス関連ですが、当初は考えていなかった「グローバルと日本」ネタが1割もあるのはちょっと意外でした。普段の仕事で考えていることを書いていたら、いつの間にか増えてしまったようです。

一方で、ビジネスとは関係ない写真が音楽関連が2割近くあるのですね。

カテゴリー別に順に読み直すと、結構面白いかも、です。

ブログは無理に毎日書かない

ほぼ毎日、このブログを書いていますが、過去数ヶ月どんな感じで書いているか、ふりかえってみました。

5月 31日中、15日書込み、書かない日は16日
6月 30日中、21日書込み、書かない日は9日
7月 31日中、27日書込み、書かない日は4日
8月 31日中、30日書込み、書かない日は1日
9月 31日中、29日書込み、書かない日は2日
10月 30日中、26日書込み、書かない日は4日 (10/30時点)

改めてみてみると、7月以降は毎日書いているようで、微妙に毎日ではないですね。

その時その時で気になる話題を書き込むようにしているので、ネタのストックをあまりしていません。

そのため、自分には「毎日必ず書く」というノルマは課さず、「ほぼ毎日書くように心掛けよう」程度に考えるようにしています。(ほぼ日みたいですね)

書く内容がなくて2日程間を空ける時もあったのですが、休んだ後はスムーズに書けている様な気がします。リフレッシュできるのかもしれませんね。

論語に

子曰、知之者不如好之者。好之者不如楽之者
(「あることを知っている者、それを好きな者も、楽しんでいる者には及ばない。何事も楽しんで出来れば、成果も充実感も全く違う」)

という言葉がありますが、なるべく自分自身が楽しめることが必要と思いますし、ブログを書くこと自体をノルマと考えないようにしていきたいと思います。

ブロガーズ・ミーティング@マイクロソフト2に参加しました

マイクロソフトさんのオフィスに行くのは今回が初めてです。

ミーティングに併せて、「Microsoftオンサイトブリーフィング@オルタナティブ・ブログ」も行われ、成本さんから「Web 2.0時代におけるマイクロソフトの提言」という講演が行われました。

mohnoさんのブログにも詳しく書かれていますが、米国マイクロソフトはWeb2.0について公式にコメントは行っていないようです。これに対して成本さんは、「マイクロソフトとしてもWeb 2.0に対して何らかの説明が必要」とのお考えから、今回の講演をまとめられたとのことです。

Web 2.0は様々な要素がありますが、今回は主にSaaSの観点 + ロングテールへの考察、といった切り口で説明されていました。成本さんは、"Software as a Service (SaaS)"という考え方に対して、"Software plus Service"という考え方を提言されていました。

個人的な考えですが、"Software as a Service (SaaS)"にしても"Software plus Service"にしても、ユーザーが実際に手元で使用するモノはソフトウェアそのものです。両者の違いは、使用するソフトウェアがサービスとして提供されるか、従来型のソフトウェア・パッケージとして提供されるか、という点であると思います。この提供形態の違いが、顕在的・潜在的なユーザーニーズを満たしているか、ということがポイントなのではないかと思います。

ところで、ブロガーズ・ミーティングが終わり、帰る前にブロガーの方々とイタリアン・レストランで昼食をご一緒しました。私以外はみな経営者の方々ですが、やはり経営者の方々は背負っているものが大きいですね。非常にためになるお話を伺い、大変参考になりました。どうもありがとうございました。

タイトルひとつで、ブログのアクセス数や商品の売上は大きく変わる

ブログを書いていてアクセス数をチェックしていると、自分が「ウケるのでは?」と思ったエントリーのアクセス数は必ずしも伸びません。

しかし、アクセス数と明らかな相関関係にある、と思われるものがあります。タイトルと、最初の数行の導入部分です。

ただし、必ずしも内容とアクセス数は相関関係にはない、とは言っても、内容が大切であることは言うまでもありません。

ブログを読まれる方も貴重な時間を使っていただいている訳で、光ったタイトルに伴った内容であることが、読まれる方の信頼を獲得するカギだと思います。従って、内容は一定のレベルを保っている、という前提です。

人気ブログは、内容が優れているのは大前提として、タイトルの巧拙の部分も結構大きいのかもしれませんね。

そう言えば、以前当ブログのこちらのエントリーで、AlternativeBlogの人気ブロガーである栗原さんから「タイトルをこう変えたら?」というご指摘をいただいて、変更したこともありました。

考えて見れば、私達が新聞や雑誌の記事を読むかどうかを決める時も、斜め読みして記事名で決定しますよね。

商品名も全く同様ではないでしょうか?

例えばレナウンの「通勤快足」(抗菌防臭ソックス)。

最初は「フレッシュライフ」という商品名だったそうですが、「通勤快足」という名前にした途端、売上が9000万円から8億円にジャンプしたそうです。

当初の商品名も、商品担当の方が色々と検討の上お考えになったものと思います。ただ、やはり「通勤快足」という商品名はインパクトがあり、商品名で機能を連想できますし、分かり易いですよね。

ということで、ブログ・タイトルや商品名は、内容を簡潔に現していて、読者や消費者の興味を引き、かつ、内容が一致していることが大切だと思います。

…..このように書くと当り前の結論になりますが。

バリュープロポジションを考えて、それを訴求するプロモーションを企画・実施していく、という点では、マーケティング・プロセスそのものですね。

ということで、このエントリーのタイトル、ちょっと長めですが、いかがでしょうか?

….なかなか思った通りに行かないのが、これまた面白いところで….。

ブログに書けること、書けないこと

2月の末にここでブログを書き始めて半年になりました。

最初は様子がよく分からず書いていましたが、半年間続けるうちに、ブログに書けることと書けないことについて、自分なりの考えが固まってきましたので、この機会にまとめてみたいと思います。

まず、ブログを書く人には色々な立場がありますので、私の立場を明確にします。

  • 個人名を出している。(ハンドル名ではない)
  • 勤務先を明示している
  • 個人として書いている
  • テーマはある程度決まっている(マーケティング)が、他の話題(写真等)も書いている

他のAlternativeBlogのブロガーの方々の多くは、ほぼ同じ立場だと思います。

まず、書けることは、下記のような内容です。

  • ビジネスやマーケティングに対する私個人の考え
  • 自分のプライベート活動に関する情報(写真、合唱、その他)
  • 他人(又は特定団体)について、本人(又は当該団体)が読んでも困らないような情報
  • 同じく、仮に本人が特定されても、本人が困らないような情報
  • 過度な宣伝にならない範囲で勤務先に関する情報(線引きが難しいですが)

書けない(又は、書かない)ことは、….

  • 勤務先の機密情報
  • 勤務先のお客様、及び協業先、競業会社に関するネガティブ情報
  • 誹謗中傷
  • 個人を特定でき、かつ、本人が公開されて困る情報
  • 私個人のプライバシーに関わる情報

特にこのAlternativeBlogは、読者数の規模も非常に大きいので、社会的な影響力も大きく、ちょっとした書き方で他人は大きな影響を受ける可能性があります。

従って、あくまで私の考え方ですが、基本的に他人が不愉快になったり困ったりする情報は、出来る限り避けています。

その分、毒が抜けたような文章になりますが、これは致し方ないところです。他人を傷つけること自体、回り回って自分自身にマイナスな方向に働きますし。「因果応報」とか「情けは他人のためならず」という言葉の通りですね。

とは言え、全く意図せずに、ふとした言葉遣いで他人を傷つけているケースもありますので、常に気をつけていきたいですね。

関連リンク:
ブログを書く方法:私の場合
ビジネス・ブログ ネタ

日経ビジネスオンラインPodcast、再開

7月24日のエントリー「日経ビジネスオンラインPodcast、終了」で、「『編集長の終わらない話』が終了になって残念」と書きましたが、なんと、8/7&14合併号から『編集長の終わらない話2.0』という名前で再開しています。

改めて「最終回」と言っていた7/21号をよく聴いてみたところ、一番最後で「『編集長の終わらない話』は今回で最終回ですが、8月から装いも新たに新番組を配信の予定です」と言っています。「もしかして、既定路線?」とも思ってしまいますね。

前回はいきなり最終回となり、手紙やメール、ブログで終了を惜しむ声が多数寄せられたそうです。

7月24日のエントリーで「出版媒体とPodcastの相互補完関係を証明するのはとても難しい」と書きましたが、「こんなに聴いてもらっていたとは、ホント、分からなかった」という井上編集長の言葉にもあるように、一回終了したことで、単なるアクセス数以上のビジネス貢献があることを図らずも証明した格好になりました。(もしかしたら[図って」かもしれませんが)

大衆は普段は無口ですが、必要なときは声を上げるもののようです。このような声を、日常的に取り入れるような仕組みを作ることも必要ということなのでしょうね。

ちなみに、本Podcastでも、リスナーとのコミュニケーションの時間「往復書簡2.0」というコーナーを新設しています。紙媒体である日経ビジネスの読者コーナー「往復書簡」のオンライン版だそうです。進化していますね。

ITmediaさんでも、読者やリスナーとのコミュニケーションの仕組みを始めてみてはいかがでしょうか?

日経ビジネスオンラインPodcast、終了

7/21版で終了だそうです。思えばここ数回、元気なアナウンサーのミズサワさんが出演していなかったりして、おかしいなぁ、と思っていました。

井上裕編集長の語り口が大好きで、このPodcastで記事に興味を持って日経ビジネスを購入することも多かったのですが、残念ですね。

実は、こちらのエントリーも、通勤途中にPodcastで井上編集長の話を聴き、駅で降りてすぐ日経ビジネスを購入して書きました。

紙の出版媒体とPodcastはお互いに補完関係にあるとは思いますが、考えてみれば、この因果関係を証明するのはとても難しいですね。

これがホームページであれば、個別に誰がどのリンクを辿ってどの記事を読み、ホームページ上でどのように行動しているかを把握することで、ビジネスとの因果関係を立証することは可能ですが、Podcastの場合、視聴者がどのように行動しているのか追跡調査するのが難しそうです。

そう言えば、私も今回この記事を書くために初めて日経ビジネスオンラインPodcastのサイトに行き、初めて井上編集長のお顔を拝見しました。登録は確かiTMSから行ったような記憶があります。

つまり、ホームページを一切見ずに登録し、ずっと視聴できる訳で、Podcastとホームページとの連携はなかなか難しいのかもしれません。

日経ビジネスオンライン Podcastは「ランキングの上位に常に入っている」ということですので、単に視聴者の数だけでビジネスケースを作るのは難しいのかもしれません。

逆に、この辺りのメジャーメントを確立できれば、ビジネスPodcastはもっと普及するのではないでしょうか?

ともあれ、日経ビジネスオンライン Podcastスタッフの皆様、昨年10月からの放送、お疲れ様でした。

AlternativeBloggers in やまと

本日(7/21)、ITmedia AlternativeBlogのブロガーを対象とした「ブロガーズ・ミーティング@IBM東京基礎研」があり、日本IBMの大和研究所に行ってきました。

私は2001年末まで大和研究所に勤務していましたので、とても懐かしく思いました。

ちょっと長くなりますが、この背景を説明します。

日本IBMでは7/20(木)-7/21(金)の2日間、「48 Hours Innovation」を開催しました。自社のイノベーションを促進し、かつ、お客様のイノベーションをご支援できるように、イノベーションの取り組みを推進することが目的です。このために日本IBMの全国の主要事業所をe-meetingで繋ぎ、様々なプログラムを開催しました。

この「48 Hours Innovation」の一環として、同じ2日間、日本IBM・大和研究所で「Yamato Innovation Day 2006」が行われ、講演、パネル・ディスカッション、展示・デモ、ラボ・ツアー等、様々なイベントを開催しました。

今回の「ブロガーズ・ミーティング@IBM東京基礎研」は、この「Yamato Innovation Day 2006」に相乗りする形で行われたものです。 内容は、大和研究所ツアー、様々な展示やデモの見学、東京基礎研究所の研究者とAlternativeBlog・ブロガーのコミュニケーション等でした。

実は、大和研究所にいた頃は、お客様へデモや講演を行ったり、研究所見学をご案内していました。今回、逆に見学側で参加するのは初めての経験でした。 初めてお会いするAlternativeBlogのブロガーの方々も多く、新鮮で楽しい一日でした。

 

考えてみれば、私が約20年前に日本IBMに入社し、大和研究所の前身である藤沢研究所に配属された頃は、全て自社開発前提の時代。機密情報の塊である研究所を外部に公開するということは全く考えられませんでした。

その後、フリードマンが述べているフラット化の進展により時代が大きく変わり、イノベーションの源泉は「オープン」&「コラボレーション」に変わってきています。

今回のイベントは、この時代の移り変わりをまさに象徴するものであったように思います。

心残りだったのは、撮影許可を得て、使い慣れない携帯カメラで撮影した写真を操作ミスで全て削除しまったこと。当ブログで写真付きでご紹介したかったのですが、とても残念です。

かろうじて削除した後に撮影した写真が数枚残っていましたので、ご紹介します。東京基礎研究所による"Model Railroading That Matters"(別名「鉄ちゃんの部屋」)で撮影したものです。

研究者にはこのような遊び心も大切かな、と思います。

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ブログを書き続けること

ここ2ヶ月間、出来る限り毎日ブログに書き込もうとしていますが、なかなか難しいものです。

AlternativeBlogに参加して3ヶ月半ですが、「忙しくて時間がないので、書けない」ということはあまりありませんでした。むしろ仕事が忙しい時の方が集中力を維持できるためか、いい感じで書けることが多いように思います。

もちろん食事時間や睡眠時間を削らなければならない程忙しい場合は書くのはちょっと難しいのですが、昼休みや夕食後に一息つける時間が見つけられる程度の忙しさであれば、書くことが出来ます。

言い方を変えると、書けるかどうかの時間的な目安は、プライベートのメールを書く時間があるかどうか、のような気がします。

ただ、調子がよい時は「あ、アレも」「お、コレも」と、次から次へとネタが見つけるのですが、見つからない時はなかなか見つからないですね。そういう時に無理やり書いても、結果的にあまり面白くない内容になってしまうことが多いようです。

ということで、「ほぼ毎日」が目標ですが、あまり話題がない時は無理に書かないようにしています。

ps.毎日、しかも濃い内容で書いていらっしゃる川上さんは偉大ですね。

参照:ビジネス・ブログ ネタ

ブログを書く方法:私の場合

ブログを書く時間帯は、ブロガーの皆さんによって様々だと思います。

私の場合、ほとんどの場合は会社の昼休みに書き込んでいます。時々、夜中に書くこともありますが..。

AlternativeBlogはビジネス・ブログなので、昼間のビジネス・モードに頭が切り替わっている時間の方がはかどるようです。但し、昼に全く時間が取れないことも多いので、この場合は仕方ないですね。

AlternativeBlogの読者の方々は何らかの作業の合間に読んでいる方が多いようなので、無理なく読めるように、画面2ページ以内(1回スクロールすれば読みきれる量)に収めるようにし、3-4行程度で改行を入れて出来る限り読み易くなるようにしています。

予めおおまかなストーリーを考えている場合が多いので、書き始めてから投稿完了までだいたい20-30分程度といったところでしょうか? ちなみに今回の記事は短めですが計測したところ20分程度でした。

私はいつも昼食は自宅から弁当を持ってきていますので、ちょっとお行儀がよくないのですが、弁当を食べながら書いています。

ここAlternativeBlogに限らず、世の中にはブロガーの方が沢山いらっしゃいますので、皆さんそれぞれの方法をお持ちのことと思います。

ビジネス・ブログ ネタ

AlternativeBlogに参加して2ヵ月半ですが、ビジネス・ブログに書くネタを探すのはなかなか難しいですね。

個人としての立場で参加していますが、勤務先を明らかにしています。従って仕事の内容を詳しく書くと色々と差し障りがある場合も多いですし、IT業界の時事ネタも色々とコメントしたいことが沢山あるのですが、これも立場上なかなかコメントしずらい面があります。

全て書き終えてから再度見直した結果、「やっぱり止めた」ということ、何回もありました。

実は勤務先の同僚も結構見ているようなので、うっかりしたことも書けませんし。(というのは冗談です ^^)

ということで、最近は新聞や書籍、TV等で得た情報をヒントに、マーケティングの立場での考えをまとめたりしています。個人として言いたいことは沢山ありますし、これであれば立場を気にせず比較的自由に言えるので。

組織のトップや、独立している立場であれば、会社の方針等もリスクを持って思う存分語れるように思いますが、逆に制約もあるような気もします。

本名を明らかにしてビジネス・ブログに参加している皆さんは、どうなさっているんでしょうネ?

Blogging @ IBM

こちらに書かれているように、IBMは社員に対し、IBM社員であることを明示した上で、個人としてブログ活動することを積極的に奨励しています。

イノベーションを実現する上で「コラボレーション」「オープン」は重要であり、インターネット上でのアイディア交換を構造化した形で活性化できるブログは、世の中のイノベーションを活性化する非常に有益なツールである、との考えが背景にあるようです。

ということで、私は日本IBM社員であることを明かしてAlternativeBlogに参加していますが、プロフィールに書きました通り、ここで書いているのはあくまで個人としての見解です。

勤務先である日本IBMでの業務を通じて、マーケティングやイノベーションに関して得られた個人的な知見を書かせていただいたり、会社の広告・宣伝活動について皆様に参考いただけるような情報を書いていますが、日本IBMの宣伝活動そのものにはならないようにしたい、と心掛けています。(でも、宣伝臭く感じられたら、ご遠慮なくコメントしてくださいネ)

個人としての活動ですので、ライフワークの写真や、プライベートに関する話も、書かせていただいています。

また、改めて言うことでもありませんが、ブログへの投稿も、通常の勤務時間外に行っています。

お客様やパートナー様、勤務先の不利益になることはもちろん書けませんが、これも通常のエチケットの範囲内のことですネ。