見ず知らずの人からいきなり、「この質問に答えて下さい」

電車やカフェで座っていて、本や新聞を読むなりボーっとしている時に、見ず知らずの他人から、自己紹介も挨拶もなく、いきなり「この質問に答えてください」って訊かれることは、たぶん滅多にないと思います。

少なくとも、私は経験ありません。

でも、不思議なことに、ネット上だとこれが結構頻繁にあるのですよね。

もちろん、ちゃんと自己紹介したり、挨拶する人の方も多いのです。むしろそちらの方が多数派ですが、そうじゃない人も結構います。

「ネットの世界だから、別にいいでしょ」と考える人もいるようですが、本当は、ネットとリアルの違いで他人に対するエチケットが異なることはないのですよね。

自戒を込めて、気をつけたいと思います。

 

 

Facebookは、巨大なイエロー・ページ。でも、自分達は意外に認識していないかもしれない。

今更のことなのかもしれませんが、Facebookって面白いですね。

昔の友人の名前で検索すると、最近はかなりの確率でヒットします。今のところ、1-2割程度でしょうか?

学生時代の友人、もう何十年も連絡を取っていない知人、しばらく消息不明だった人、等などが、今何をやっているのかがわかりますし、ウォールを見ると近況もわかります。

友達リストをたどることもできるので、

「まったく知らなかったけど、この人たちが、こんなことやっていたんだ?!」

ということが分って、驚いたりします。

Facebookで昔の知人の近況に接して、「自分のどの情報を、誰に公開するかを、考えることが大切」ということが、世の中でもっと認知される必要があるなぁ、と改めて思いました。

私の場合、もしかしたら傍目には、私生活も仕事も全部書いているように見えるかもしれませんが、やはり

(1)不特定多数に広く公開する情報
(2)ある程度狭く限定して公開する情報
(3)非公開情報

の3つはかなり意識して書いています。

ブログ、Twitter、Facebook上で書く情報は、ほとんど(1)です。

ネットではある程度狭く限定したいと思っても、必ず広がるリスクがあると考えています。ですので私の場合、(2)にカテゴライズしている情報はほとんどありません。(まぁ、これは色々な考え方があるとは思います)

(3)の情報も当然ながら結構ありますが、これらはネットには一切書かないようにしています。

Facebookなどを見ていると、本人は(2)のつもりで書いているのに、実際には(1)の状態になっているものが結構あるような気がします。

 

 

『患者からの「友達リクエスト」の承認は控えるべき』という、英国医師会のソーシャルメディア利用の手引きを、考察してみる

日経メディカルオンラインが、英国医師会(BMA)が公開した「医師と医学生のためのソーシャルメディア利用の手引き」を紹介しています。

英国医師会が医師と医学生のためのソーシャルメディア利用の手引きを発表
医師は患者からの「友達リクエスト」の承認は控えるべき

英国医師会(BMA)は、「ソーシャルメディアの利用は、医師や医学生に様々な利益をもたらしているが、一方で、守秘義務違反、名誉毀損罪に問われるリスクや、医学生としての立場や医師としての職を失う危険性もはらんでいる」としています。

具体的には、下記のような内容です。(詳しくは記事をご参照下さい。要ユーザー登録です)

—(以下、項目のみ抜粋)–

#1 ソーシャルメディアは個人の公的な面と私的な面の境界を曖昧にする

#2 医師と医学生はプライバシー設定を保守的にすべきだが、それでもすべての情報が保護されるわけではない

#3 医師と医学生は、ウェブ上でも、患者の秘密を漏らしてはならないという倫理的、法的義務を負っている

#4 特定の患者または同僚に関する個人的な、または名誉を傷つけるコメントをフォーラムなどで公開してはならない

#5 医師や医学生はウェブ上でも利益相反開示の義務を負う

#6 医師と医学生は、Facebookなどにおいて現在の患者または過去の患者から「友達リクエスト」がきても、承認は控えるべき

#7 ウェブの中で自分がどのような印象を相手に与えるかを意識し、それが自分の立場に与える影響を推定しなければならない

–(以上、抜粋)—

ソーシャルメディアで様々な立場にある人達がまったく対等にコミュニケーションすることは素晴らしいことだと思います。

一方で確かに、公の立場と個人の立場というのもある訳で。

ソーシャルメディア上で、「公」と「個人」を、どのように捉えるべきかを考える上で、参考になると思います。取引先との関係、教師と生徒の関係、等、様々な分野でも応用が利きそうですね。

ちなみに、当ブログでも何回か紹介していますが、IBMもIBM社員がソーシャルメディアを活用する際のガイドライン「IBM ソーシャル・コンピューティングのガイドライン」を設定しており、一般公開しております。

英国医師会の手引きのうち、#1/#2/#3/#4/#5/#7の部分はIBMのソーシャル・コンピューティングのガイドラインでも書かれています。しかしIBMのガイドラインでは、「友達リクエストは承認を控えるべき」というような強制力までは持たせていません。このあたりは、一見緩く規定しているように見えるかもしれません。

実は、IBMではこれとは別に、ビジネス・コンダクト・ガイドライン(BCG)という社員行動規定があります。これも一般公開しています。→リンク

IBM社員は、毎年このBCGの内容を確認した上で、遵守する旨の同意をすることを求められています。

つまり、IBMがソーシャル・コンピューティング・ガイドラインは、このBCGを社員が遵守することを前提にした上で、規定されている訳ですね。BCGの上に、ソーシャル・コンピューティング・ガイドラインがある、とも言えますね。

 

祝・オルタナ6周年。祝・「永井孝尚のMM21」も5.4周年(小数点2桁繰上げ)。

ばんちょ~が書かれているように、オルタナティブブログが2005年6月に生まれてから、もう6周年。

ブログが流行始めた頃に立ち上がり、この流れの速い業界の中で、6年間も着実に成長を続けているのは、すごいことだと思います。

心よりお慶び申上げます。

 

私は、オルタナブログが生まれてから8ヶ月後の2006年2月にデビューさせていただきました。

もう5年と4ヶ月、続けさせていただいています。

最近は毎日書いていますが、実はこうなったのは1年半前のこと。

その前は、毎日書いていた時期もありますが、しばらくお休みしていた時期もありました。

 

「そういえば、これまでどんなパターンで書いていたんだっけ?」とふと思い、1日当りのエントリー数をデビューの2006年2月から今月まで、月次でグラフにまとめてみました。

1.00以上だと毎日書いていることになります。

Enyryhistory20110614

改めて見ると、デビューの2006年当初は書くこと自体が結構大変でした。ほぼ毎日書けるようになるまで半年間かかっていることも分かります。

毎日書くようになり、2007年12月まで頑張って書いていました。

そこで突然息切れ。

2008年1月から2009年10月まで思いっ切り手を抜いていたことも、一目瞭然ですね。この期間は、月間エントリー数2件という月もありました。

2009年11月に心を入れ替えて再び毎日書き始めてからは、毎日書くのはそれほど苦にはならなくなりました。(実は秘訣は、「翌日のエントリーを前の晩に一日前倒しで書く」というものなのですが)

このように数字で見える化すると、色々と分かりますね。

 

ということで、満6歳になったオルタナティブブログ。

できれば成人(2025年)・不惑(2045年)にとどまらず、いっそのこと米寿(2093年)、白寿(2104年)を超えて続いていただきたいですね。

私も、さすがに米寿はきついですが不惑くらいまでは、出来るかぎり続けていきたいと思います。

 

 

【皆様に感謝!】 風評被害対抗「頑張れ被災地フェア」が全国に広がっています

原発事故に伴い、被災地産の野菜に対して、風評被害が拡がりつつある中、3/23に「『がんばれ!被災地フェア』の提案。 私たち消費者の力で、風評被害拡大の阻止を!」というエントリーで、

いつも食品を買っている店のホームページ窓口から、同様に「がんばれ!被災地フェア」を企画いただくように、意見を出してみてはいかがでしょうか?

と書いたところ、色々な反応をいただきました。

 

まず、脳科学者の茂木健一郎さんがTwitterでRetweetして下さいました

GlayボーカルのTERUさんが、「協力させていただきます」と表明して下さいました

アナウンサーのやまだひさしさんが、「ラジオ番組で取り上げる」とおっしゃって下さいました

そして、Twitterで500件以上のリツイートが。こんな意見をいただきました。

「皆にできる支援です。私はやります。」
「できる限り被災地のものを買いたい」
「誰でも出来る被災地支援。やろう!! 」
「すごく良い提案だと思う。どんどん買って食べよう!」

善意の輪が拡がっています。

 

これらの声が届いたのか、あるいは同じように考えた人達が世の中に多かったのか、ここ数日、風評被害に対抗したキャンペーンが全国で増えています。

 

「オイシックス、関東野菜の応援コーナー 風評被害に対抗」

オイシックスが風評被害に対抗して関東野菜の販売を強化。独自に放射線量を検査し、基準値を下回った商品を販売する。

被災地の野菜、応援セールで支援 スーパーや百貨店

東日本大震災の被災地を支援しようと、スーパーや百貨店が東北や北関東の野菜や肉の特売セールを始めている。

スーパーの被災地応援セール続々

大手スーパーが、東日本大震災の被災地の農産物などを低価格で販売する「応援セール」を相次いで行う。

東北・北関東の安全な農畜産物、応援セール始まる イトーヨーカ堂

イトーヨーカ堂は6日、東北・北関東の農畜産物を集めた「がんばろう東北!応援セール」を東北など一部を除く全国約140店舗で始めた。

 

まだまだ一部の動きです。広げていきたいですね。

 

私が元の記事でも書かせていただきましたように、企業の行動を変えるのは、私たち消費者一人一人の声です。

私たちは、「モノを購買する」という形で、企業の行動を左右することができます。

流通各社がこのように動いたのも、消費者の声によるものだと思います。

原発による汚染は広がりを見せていますが、一方で、汚染されていない食材も多いのです。

海外では、震災直後に日本人がパニックを起さなかったマナーの良さが報じられました。

さらに進んで、風評被害を消費者自らの要望で企業に働きかけて抑止する、という動きがさらに広がり、風評被害をとどめることができれば、それは本当に素晴らしいことだと思います。

 

願わくば、日本人自らが風評被害を押さえるこのような動きが海外で報じられ、この動きが海外にも広がっていけば、と思います。

 

大災害下で情報遮断を防ぎ、デマによる二次災害を防ぐため、いかにTwitterを活用するか?

大災害時に情報が遮断されると、デマや噂により、二次災害が発生することが多くあります。

古くは、1923年に発生した関東大震災(M7.9)の際も、デマが流布されました。

Wikipediaによると、新聞では以下のような噂やデマが取り上げられました。

「東京(関東)全域が壊滅・水没」
「津波、赤城山麓にまで達する」
「政府首脳の全滅」
「伊豆諸島の大噴火による消滅」

さらには、「朝鮮人が暴徒化した」「井戸に毒を入れ、また放火して回っている」というものもあり、このデマを信じた市民が暴徒と化し、多くの被害者が出ました。

当時は、情報を流すメディアが十分に発達していなかったことも背景にあるでしょう。

情報遮断というのは恐ろしいもので、人は情報が遮断されると、限られた情報で判断せざるを得なくなり、その情報が間違っていると、普通の人でも、後からふり返ると考えられないような非合理的な行動を起します。

 

デマを防ぐためには、社会全体で正しい情報を流通し続け、情報遮断が起こらないようにすることが大切です。

昨日、「災害時のライフラインとして、極めて優れているインターネット (特にTwitterとUstream)」でも書きましたが、今回の大地震で、Twitterは情報遮断を防ぐ極めて優れた手段だと再認識しました。

まず、Twitterは様々な情報を流すことができます。

当然その情報は玉石混合。

しかし、「フォロワー数が多く、影響力が強い人は、適切な判断力を持っている」と仮定すると、リツィートする段階で、デマではなく正しい情報が伝播されることが多いように思います。

今回のTwitterのタイムラインを見てみると、「親戚(あるいは友人)がこう言っていたが、…」という情報は、デマであることが比較的多かったように思います。

デマを流す本人は、自分のツィートで多くの人達が反応するのを面白がっているのかもしれません。しかしデマ情報は、限られた時間とリソースが本来救助が必要な人に使われず、貴重な人命を失う結果に繋がります。

ですので、このような状況でTwitterをリツィートする場合は、それが正しいものかどうか判断することが求めらます。

・情報源(ソース)を確認する(できればURL)
・情報発信者は確かか、確認する

等で、かなりの部分は判断できると思います。

 

同様に、自分が情報発信する場合も、

・できるだけソースを明示する
・憶測は語らずに、事実を伝えること
・思いを伝える場合は、憶測や事実と分けて述べること

などが必要だ、と痛感しました。

 

3/12の福島第一原発・一号機の爆発で、パニックにならなかったのも、

・15:30の爆発から5時間半後の21:00に、対応策まで含めて記者会見できた
・この間、識者により、「既に原発は停止済。制御棒が入って制御されており冷却している。チェルノブイリとは違う」という説明がTwitterやブログでされた

という点が大きかったと思います。

ちなみに、普段は私はあまりTwitterでつぶやかないのですが、3月11日~12日は多分、私としては一番つぶやきました。→Togetterのログ

 

昨日のオルタナ定例会議:組織に連帯感を生む合唱 #abtm

昨日のオルタナ定例会議で、オルタナブロガーの永井千佳さんが「音楽は楽しい」というテーマで、講演というか、イベントを行いました。

既に大木さん小俣さん柳下さんも、様子を書かれています。

40分間という限られた時間で、20名の男性ブロガーの皆さんが、その場で発声して声質で3パート(テナー、バリトン、バス)に分け、この日のブロガー会議ために作曲家に編曲をお願いして作った「故郷」を練習し、最後には全体で合唱するというものでした。

楽譜を見るのは学生以来という人も多かったのですが、各パート内でしっかり音がまとまり、全体で最後に見事にハモりました。

各パート内で、お互いの声をじっくりと聴き合って音を揃えたり、全員でハーモニーを創り上げるということを通じて、一体感を感じることができた会でした。

その後の懇親会も、なんとなくいつもの懇親会と違い、どこか強い連帯感を感じました。

改めて、合唱音楽を創り上げる過程で、チームに強い連帯感が生まれることを実感しました。

 

現在、組織の中の人間が孤立してしまい、なかなか社員同士の協業が進まないということで悩んでいる組織も多いと思います。

目的と手段を混同してはいけませんが、合唱はそのための一つの解決方法になるかもしれません。

 

毎日ブログを書くと3年で人生が変わる。そのための、簡単なガイド。

昨日「時間がマジックを生む。時間を味方に付けよう」というエントリーを書きましたが、ブログを書くという観点で、もう少し考えてみたいと思います。

昨日のエントリーのポイントは、

■第一人者になるためには10,000時間が必要。

■その10,000時間は、プロアクティブに集中した試行錯誤を繰り返すことが必要

ということでした。

 

このように考えると、日々の出来事や感じたことを自分の価値観で考えてみて、それを文章にまとめて、毎日ブログを書く、ということは、集中した時間と修練を積むいい方法ではないかと思います。

このようなブログは、プロアクティブな姿勢を持たないと、なかなか書けません。

世の中の出来事をクリティカルな視点で考えたり、あるいは、自分の行動や考えを反省しながら書き続けることが、仮説検証による試行錯誤を集中して繰り返すことに繋がるように思います。 

 

周りを見ていると、

「毎日ブログを書くと、3年で人生が変わる」

ということを強く感じます。

その大きな理由の一つが、このように「集中した時間を積むことで第一人者になれる」ということなのではないかと思います。

 

さらに加えると、「自分の世界が広がること」ことも挙げられると思います。

私も、5年前にブログを始めてから、実に色々なブロガーと知り合いました。

またブロガーではなく全く面識のない方からも、「ブログ読んでいます」と言われることが多くなりました。

ブログがご縁で、本を書くこともできました。

ブログで自分の世界が広がることを、とても実感しています。

 
 

私は、好きなことをマイペースでブログに書いていますが、気をつけているのは次の点です。

1.とにかく、毎日書くように習慣づける

毎日書くおかげで、色々と考え、反省することが習慣づけられます。

短時間で考えをまとめて、分かりやすく簡潔な文章を書く修練にもなります。

この力は、仕事でもとても役立っています。

2.一人でもそのことで傷つく可能性があれば、その内容は書かない

ブログ等のソーシャルメディアは情報発信力が強く、様々な方々が読んでいます。

「他人を傷つけないように」というな配慮する場合は、単なる思いやりではなく、想像力が必要です。

しかし、私自身、まだまだ途上ですが。

3.どのようなテーマが読者にとって価値があるか、仮説を立てて書く

ブログの場合、反響がTwitterやブックマーク、アクセス数などですぐ結果が出ます。

マーケティングの観点でも仮説検証のトレーニングにもなります

 

ということで、私自身は、「ブログを書きたいんですが」という人には、「今日からでも書くとよいですよ」とお勧めしています。

そして、真剣に書きたいと思ったら、多くの人たちに読んでいただける、このオルタナティブブログがお勧めです。

同じ毎日書くのならば、ページビューが多い場で書いた方が、世の中への影響力もあるし、鍛えられます。

実名なので、自分自身のパーソナルブランディングにもなります。

ご興味がある方は、こちらから応募できます。

審査と面接が通れば、あなたもオルタナブロガーです。

 

「ブログは書いてみたい。でも、自分は会社員だし、万が一炎上したら会社に迷惑がかかるし、やっぱり迷う」という人には、IBMのソーシャル・コンピューティングのガイドラインを読むことをお勧めします。

これはもともとはIBM社員向けへの社内ガイドですが、一般企業の社員の方々にとっても参考になる部分が多いため、日本IBMがインターネットで公開しているものです。

企業に勤めるブロガーは、常にこれを意識し守って書くことで、おそらくほとんどのトラブルは回避できるのではないでしょうか?

 

「プライバシーが公になる」と懸念される人もいます。

私の場合は、ブログで実名、年齢、勤務先、仕事の内容、おおよその住まいの場所(住所は非公開)、母校名、ブロガーの友人、といった情報は書いていますが、失うものはほとんどありませんでした。

逆に得られるものは大きいかったというのが実感です。

また当然のことですが、私は人に知られたくないプライバシー情報は書いていません。書く内容を気をつければ、ある程度のプライバシーは守れると思います。

ただ、人によっては、実名、年齢といった情報が一般に出るのを嫌がる方もおられます。

そのようなプライバシー情報を気になさる方は、無理に実名ブログを始める必要はないかな、と思います。

 

時間がマジックを生む。時間を味方に付けよう

よく、「10,000時間の経験を積むと、その道を究めることができ、第一人者になれる」と言われます。

しかしこのことを少し考えてみると、面白いことに気づきます。

フルタイムのビジネスパーソンは、年間2,000時間働いています。

10,000時間は5年間分。

確かに、その道一筋5年間以上の経験を持ち、第一人者となったビジネスパーソンでは多いと思います。

しかし、5年以上同じ仕事をしていても、第一人者になれない人も多いのもまた、現実です。

なぜでしょうか?

 

実は、この10,000時間の過ごし方がポイントです。

仮説を立てて、実際にやってみて、うまくいかなかった場合はなぜかを考え、再度やってみる。

そのような試行錯誤を繰り返す、集中した10,000時間であることが必要なのです。

例えば、大学院の博士課程は合計5年間です。

博士課程では、仮説検証による試行錯誤を集中して研究を繰り返し、オリジナリティのある博士論文を仕上げることで、第一人者になっていきます。

仕事でも同じように、自発的に仕事で仮説検証を繰り返しながら集中をした人が第一人者に育っていくのではないでしょうか?

 

一方で、言われたことを言われた通りに仕事をするのは、受け身の姿勢です。

たとえ10,000時間を費やしても、時間の濃さが薄まってしまいます。

 

田坂広志先生は、「成長し続けるための77の言葉」という本で、以下のように語っておられます。

….、世の中には、豊かな「経験」は積んでいるけれども、

あまり豊かな「智恵」を身につけていないと感じられる人物がいるからです。

(中略)

では、なぜ、こうした不思議なことが起こるのか。

 

せっかくの「豊かな経験」を「深い体験」にしていないからです。

すなわち、一つの「経験」をしたとき、その「経験」から学べる「智恵」を

しっかりと学ぶことによって、「経験」を「体験」に深めていないからです。

 

同じ10,000時間を費やすのであれば、有意義に費やしたいものです。

時間を味方につければ、時間がマジックを生んでくれるのですから。

 

 

ツイッターやブログは、自分の分身。そして、そうありたい

大木さんが、「ツイッターに書いてはいけないこと」というエントリーを書かれていますが、全く同感です。

その人のツイッターやブログを読む人は、そのツイッターやブログに、書く人そのものを感じて読む訳です。

そして、それが不特定多数に読まれる。

これはある意味、とても怖いことだと、私は思っています。

ツイッターにしても、ブログにしても、ネット上では、自分の分身です。

 

数年前に、あるオルタナブロガーの方が、「ブログでネガティブコメントが付くということは、そのブログで傷ついている人がいる、ということです」とおっしゃっていました。

この言葉を聞いて以来、「一人でも傷つく人がいるのであれば、そのコンテンツは書くべきではない」と、常に肝に銘じています。

 

一方で、「誰が読んでも大丈夫なコンテンツを書くべきだ」というと、「当たり障りがなく面白味がないコンテンツになってしまう」と思いがちです。

実は私も、2006年にブログを書き始めた頃はそう思っていました。

かなり臆病に書いていたこともありました。

しかし、自分の考えをしっかり持ち、かつ、他人を傷つけないように配慮して書けば、決して「当たり障りがなく面白味がないコンテンツになってしまう」ということはない、ということが徐々に分かってきました。

時には、配慮が足りずに意図せずに他の方を傷つけてしまったり、知らずに間違ったことを書くこともあります。

しかし、このような場合は、出来るだけ早く訂正したり、お詫びをするように心掛けています。

 

ネット上では自分の分身として他の方々から見られているブログやツィッターが、実際に自分の考えそのものと同一化し、かつ、そのコンテンツが読んで下さる方々に少しでもお役に立てれば、とても嬉しいことですね。

 

 

今年の正月は、40代最後の誕生日

あけましておめでとうございます。今年も、当ブログをよろしくお願いいたします。

何はともあれ、無事に2011年の新年を無事迎えられたことに感謝です。

 

毎年、正月のブログに書いていますが、1月1日生まれの私は、正月になるたびに自動的に年齢が一つ上がるようになっています。

ですので、新年を迎える度に、自分の人生を改めて考えたりするわけです。

昨年の寅年、私は年男でした。

ということは、本日をもって49歳。

考えてみたら、今日は40代最後の誕生日であり正月です。

来年は…よく考えてみたら(考えなくても)、50歳の誕生日。

ちなみに、当ブログを開始し、初めて迎えた2007年の正月に書いたのは、こちらのエントリー

この時、私は45歳になったのですが、コメントを下さった中には、あの高橋徹さんもおられます。

徹さん曰く、

「永井さん、お誕生日おめでとうございます。なぁに、「40、50ははな垂れ小僧」という言葉があります。大きな枠組みをきっちりと理解したり、全体像を描き出す能力はまだまだこれからだし、エジソンだって最後まで想像力が枯渇することはなかったじゃないですか。その辺のあほ面したガキに、本物の実力を見せてやろうじゃないですか。わっははは。」

ううむ、この年に50歳になられた徹さんは、既に今の私を見通した上で、励まして下さっているような感じがします。

徹さんもおっしゃっていたように、まだまだ自分に足りない能力を痛感しています。

学びたいこと、やりたいこと、実現したいことも、沢山あります。

今年、さらに成長していきたいと思います。

そのためにも、まずは健康でいたいですね。

 

2011年の自分を表す漢字は、これです。

私はITメディアのオルタナティブブログというこの場所でブログを書いていますが、時々、この場所を取り締まっているとりまとめておられる「ばんちょ~」という方から、「番長と遊ぼう!」と題して、「こういうお題で書きなさい。命令です」「こういうテーマで書くといいんじゃないかな、よろしくね」という恫喝ガイドが出ます。しかも突然。

今回の「番長と遊ぼう!:は、これ

「2011年の自分を表す漢字1文字」
2011年はこんな自分でありたい、ここの分野で活躍したい、などの抱負を漢字1文字で表現してくださいね。

うーむ、私の場合は、ですね。

「本」、「朝」、「悩」、…と、色々と考えましたが。

「展」ですかねー。

2009年も色々やったし、2010年も色々やりました。

色々な人とのご縁もいただきました。

2011年は、これらをさらに発展できるといいなぁ、と思います。

今書いている本も、単に個人出版するだけでなく、次の新しい段階に展開したいし。

そうそう、すっかりご無沙汰している写真の展覧会の準備も始めたいですね。作品はそれなりに貯まってきたのですが、まだちょっと足りないし。

ということで、2011年は「展」です。

Ten_2

….ちょっとめでたくしてみました。

 

今年1年間、皆様には大変お世話になりました。

2011年も、よろしくお願いいたします。

 

プレゼン資料をネットで公開する理由

ほんの数年前、Web 2.0という言葉がまだなかった頃、プロモーションの一環で講演やセミナーを行う際、会場では資料を配らない、という方針の人が結構いました。

そんな人に理由を聞いてみると、「資料が欲しい人には、別途、直接会ってお話しして提案に繋げたい」

これは、当時はそれなりに有効だったように思います。

インターネットはそれなりに普及していましたが、ブログ等もなく、お客様も、リアルな場での情報収集に余念がありませんでした。

企業側の立場では、そこに来ていたお客様をいかに逃さないか、がカギでした。

 

さて現在、この流れが少し変わっているように思います。

ループスの斉藤さんはじめ、様々な方々が、ブログやネットで貴重な情報(それも、以前はリサーチ会社などから買うとかなりの料金になりそうなレポート)を惜しげもなく公開しておられます。

情報は減るものではなく共有することで価値が増える性質を持っています。

Web 2.0の様々な技術が、このような情報の流れをより円滑にしています。

だから、よい情報を出し続けると、もっと話しを聞きたいと思う人から問い合せが来ますし、出し続けることでブランディングにも繋がっていきます。

実際、以前、斉藤さんのお話しを伺ったところ、斉藤さんのブログをご覧になってファンになった多くの会社が、指名で斉藤さんの会社に仕事を発注するようになっているとのことでした。

価格競争からも解放されたとのこと。

情報を広めることで、さらに他の人のアイディアも得られて、質も向上していきます。

しかも、このような情報を無償で公開し多くの方々に使用していただくことで、世の中はさらによくなっていきます。

 

「情報を公開してしまうと、何も残らないのではないか?」と聞かれることがあります。

しかし、実はそういうことはありません。

ネットで公開するプレゼン資料だけで伝えられることには限界があるからです。

例えば、一昨日に公開した『人前で話すのが苦手な日本人のためのプレゼンの心得』というプレゼン資料。

既に2日間で200名の方に当プレゼン資料(計43ページ)をご覧いただいています。

しかし、実際の講演では1時間40分のお話しをしています。

この講演では、このプレゼン資料に書いている10倍以上の情報をお話ししています。

実際には、Q&Aなどがあればもっと深い情報をお話しすることになります。

 

ですので、いい情報を持っていれば、どんどん情報をネットに出すとよいのではないか、と思っております。

 

「世論受けを狙った意見がもてはやされる日本」で、ブロガーの責任

先月11月の日本経済新聞「私の履歴書」は、三菱重工相談役の西岡喬さんでした。

三菱重工会長まで務められ、日本にインフラを支えた西岡さんの「私の履歴書」は、現在の風潮に流されず、日本の土台を創り上げてきた人ならではの説得力を感じます。

11月29日「努力の歩みが信頼に 勤勉さ阻む風潮に危機感」では、以下のように語っておられます。

—(以下、引用)—-

…が、それら日本人の長所を阻む風潮がある。まず、世論受けを狙った意見がもてはやされる傾向だ。原子力を含むエネルギーや安全保障などでは、どんな政策が必要か長期的観点から議論されなくてはならない。だが万人が認めやすいものや第三者が短時間で考えた意見が尊重される。有識者が出した結論を着実に実行することが望まれる。

—(以上、引用)—

確かにマスコミなどでも、様々な状況をお茶の間(今はお茶の間という概念はなくなっているかもしれませんが)に分かりやすく伝える人や意見をよく取り上げます。

西岡さんが指摘されているのは、決して「分かりやすさがよくない」ということではなく、「世間受けを狙うあまり、現実を知らずに安易に語ってはいけないし、語る場合でも、重要なエッセンスを失ってはいけない」ということなのでしょう。

いわゆる「評論家的意見」ですね。

これはひどくなると、田原総一郎さんが「枝葉末節ばかりのあきれた政治と報道」で書かれたような、末期的な状況になるのでしょう。

 

—(以下、引用)—-

次に、実務に携わっていない人たちの批評が幅をきかせていること。実務の当事者が一番、改善や改良の仕方を知っている。無意味な批判は彼らのやる気を失わせ、スピードも落としている。

—(以上、引用)—

これは、ご自分に置換えてみると分かるのではないでしょうか?

ビジネスパーソンは、10年なり20年なり続けてきた仕事については、自分が第一人者だとの自負を持っている方が多いと思います。

そのような仕事を、全く別の仕事をしている未経験の人が、少し見ただけで理解できるでしょうか?

多分、断片的な理解に留まり、膨大な全体像は理解できないのではないかと思います。

実務に携わっていない人たちの批評も、同じことなのかもしれません。

 

このような観点で、ブロガーの責任を考えてみると、新しい視点が見えてくるように思います。

例えば、ここオルタナティブ・ブログでは、私のようなごく普通の会社員の一般ブロガーも、数百人から数千人に情報発信できます。

無償での活動とは言え、世間への情報伝達という観点では、大きな責任が伴っています。

だからこそ、「世論受けを狙った意見」ではなく、自分がよく分かっている専門分野について、責任を持って書き続けることが必要なのでしょうね。

このような積み重ねが、西岡さんが憂いておられる現在の日本の状況を、少しずつよき方向へと変えていくのではないかと思います。

西岡さんの文章を読んで、改めて身が引き締まる思いがするとともに、ビジネスパーソンとして、自分の専門分野について、責任を持って情報発信していく必要性を再認識いたしました。

 

本日で、ブログ毎日更新1年

実は私、2006年中頃から2007年12月までの1年半は、ほぼ毎日ブログを書いていました。

しかしこの時は、毎日ブログを書くのはかなり辛い作業でした。

告白しますと、書くネタがないため、こんなエントリーをアップしていたりしました。

書きたいことを書いている当ブログも、一応、ビジネスブログです。

「このような動画、ビジネスとどんな関係があるのか?」と考えたりしました。(でも、個人的には、この動画は、結構気に入っていたりしますが)

ブログを毎日書くために、睡眠時間も削っていて、いつも寝不足気味でもありました。

そこで、2008年1月からあえて毎日更新は止めてみました。

 

毎日更新を止めてよかったことは一つあって、睡眠時間が30分から1時間伸びたこと。

しかし一旦、毎日更新を止めると際限がないものです。

合計エントリー数2件、なんていう月もあったりしました。

その後1年11ヶ月、本を2冊書いていたこともありますが、かなりサボってしまいました。

 

そこで、2009年11月30日に気分を一新し、毎日ブログを書くことにしました。

おかげさまで、本日をもって1年間継続できました。

 

この1年間は、2006年~2007年の頃とは違い、それほど無理なく継続することができました。

恐らく、その理由は二つあって、

1.前の日にブログを完成させ、翌朝自動投稿するようにしたこと

以前は当日のブログは当日書いていました。どうしても書けない場合でも無理矢理書かなければいけません。一日前倒しにするだけで、このプレッシャーは随分軽くなりました。どうしても書けない場合は翌日回しにすればいいわけで。

2.2008年と2009年に本を2冊書いたこと

やはり本を書く経験をすると、文章を書くのがすごく楽になりますね。文章力はビジネスの基本でもありますので、短い時間でそれなりの品質の文章を書けるようになり、仕事でもとても役立っています

 

一方で林雅之さんのように2007年6月から毎日ブログを更新し、3年半継続されている方もおられます。

大木さんも、ものすごい数のエントリーを継続されています。

長い期間になると、風邪などの病気になったり、旅行でネットにアクセスできない状況もあります。

私も、この一年間で二泊の旅行に行きましたが、この時は3-4回書き溜めて自動投稿しました。

数年間にわたって毎日ブログを書き続けるのはとても大変なわけで、頭が下がります。

オルタナティブブログの中には、すごい人が沢山いらっしゃいますね。

 

メールやTwitterにハマりやすい子供は、飲酒、喫煙、薬物にもハマりやすい

米国の大学で、10代の子どもに対する調査結果です。

「メール使いすぎの十代は飲酒や喫煙のリスクが高い?」(CNN.co.jp)

1日のメール120通、SNS利用3時間以上を「過剰」と定義し、米中西部の10代を調査。

全体のうち、メール過剰は20%、SNS過剰は11.5%でした。

このグループは飲酒経験者が2倍、さらに喫煙、禁止薬物使用、けんか、複数相手との性的関係を持つ行動が大幅に高かったとのこと。

 

この調査では、因果関係は明確にしてはいないようです。(このような行動を起こす子供がSNSを過剰に使う傾向があるのか?それとも、SNSを過剰に使うとこのような行動を起こすのか?)

しかし、「放任状態だと危険な影響が出る可能性がある」として、過剰な利用は控えるように呼び掛けています。

 

ソーシャルメディアは人々にとって素晴らしい可能性をもたらしてくれます。

しかし、なにごとも過ぎたるは及ばざるが如し。

お酒と全く同じかもしれませんね。ほどほどで仲間と飲んでいるととてもいいのですが、飲み過ぎると色々と問題が出てきます。

過度な使用は差し控えましょう。

 

なぜ、「上から目線」のブログが受けず、「失敗談」のブログが反響が大きいのか?

自分でブログを書いたり、他人のブログを読んだりして感じていますが、「上から目線」のエントリーは、あまり受けないように思います。

むしろ自分の失敗談と、その失敗をどのように克服したか、という経験談の方が、反響が大きいようです。

 

例えば、新入社員の頃の私は、英語が全くの苦手。3年掛けてなんとか克服できました。

プレゼンも大の苦手。社会人1年生の頃は大勢の前に立って頭は真っ白。これは時間がかかりましたが、今ではそれなりにプレゼンをこなせるようになりました。

30代中頃になってマーケティングに移ってからは、大きな枠組みで考えることができないことに直面。自分なりの考え方のスキームを構築するために、かなり苦心しました。

 

ブログなどで、このような失敗談と、どのようにそれらを克服したかという経験談を、よくご紹介します。

はてぶやTwitter等の反応を見ていると、現在進行形で同じ悩みを抱えている若い方々にとって、このような経験談はとても参考になるようです。

「そうそう、僕も悩んでいることだ」

「なるほど、そうやって克服したのか!」

ということのようですね。

 

先日のブログで、「志に人が集まり、共感が人を動かす」ということを書きました。

ブログのようなソーシャルメディアで、失敗談や経験談が多くの方々の参考になるのも、やはり「共感できるかどうか」がカギなのではないかと思います。

 

「志に人が集まり、共感が人を動かす」は人間の基本的な部分。ソーシャルメディアは、これをどのように変えるのか?

人間は、心から感動したり、共感したりすることで、主体的に動きますし、力も出せます。

このような場合、上から命令されたことを行う場合と比べて、何倍ものパフォーマンスを出します。

心から「やりたい。やるべきだ」と思ってやる仕事と、他人からの命令で行う仕事では、かける情熱が違うことを経験された方も多いのではないでしょうか?

成果も違ってきますよね。

 

ブログやTwitterのようなソーシャルメディアの凄さは、今まで自分が見える範囲内の人達に対して、直接語りかけることでした伝えられなかった共感が、ネットを通じて不特定多数の人達に伝えられることだと思います。

場合によっては、その共感は、数万人や数十万人に拡がる場合もあります。

「志に人が集まり、共感が人を動かす」

この人間の基本的な部分は、今も昔も、何も変わっていないと思います。

ソーシャルメディアの意義は、このように共感を伝える規模が、社会(=ソーシャル)全体に拡がっていくことなのでしょう。

4年以上ブログを書いたり、朝カフェ次世代研究会を半年間主宰してきて、実感する今日この頃です。

 

書き込み数日後に、急にブレイクするエントリー

なぜか、日曜日に書いたエントリー「昨日都内で行われた大規模な尖閣諸島デモ。ほとんどのマスコミが取り上げないのは、なぜ?」が、3日後の本日・水曜日、畏れ多くもオルタナティブブログでアクセストップになっています。

滅多にない経験でつい舞い上がってしまい、思わず記念にイメージをキャプチャーしてしまいました。

Top1_2

どうも、「Yahoo!みんなの政治」からリンクされていたり。

あるいは、「尖閣諸島 デモ」というキーワードで、Googleで検索すると7位になっていたりします。

やはり中国各地で尖閣諸島関連のデモが起こっていて、このテーマが注目を浴びているということもあるのでしょうか?

 

実は、3年前にも同様の経験をしました。

「中国、鳥インフルエンザの人同士で感染を発表。私達も個人レベルで対策を。」

奇しくも、こちらも中国ネタ。

この時も、当初はあまりアクセスはなかったのですが、エントリー数日後にYahoo!のニュースカテゴリーに登録され、1時間に5,000件ものアクセスがあったりしました。

夜11時から急にアクセスが増えるのを見た時点で、どこからのアクセスか分らなかったので、ある種、怖いモノを感じたのをよく憶えています。(理由が分って安心しましたが)

ブログを書いていると、時たま、このようなことが起こるものなのですね。

 

昨日都内で行われた大規模な尖閣諸島デモ。ほとんどのマスコミが取り上げないのは、なぜ?

昨日から今日にかけて、中国各地で行われた尖閣諸島に関する反日デモが大きくマスコミで取り上げられています。

たとえば、今朝(2010/10/17)の日経新聞1面では「中国で大規模反日デモ」というタイトルで7段、さらに4面でも9段・ページの半分を使って報道しています。

他の各種TVニュースでも同様。

 

一方で昨日、日本でも尖閣諸島に関して中国に抗議する大規模なデモがありましたが、あまり伝えられていません。

探してみると、こんなニュースがありました。

■都内で右派系デモ、中国の「侵略」に抗議 1000人以上行進 (AFP)

■尖閣問題で反中集会=中国大使館に抗議―東京 (朝日新聞)

■尖閣諸島をめぐり東京・港区で日本の市民団体らが中国への抗議デモ (フジテレビ)

田母神俊雄さんの「頑張れ日本!全国行動委員会」が主導したようですね。

先の日経新聞の記事では、1面の7段中の最後に11行、4面の9段中の最後の1段を使って触れられています。ほとんど「おまけ」といった感じです。

 

私がこの都内のデモを知ったのは、Twitter経由でした。

こんな形でまとまっています。(5800名規模か3000名規模かは、色々議論があるようです)

■10月16日戦後最大5,800人参加の尖閣デモ@東京をメディアは無視!!!

■【ソースが不明】「5800人」で「戦後最大」のデモ? しかも主催者は「3200人」と【要出典】

 

今回のデモが放映されたなかった理由として、ネットに流れているものをピックアップしてみました。(サラっと見たレベルなので、取りこぼしもあると思います)

■「マスメディアのこの勧善懲悪の物語に沿った情緒報道は、たぶん最終的にはファシズムにつながっていくのではないかと思う。ワイマールの末期と今の日本はそっくりだ。」(佐々木俊尚さん)

■デモ主催者がテレビ局との事前根回しをしていなかったのではないか?つまり、テレビ局に取材依頼が来ていなかった。

■そもそもマスコミが取り上げるべきニュースは沢山あって、放映する枠は限られているので、全てを流すことはできない

■国内ではデモは沢山発生していて、そのうち放映されているのはごく一部

また、10月上旬に都内で行われたデモでも同様のことがありましたが、これについては「CNN/ロイター/AFPはニュースとして掴んだが、日本のマスコミは情報収集力がなく「特オチ」してしまったのでは」という意見もありました。

「マスコミのシナリオに合わない」「取材力がない」「情報が多すぎて整理できない」…といった感じでしょうか?

 

Twitterやブログ等のソーシャルメディアで、今までマスコミが取り上げることがなかったこのような情報を私たちが知ることができるのは、素晴らしいことだと思います。

一方で、マスコミが取り上げるニュースは、マスコミ側の解釈で分りやすく(=消化しやすく)かみ砕かれています。

私たちがこのような生の情報に接した場合、その意味を自分たちで消化・解釈し、考えていく「メディアリテラシー」を持つことが、今後は求められていくのかもしれません。

 

必ず読みやすいブログを書ける、簡単な方法

ブログの読みやすさは、内容と同じくらい大切だと思います。

この読みやすいブログを、簡単に書く方法があります。

例えば、次の二つの文章、どちらが読みやすいでしょうか?

【例1】
ウチのテレビは9年ほど前に、近所の電器屋で買いました。21型アナログテレビで、約4万円でした。一回だけ全く映らなくなったことがありましたが、メーカーのサービス員の方が来て見た結果、内部のケーブルの接続不良であることが分かり、繋ぎ直したら元に戻りました。(この時は修理料金不要とのことでした) その後は全く問題なく使えています。….というか、ウチはあまりテレビを見ないのですよね。朝が早いので時間を確認するために流していたり、時々ニュースを見たりする程度です。昔はそれこそ「テレビっ子」で、一日中付けていました。恐らく、同じ期間使っていても、テレビの稼働時間は昔と比べると随分短いと思います。

 

【例2】
ウチのテレビは9年ほど前に、近所の電器屋で買いました。

21型アナログテレビで、約4万円でした。

一回だけ全く映らなくなったことがありましたが、メーカーのサービス員の方が来て見た結果、内部のケーブルの接続不良であることが分かり、繋ぎ直したら元に戻りました。(この時は修理料金不要とのことでした)

その後は全く問題なく使えています。

….というか、ウチはあまりテレビを見ないのですよね。

朝が早いので時間を確認するために流していたり、時々ニュースを見たりする程度です。

昔はそれこそ「テレビっ子」で、一日中付けていました。

恐らく、同じ期間使っていても、テレビの稼働時間は昔と比べると随分短いと思います。

 

いかがでしょうか?

多分、【例2】の方が読みやすく感じられるのではないでしょうか?

【例2】は、10月7日のエントリーからの抜粋、【例1】は【例2】の改行を全て詰めたものです。

 

行間を空けるだけで、随分読みやすくなるのですね。

さらに、一つのエントリーが例えば「起承転結」のようにストーリーで分けられる場合、2行改行すると、さらに話の流れが分りやすくなります。

 

改行を有効に使いたいものです。

 

「オルタナティブな生き方」インタビューで、改めてオルタナティブブロガーの方々とのご縁に感謝

「オルタナティブな生き方:わが人生を悔いなく生きる」のインタビューと、一昨日の小俣さんのコメントとのやり取りで、改めてここ数年の私の人生は、オルタナティブブロガーの方々に支えていただいているのだなぁ、と実感しました。

記事にご紹介しただけでも….。

最初の本を出版しようと思ったのも、加藤恭子さんこのエントリーがきっかけですし。

2冊目の本を初の商業出版できたのも、小俣さんがわざわざ秀和システムの編集者の方にご紹介をして下さったおかげですし。

朝カフェ次世代研究会も、早起きブロガー仲間の皆さんと盛り上がり、坂本さんが会社のオフィスを使わせて下さっているおかげです。

そもそも、このインタビューをして下さったのがばんちょ~ですし。

他にも、インタビューには書ききれない方々が、色々な形で支えていただいています。

 

本当にありがたいことですね。

 

もしあなたが、「今の仕事や生き方を、具体的には分らないけど、何らかの形で変えたいなぁ」と思っていたら、オルタナティブブロガーに申込んでみるのもいいかもしれません。

毎日ではないにしても、継続して数ヶ月書き続けて、ブロガー会議に出ると、今までの日常にはなかった、面白い経験がきっとできると思います。

オルタナティブブロガーになるには、ここから申込む形になります。

 

「ちょっと自分には無理かなぁ」

と思われるかもしれません。

記事にも書いていただきましたように、実は私も「ちょっと無理かなぁ」と思っていたクチなので、よく分ります。

しかし、何よりも大切なことは、「自分がやってみたいかどうか?」です。

やってみて仮にダメだったとしても、失うモノは何もありません。

自分が思っているほど、他人は自分のことを気にしてはいないものです。

もし「やりたい」と思ってたら、申込んでみてはいかがでしょうか?

 

 

「良き読者は、去っていく」….ネットコミュニティの不思議と怖さ

様々なタイプのネットコミュニティを経験したり、見てきたりして、気がついたことがあります。 

ネットコミュニティには、不思議なくらい、同じタイプの人達が集まるということです。

 

■ほのぼの系の人が主宰しているコミュニティには、ほのぼの系の人達が。

■人に細やかな気配りをする人が主宰するコミュニティには、優しい人達が。

■活発なタイプの人が主宰するコミュニティには、元気な人達が。

■鋭く世相を斬るタイプの人が主宰するコミュニティには、論客が。

■お金儲けを狙ったコミュニティには、一攫千金を狙う人が。

■エゴが強い人の回りには、同じようなエゴを持っている人が。

 

非常に多くの人達が繋がっていて、瞬時に情報が伝播していくネットの特性を考えてみたら、当り前のことです。

似たもの同士が集まるのですね。

 

だから、ブログを書く際に、自分が見て嫌だなというコメントがつくのを見たくないとしたら、自分自身が、他人が見て嫌だなと思われることを書かないこと。

考えてみると、簡単なことなのかもしれません。(それはネットに限らず、リアルな世界でも同じなのでしょう)

 

田坂広志先生は、「プロフェッショナル進化論」の中の「パーソナルメディアの戦略」で、以下のように述べておられます。

—(以下、p.97より引用)—

 いま、個人サイトやブログに、ときおり見受けられる「鋭利な批評」は、評者がどれほど「冷静で知的な批評」を装っていても、感受性のある読者には、それらの文章の奥から、その人物の「人間性」が透けて見える。その「人間性」が、行間から伝わってくる。

 では、その結果、何が起こるか?

 良き読者は、去っていく。

 そして、気がつけば、その個人サイトやブログには、その評者と似た「人間性」の読者が集まってくる。

—(以下、引用)—

ブロガーとして、常に肝に銘じておきたい言葉です。

祝・オルタナティブ・ブログ5周年。ちなみに本日、『永井孝尚のMM21』は4年3ヶ月15日目で、1,003エントリーでした

ばんちょ~様のブログによると、オルタナティブブログ誕生から、今日で5周年です。

めでたいですね!

 

私がいつ頃から書いていたかを調べてみると、…2006年2月26日からで、初エントリーは下記でした。

『マーケティングの話を、現場から』

ううむ、カタいですね。(笑)

ということで、今日で当ブログを書き始めてから、4年3ヶ月15日目。

さらに、本日の当エントリーで1,003個目。

いつの間にか1,000エントリーを超えていました。

書き始めた当初は、書くだけで四苦八苦でした。

しかし半年後の2006年7月あたりから慣れて、ほぼ毎日ペースに近づき、2007年12月までほぼ毎日書いていました。

しかしこの1年半は、毎日書くネタを見つけるだけで一苦労。

睡眠時間をかなり削りました。

ほぼ毎日書き続けるために、結構無理めなエントリーも書いていました。

かわいい子犬の動画を見つけて、紹介するとか。

しかし、マーケティングの話を中心に書くブログで、読んでいる人もそれを期待しておられる訳で、こんな形で無理に毎日書いても、あまり意味はないですよね。

読んで下さっている方々の満足度を下げるだけです。

ということで、2008年1月からは無理に毎日書かないようにしました。

ちょうど2008年4月から、初めての本を上梓する準備もあり、毎日ペースで書き続けるのは厳しい状況でした。

2008年最初の半年は月15回ペースに落ちましたが、その後は下がる一方で、月間エントリー5件という月も結構続きました。

2009年に2冊目の本を上梓し、一段落した2009年11月末から、また毎日書くことにしました。

その後は、なんとか毎日書き続けています。

毎日書くのは以前ほど苦しくはなくなりました。

ネタは必ずどこかに転がっていますし、それを文章化する力も付いたのかもしれません。

ブログを書きはじめてから今日までの4年3ヶ月余で、書き続けることで、自分自身、だいぶ成長させていただいたと思います。

これも全て、辛抱強く読んで下さる皆様や、素晴らしいオルタナティブブログの仲間のおかげだと思います。感謝です。

 

ps.にちなんだものを…ということですが、なかなかないですねー。

ということで無理矢理、5の部分だけ強調してみました。

IPアドレスやクッキーを使わなくても、Webサーバーから見ると個別ユーザーは特定可能、という話

先日、「【意外と知られていない事実?】ネットでは匿名は存在しない。例えば匿名ブログコメントから、個人でも比較的簡単に、相手を特定できる」というエントリーを書きました。

ブログを書いている人や、Webサーバー管理者は、例えばコメント主のIPアドレスを入手可能なので、比較的簡単に相手を特定できるという話しでした。

昨日Webを見ていたら、IPアドレスやクッキーを使わなくても、Webサーバー上ではかなりの確度で個人の行動を特定可能という記事がありました。

「Webブラウザーは“痕跡”を残す」、8割のユーザーは追跡可能
ブラウザーが送信する情報で識別、プラグイン使用なら9割以上

米国・電子フロンティア財団(EFF)の調査結果で、Webサイトにアクセスすると、OS、ブラウザー、ブラウザープラグインなどのバージョンや設定情報が送信されるので、この組合せでユーザーを特定できる、という話です。

実験では、470,161ユーザーのうち、83.6%が固有の組合せだったとのことです。

EFFでは、この組合せを「指紋」と呼んでいるそうです。

この情報からユーザーの身元を特定することはできませんが、アクセスしているユーザーが同一かどうかを確認し、行動を追跡することはできます。

試しに、過去の自分のWebサーバーのログを調べてみました。

確かに、Webブラウザーは、種類だけでなく、ブラウザーのバージョン、それも細かいモディフィケーション・レベルまで記録されていますし、OSのバージョンも記録されています。

確かに、これらのあり得る組合せは膨大な数になりますので、各ユーザーはユニークな値をWebサーバーのログに記録されていることになりますね。

さらに、実際には、IPアドレスも分ってしまうし、さらにクッキーも残ったりすると、….。

「Web上では、私達の行動はほぼ丸裸になっている」

ということは、改めて認識する必要がありそうです。

Twitterでリワイヤリングが加速化すると、田中角栄のような能力が必要。だから「リワイヤリング・マシン」

私は始発出勤なので、普段、夜は滅多に飲みに行きません。

ただ最近、週に1-2回夜のお付き合いを入れるようにしています。

勉強会だったり、特定テーマで話し合おうと言って集まる飲み会だったり。

Twitter絡みでゆるく繋がった仲間とのリアルイベントです。

加えて、4月からは隔週で超早朝勉強会も行うようになりました。これもTwitterで広がった人間関係ですね。

 

私は会社員としては、交際範囲が比較的広い方だと思います。

勤務先以外に、写真関係、合唱団関係、社会人大学院関係、マーケティング関係、ブログ関係など、色々な方々とのご縁をいただいています。

一方で2ヶ月前から本格的にTwitterを使い始めてから、このような従来の特定テーマを超えた新たなご縁をいただいていることを、実感しています。

昨日も、大学1年生のとき以来、30年近くすっかりご無沙汰していた写真部の先輩とも、今泉さんに仲介いただき、Twitterで再会するご縁をいただきました。

こちらに今泉さんが書かれたブログにもありますように、まさに「リワイヤリング」が起っているのですね。

 

それにしても、わずか2ヶ月の出来事です。

この後もこれが続き、蓄積していくと、もの凄いことが起こる予感があります。

 

生身の人間が認識できる人間関係の上限は、150名とも250名とも言われています。

一方で、昭和の宰相・田中角栄は、様々な人達のいわゆる「ハブ」として、毎日極めて多くの人達と会い、それぞれの人のことを克明に覚えていたと言われています。

ケタ違いの人間関係を認識できる、抜群の記憶力を持っていたのですね。

私達も、ネット上で田中角栄のような能力を持つことで、様々な形で発生するリワイヤリングを十二分に活用することができるようになります。(もちろん全ての人達にそれが求められるのではなく、頻繁にリワイヤリングが起こるような人達に必要、ということなのでしょう)

今泉さんが提唱なさっている、リワイヤリングマシンは、まさにこのような時代に求められるツールだと思います。

今泉さんがTwitterで曰く、

いずれ誰もがハブになる時代がきます。

みんながインフルエンサー。

みんながメディア。」

完成が楽しみであります。

 

ちなみに、田中角栄が首相だった頃は私は小学生で、「まぁ、その~」という口癖と、日本列島改造論を提唱していたリーダー、さらにその後はロッキード疑獄の中心人物、といった印象を強く持っていました。

しかしこの本を読むと、実はとても誠実で、他人のことをよく覚え、約束を守り、人間的にとても魅力がある人だった、ということがよく分りました。

もし当時の田中角栄がTwitterを縦横に駆使できていたら….情報非対称性に基づいて起こった様々な事件はまた別の形になっていて、世の中は大きく変わっていたかもしれません。

【意外と知られていない事実?】ネットでは匿名は存在しない。例えば匿名ブログコメントから、個人でも比較的簡単に、相手を特定できる

長めのタイトルですが、もしかしたら、結構知られていない事実かもしれません。

 

ブログにコメントが付くと、ブログを書いている本人のメールアドレスに、通知メールが届きます。

その通知メールには、ブログのコメント内容、コメントした人の名前、メールアドレス(ブログ上では非表示)、さらにネット接続時のIPアドレス(これも非表示)が記述されています。

ここまでは、ブログを書いている方々は、皆知っていることですね。

 

ブログに、匿名やなりすましでネガティブ・コメントを書いても、このIPアドレスで比較的簡単に本人を特定できますることがあります。(もちろん、実名で普通のコメントで書いている人は、こんなことを気にする必要は全くありません)

特定するには、色々な方法があります。

まずIPアドレスがわかると、インターネット上で、その人が使っているプロバイダー名とか、実際のコンピューターのホスト名まで簡単に検索できます。

またさらにIPアドレス以外にも、Webサイトにアクセスすると、知らない間に、かなり詳細な自分の情報がWebサーバーに残されます。ホスト名、使っているパソコンのOS、PCの画面解像度、ブラウザーの種類、リンク元のURL、等々。このような情報は、インターネット上のあちこちに残ってしまっていて、色々と検索すると見つかります。

参照ブログ→「IPアドレスやクッキーを使わなくても、Webサーバーから見ると個別ユーザーは特定可能、という話」

そこで、IPアドレスに紐付くホスト名でGoogle等で検索すると、様々なサイト(例えば2ちゃんねるの過去ログ等)から、過去、どんなことをやってきた人なのかが結構把握できたりしる場合があります。

実際、そういう人に限って、あちこちに足跡を残していたりしますすることも多いのです

加えてIPアドレス以外に残された痕跡(上記リンク先で「指紋」と書かれていた情報)のそれらの断片情報を組合わせると、本人が特定できたりしまする確率はさらに上がります

 

世の中には、それなりにネットに詳しい人であっても、

確かに、ネットでは匿名は存在しない。
でも、本人特定のためには当局やプロバイダーの協力が必須。
だから、実質的に匿名に近い

と思い込んでいる人、結構多いかもしれません。

しかし、それは大きな間違いです。

個人でも、少しの知識があれば、すぐに分ってしまうことも多いのですよねあります

この場合は、実は一般に思われているほど、手間もお金も全くかかりません。

とても簡単です。

なにしろ、私のような技術に疎い人間でも、その気になって調べれば、分ってしまうこともあるのですから。

  

ということで、ネット上にはIPアドレス以外にも自分がアクセスした様々な痕跡が残っており、では匿名は存在しないのが実態です。

さらに言えば、このような痕跡は、コンテンツ提供側(Webサイトオーナーやブロガー)から見ると、サイトにアクセスしたり書き込む人に関する情報は、筒抜けですかなりの程度見えています

ネガティブ・コメントを書かない人でも、自分のプライバシーを守る意味で、その点は気をつけたいですね。

 

【2013/9/11 9:40AM】赤字部分を修正。皆様のご指摘に感謝します

Twitterの140文字のつぶやきで、その人のことがよく分るものなのですね

今日のTwitterでもつぶやいたことなのですが、Twitterのタイムラインを見ていると、フォローしている人の性格がよく分るように思います。

これはTwitterをやる前にもメールでも感じていたことですが、Twitterでは特に感じます。

わずか140文字のつぶやきですが、いつも考えていることが短い文章に凝縮してあらわれる訳で、むしろピュアな形でその人の頭の中が見えるように思います。

 

「穏やかなつぶやきだな」と思うと、やはり本人に会うと穏やかな人だし。

「思慮深いつぶやきだな」と思うと、やはり本人に会うと思慮深い人だし。

「細かい気遣いのつぶやきだな」と思うと、やはり本人は細やかな気遣いをする人だし。

「優しいつぶやきだな」と思うと、やはり本人も優しい方が多いのです。

 

職場の人達同士でTwitterでフォローし合うのは、お互いをよく知りあうという意味でも、有意義なのではないかな、と思います。

「朝カフェ次世代研究会」で感じる、「共感資本」とウッフィー #asacafestudy

来週水曜日、『朝カフェ次世代研究会』の第2回目を行います。

既にご案内の通り、募集開始後、1日足らずで満席。

しかも、1回目は出席率は95%で、遅刻ゼロ。

参加されたのは、会の主旨に賛同いただいた方々ばかりでした。

第2回目の申込を見る限り、第1回目と同様、会の主旨に賛同いただいた方々にご参加いただいているようです。

何でこのような素晴らしい創発が起こるのか?

単なるソーシャルメディア技術の進化だけが要因ではなく、根本にあるのはお互いの「深い共感」ではないかな、と思います。

一昨日の4/22(木)に、今泉さん主催の『Twitter起業研究ナイト2 – 4月22日夜・赤坂』に参加した際にも、同じことを感じました。

月一回のオルタナティブ・ブロガー会議も、同様です。

「一緒にいる仲間と共有している、その場の心地よい空気に、いつまでも浸っていたい」、という、居心地の良さがあります。

これは、ネットで培っているお互いの共感が、リアルな場で共有されているからなのでしょうね。

 

田坂広志先生が書かれた『目に見えない資本主義』では、「知識資本」「関係資本」「信頼資本」「評判資本」「文化資本」という5つの資本の「メタレベルの知識資本」を総称したモノとして、「共感資本」という言葉が出てきます。

ネットの場とリアルな場で、色々な人と共感を共有してみて、「共感資本」というのは、仲間と共有する「共有資本」なのではないか、と思うようになりました。

お互いの関係性の中で成立するものなので、このように考える方が自然かもしれませんね。

「ウッフィー」という考えも、これに近い概念かもしれません。

 

『朝カフェ次世代研究会』で目指すべき方向が少し見えたように思います。

ブログのエントリーを、簡単にTwitterのハッシュタグで検索できるようにする方法 #asacafestudy

このタイトルを見て「なるほど」とか「知っている!」と思った方は、これ以上読む必要はありません。(笑)

 

私は、『朝カフェ次世代研究会』関係のエントリーを書く際に、タイトルの最後に#asacafestudyと入れています。

ちょうど、このエントリーのタイトルもそうですね。

これには、理由があります。

 

Twitterのハッシュタグ#asacafestudyで、このブログにリンクできるようにするためです。

 

ただ、上記文章の意味が分らない方もおられると思います。

かく言う私も、3ヶ月前までよく意味が分りませんでした。

そこで、説明します。

 

『ハッシュタグ』とは、Twitterの中のコメントをグルーピングする機能です。

例えば、『朝カフェ次世代研究会』はTwitter上でも活発につぶやかれています。

しかし、ただつぶやくだけでは、どのTwitterのつぶやぎが『朝カフェ次世代研究会』関連なのか、皆目分りません。

そこでつぶやく際に、#asacafestudyという文字列を入れると、Twitter上でこの文字列#asacafestudyを検索することで、『朝カフェ次世代研究会』関連のつぶやきが一覧でご覧になれます。

ちょうどこんな感じです。→ハッシュタグ#asacafestudy関連のつぶやき

 

ブログで『朝カフェ次世代研究会』関連のエントリー書いた際に、このブログのタイトル + リンク(URL) + ハッシュタグ#asacafestudyを付けて、Twitter上でつぶやくと、上記のハッシュタグで一覧として表示されます。

 

でも手作業でこのようなことをやるのって、結構面倒です。

ブログを書く度の定型作業ですし、忘れることもあるので、自動化したいところです。

 

そこで、ブログにアップすると、自動的にTwitterに反映してくれるという、私のようなものぐさな人にとって便利なサービスがあります。

例えば、twitterfeedというサービスです。

このサービスを使うと、ブログを書いて1時間程度で、ブログタイトル、リンク(URL)、あと設定しておいた文字列が自動的にTwitterに書き込まれます。

例えば、昨日のエントリーだと、こんな感じで、Twitter上に自動的につぶやいてくれます。

takahisanagai ブログ『 第2回『朝カフェ次世代研究会』、一般申込開始後、わずか16時間で満員御礼! #asacafestudy http://bit.ly/9FYkzy 』永井孝尚MM21

このうち、下記がtwitterfeedで最初の文字列として設定したもの、

ブログ『

下記が最後の文字列として設定したものです。

』永井孝尚MM21

両者の間に、ブログタイトルと、リンク(URL)が書かれます。

 

さらに、私はいつも午前6時30分に投稿していますが、これは前の晩に書いておいて、ブログで時間指定しています。

ということで、今まで述べた、twitterfeedと、このブログの時間指定投稿機能を組合わせると、以下のような手順が自動化できます。

 

【まず手作業】1.ブログをドラフトする。タイトルにハッシュタグ#asacafestudyを入れておき、時間指定投稿の設定をする

【自動】2.上記1.で指定した時間(私の場合は毎朝午前6時半)になったら、ブログに自動的に書き込まれる

【自動】3.約1時間以内に、twitterfeedにより、2.のエントリー+リンク(URL)+指定した文字列が、Twitterに書き込まれる

 

こうすることで、ハッシュタグ#asacafestudyを検索すると、ブログのタイトルとリンクがつぶやき一覧に表示されます。

 

ということで、「ブログタイトルにハッシュタグを付ける意味」と、それに関連してTwitterのつぶやきを自動化する方法をご紹介しました。

文章で書くと思いのほか長文になってしまいましたが、結構簡単です。是非お試しを

社員がブログを書くと、企業のイノベーションが促進される

林雅之さんが、「社外の信頼と評価を社内に逆輸入するということ」というエントリーを書かれています。

まったく同感です。

・社外でも通用する人材になるためには、社外と積極的に交流すること
・ブログやツイッターはそのための強力な手段である

というご意見は、全くその通りだと思います。

以前、「なぜ、企業は社員にブログを書くことを推奨すべきなのか?」で書いたように、私の勤務先のIBMも、5年ほど前から、勤務先がIBMであることを明示した上で、社員がブログを書くことを推奨しています。

その理由はイノベーションは外部との知的コラボレーションを通じて生まれると考えたからです。

まさに林さんがおっしゃった通りですね。

社員が外部と積極的に交流し、社外でも通用する人材になること。それは会社にとって、重要なことです。

林さんの場合、ご自身の体験で語られていることが素晴らしいですね。

ブログ毎日更新、100日達成!!、次の目標は…

えーっと、1,000日ではありません。(念のため)

100日です。

「ブログ毎日更新1,000日達成!!」を書かれた林雅之さんのわずか1/10ですが、2009年11月30日から数えて、本日でやっと100日目です。

 

実は2007年は、ほぼ毎日書いていました。

「ほぼ」というのは、どうしても書けない日もあったので、自分で「書けない日もあるが、とにかく月の日数以上の回数を書こう」と決めて続けました。

今回は、昨年11月末に「とりあえず毎日欠かさず書こう」と思い立ってから、毎日書いています。

比較的ネタには困りませんでしたし、前の晩に書いておいて早朝に公開するように投稿していたおかげで、なんとか無理なく続けられました。

ただ、「困った、書くことがない」という日や、前の晩に深夜まで用事(主に飲み会)が入って、前の晩にどうしても書けない日も数回ありました。

しかし、前の晩に書いておくというパターンが定着したおかげで、こんな時でも当日夜までに書くことで、なんとかなったのかな、と思います。

考えてみたら、2007年の「月の日数以上の回数を書こう」というパターンを1日前倒しにしているだけなのですね。

「今日中に書かなければ」と焦ることがなくなったので、これはこれで、いいパターンなのかもしれません。

 

次の目標は….1, 000日ではなく、まずは101日ですね。

ここまでこの積み重ねでなんとか100日達成ですので、取りあえず、今日と明日出来ることを積み重ねるだけですね。

Twitterのつぶやきが発掘する、昔のブログ

2年前に「セールスとマーケティングの違い」というエントリーを書いたのですが、最近になってアクセスが増えています。

はてブのブックマークもここ数日が増えています。

また、Googleで"セールスとマーケティングの違い"で検索すると1位になっています。

どうも、Twitterで紹介していただいたのがきっかけで、色々な方々がアクセスされているようです。

このテーマは、2年前に初めて本を上梓した際にも、本に書かせていただいたのですが、読んでくださった方々からは好評でした。

たまたま昔の記事を読んで下さった方が、Twitterでつぶやき、それを見た方が繋いでいく。

こんなこともあるのですね。

先週金曜日はブロガー会議

先週金曜日夜は、毎月第二金曜日に行なわれるオルタナティブブロガー会議でした。

今回は30名以上の参加でした。毎回参加者が増えているような気がします。

既に何名かの方々が書かれている通り、第一部は岩永さんの講演。

「ありとあらゆるマーケティング系の仕事を経験してきた」という岩永さんのプロフィールの通り、「世界初」「日本初」が次々出てくるマーケティング経験談は圧巻です。

第二部は場所を変えて恒例の懇親会です。 

経営者や、IT企業のキーマンの方々が集まって、お互いの立場を超えて議論できるこの会議は、私にとってとても大切です。

普段の仕事を忘れて、オルタナブロガーの仲間と話をしていると、不思議と元気が出てきます。

普段の肩書きを忘れて、ある意味で学生時代のノリで話ができるようなところがあり、実際、この会議で元気が出るという方々も多いようです。

私も、ブロガー会議での出会いがきっかけとなり、本の出版や、様々なことに繋がりました。

ここでのご縁、大切にしていきたいと思います。

ブログのアクセスカウンター、外すべし?

私は数年前まで当ブログにアクセスカウンターを付けていました。

しかし、現在は外しています。

 

アクセスカウンターを付けていた頃は、新しい発見が色々ありました。例えば、

・記事毎にアクセス数が全く違うこと

・同じ記事でも、ちょっとしたタイトルの付け方で、アクセス数は大きく変わること

・渾身のエントリーが全くアクセスが伸びず、力を抜いて書いたエントリーがすごくアクセス数が伸びたりすることがあること

・エントリー投稿直後からアクセス数が伸びて、半日でピークに達し、2-3日でアクセスが収束すること

また、アクセスカウンターを付けると、ブログを書く度に、アクセスが気になってしまうのですよね。

結構頻繁にチェックしていました。

 

私は、シェアウェアのアクセスカウンターを自分のHPに置き利用していたのですが、数年前のある日に不具合が発生し、うまく動かなくなりました。

それ以来、アクセスカウンターは使用していません。

考えてみるとこれはよかったように思います。

以前の「アクセス数が稼げる記事を書こう」という意識から、最近は「読んである程度価値を感じていただける記事を書こう」という意識に変わりました。

各記事毎のアクセス状況は把握できませんが、オルタナティブブログのトップページで最近のアクセストップ10記事を確認できますし、はてブやブログのコメントでも読者の方々の反応がある程度分ります。

 

私の場合は、不具合でそれまでのアクセスカウンターが動かなくなりそのまま放っておいただけなのですが、考えてみると、自分でアクセスカウンターを外すのは、なかなか難しいでしょうね。

オルタナブロガーの方々にお聞きすると、アクセスカウンターを付けている人と付けていない人は結構分れるようです。かなり詳細に分析されておられる方もいます。

ぜひご意見を伺いたいですね。

ブログで決まった時間に投稿し、それをTwitterで自動的につぶやく方法

最近、私はだいたい午前6:30に投稿しています。

実は午前6:30というと、私は毎朝の通勤電車で二子玉川駅付近を通過していて、日経新聞の真ん中辺りを読んでいる時間です。

では、なぜこの時間に決まって投稿できるのか、ですが、ブログでは予め下書きをしておき、日時を指定して投稿する機能があるので、これを使っています。

旅行や出張等、2-3日ネットにアクセスできない場合、これは結構重宝します。

2-3回分書き溜めておいて、先の2-3日分を日時指定して投稿する、ということになります。

 

一方で、私はTwitterで、ブログに投稿した内容を書き込んでいます。

これはtwitterfeedというサービスを使っています。

例えば、昨日の投稿は、Twitterでは、

ブログ『 素晴らしい東京湾の絶景を楽しめる名所が、今年10月に閉鎖!! http://bit.ly/9RH6CE 』永井孝尚MM21

とつぶやきましたが、これは

Post Prefix: ブログ『
Post Suffix: 』永井孝尚MM21

という文字列を指定しています。

一部日本語サポートが怪しい部分がありますが、色々試行錯誤してみると、ちゃんと投稿をつぶやけます。

ただ、設定が反映されていない場合があるので、一度設定した内容を必ず再度確認することをオススメします。

ブログを毎日書く

昨年11月末に「ブログを毎日書く」と決めてから、50日が経ちました。

最初の頃は結構スムーズに書けました。

1日に2回投稿することも結構あったり。

旅行した際には、数日先の分まで書き溜めて、スケジュールしてリリースしたりしていました。

いつもは大抵翌日に書く内容が決まっていて、何を書くのかで苦しむことはあまりありませんでした。

 

でも、最近は、ちょっと自転車操業気味です。

そう、例えば今日のようなテーマで書くようになると、ちょっと行き詰まっているのですね。

やはり大きな波があるようです。

 

ちなみに、「『ビジネス2.0』の視点」の林さんは、もうすぐ1000日連続投稿。

しかも中身が濃い。

改めて、これは凄いことです。

林さんを見習って、なんとか続けたいと思います。

なぜ、企業は社員にブログを書くことを推奨すべきなのか?

私の勤務先のIBMは、IBM社員が勤務先がIBMであることを明示した上で、ブログを書くことを推奨しています。

一方で、社員に勤務先名を出してブログを書くのを禁止している会社も、かなりあるようです。

 

今更言うまでもなく、インターネット上では、消費者は膨大な口コミ情報から必要な情報を入手できるようになっています。

このような状況で、消費者は企業から一方的に流される情報に判断を左右されなくなってきています。

では、誰からの情報に影響されるのでしょうか?

ある調査によると、それは「自分と同じ人」だそうです。

つまり、消費者が商品を買う場合に一番影響されるのは、自分と価値観を共有できる人、という意味です。

私の場合、商品を買う場合、口コミサイトで評判を調べたり、質問をしたり、ということを必ず行ないます。実際、そういう人は多いと思います。

しかし、口コミはまさに社会の縮図と言っていいくらい、色々なものがあります。

そんな有象無象の口コミの中で、「自分と同じ価値観を持っていると思われる人の意見を参考にする」ということは、我々も普段行っているのではないでしょうか?

つまり、どれだけ共感できるか、ですね。

 

「法人」と「個人」という言葉があります。

企業が行なう伝統的なコミュニケーション手法の多くは「法人」の顔で行なわれます。

TV CM、広告、ダイレクトメール、ウェブサイト、イベント、等々、みんなそうです。

一方で、ブログは個人の感情や喜怒哀楽が自然に出てきます。

ブログは「個人」の顔で行なわれるコミュニケーションなのです。

そして現代、消費者は無意識に「共感できること」を求めています。

共感というのは、個人と個人の間で起こるものです。

ブログでは、そのような共感を伝え、異なる価値観を共有することができます。

そして、イノベーションは、価値観の異なる人とのコラボレーションを通じて生まれることも多いのです。

ブログは、これらを創発するための素晴らしい手段です。

 

一方で、社員が自由にブログを書くようになると、リスクも発生します。

リスクを最小限にするためには、ガイドが必要です。

参考までに、IBMでは、ここに書いたようなガイドラインを社員に出しています。

考えてみれば当り前のことばかりですが、企業で社員ブログを検討している方は、参考になるかもしれません。

オルタナティブブログでふり返る、私の2009年

本日12月31日、2009年最後の日。締めくくりです。

今年1年間、仕事以外にも、色々なことがありました。

主にオルタナティブブログ関係で思い出したものをまとめてみました。

■1月から当ブログで「タスクチームのススメ」を連載開始しました。このシリーズはITmediaエンタープライズで4月から5月まで連載させていただくことになりました。

■その一方で、年初から「朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力」も、出版社の編集担当の方と企画を進めていました。

■4月には、本書の企画が出版社で正式承認され、ゴールデンウィークから6月までの2ヶ月間、会社での仕事の時間以外は、執筆に専念していました。

■5月19日からTwitterを開始しました。

■6月には、遅ればせながらiPhone 3GSを購入。晴れて私もiPhoneユーザーになりました。TwitterはやはりiPhoneがないと、ですね。ちなみに、私は世間一般ではアーリーアダプターですが、オルタナティブブロガー常連の中ではレイトマジョリティ。私が買った時点で、既に半分以上の方がiPhoneでした。

■7月31日には、ブロガーズ・ミーティング@IBM「IBMクラウドのすべて」を行いました。Twitterで中継したり、Twitterで呼ばれて飛び入り参加した人がいたり、と、ブロガーの皆さんとは、夜遅くまで盛り上がりました。楽しかったですね。

■8月には、私の写真のサイトがNHK番組で紹介されるという出来事がありました。

■9月末には、「朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力」が発売されました。初の商業出版による本でした。

また、ITmediaエンタープライズでも本書からの抜粋記事を連載いただきました。

■10月には、方波見さんのご紹介で慶應義塾大学で学部生の方々に対して「朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力」の内容を講演させていただきました。日吉の教室に行くのは本当に久し振りでしたが、若い学部生の方々とのワークショップでは楽しいひとときを過ごすことができました。

■11月には、「ビジネスパーソンのための出版戦略」という題で講演させていただきました。30名の方々にご参加いただきました。今年、社外での講演は10回近くになりました。

■12月からは、毎日ブログを書くことにしました。いつまで続けるのかは決めていませんが、取りあえずこのエントリーで1ヶ月間続きました。

 

他にも仕事以外で、合唱団関係、大学院同窓会関係、マーケティング関係、その他、ブログに書いていないことも多く、今年は充実した一年間になりました。

多くの方々とのご縁に感謝、そして何よりも健康に過ごせたことに、感謝です。

来年も充実した一年間にしたいと思います。

改めて、ブログを毎日書き続ける意味を考える

ブログを毎日書き始めて、今日でまる2週間です。

2006年後半と2007年は、ほぼ毎日書いていましたが、しばらく「毎日更新」は中断していました、毎日更新は、約2年ぶりです。

 

2年前に毎日書いていた頃は、どうしても書くことがない日もあって、ネットで30分以上ネタを探して書く日もありました。

ブログを書くことで睡眠時間も短くなっていましたし、「無理矢理ネタを探すことに意味があるか?」と考え始めてしまい、2008年から一旦毎日書くのを止めてみました。

その経緯は、当時に書いた「2008年の当ブログの方針」と、「仮説:無理にブログを書いても、アクセス数は伸びない?」にまとめています。

その後、2008年5月から本の執筆を行うようになり、ブログ更新頻度はさらに下がりました。

改めて当ブログの「ブログ」のカテゴリーを読み直すと、ブログを書くために色々と試行錯誤・紆余曲折・七転八倒してきたのだな、と改めて実感します。

 

最近、「ビジネスマンのための出版戦略」の本を書くことを考えていて、本を出している人達のことを調べ始めました。

そこで、遅ればせながら、勝間和代さんが凄い勢いで情報発信なさっていることが分りました。

  • 勝間和代公式ブログの更新は月40-70回。90回の月も
  • Twitterは7月中旬から使い始めて現時点で6000件。一日平均40件
  • 他に雑誌・新聞他で月の連載25件
  • 加えて、ほぼ毎月本を出版

 

「そもそも勝間さんは別格」という考え方もあるかもしれませんが、この情報発信を継続する実行力は素晴らしいですね。

「毎日ブログを書くかどうか」で悩んでいた自分が馬鹿らしくなりました。

そこで11月30日から取りあえず毎日1つ以上書いてみようと考えました。

 

改めて気を引き締めて「毎日書くぞ」と意識して書いてみたら、2年前に書いていた頃と比べて、不思議なことにスムーズに書ける感じです。

日常で気がついたこと、色々と考えていること、本で読んだこと等を文章にまとめる感じで書いていますが、色々なネタが身近にあります。

書く時間も、以前よりも短い時間で済むようになった感じがします。

もしかしたら、本を2冊出したことで、構成をまとめる力と、書く力が向上したのかもしれません。

しかし、もともと本を書く力は、ブログを毎日書いていたことで培ったものです。

お互いに相乗効果があるのかもしれません。

 

まだ毎日更新を再開して2週間です。今のところ、ブログを書くことで睡眠時間が短くなることは、幸いながらありません。(笑)

ブログを書いて約4年間の経験では、ブログを書くことで悪いことはほとんどなく、メリットの方が圧倒的に多いと思います。

今後、一日も欠かさず毎日書けるかどうかは分りません。色々な事情でどうしても書けない日もあるでしょう。

それでも、ブログをかくことは続けていければと思います。

 

http://twitter.com/takahisanagai