価格戦争が激しい牛丼業界。
いかに価格勝負から価値勝負にシフトするかは、大きな課題です。
各社、大変な努力をされていますが、本日の日本経済新聞に、こんな記事が掲載されていました。
現場からの逆襲 吉野家、鍋で持ち味再発見
値ごろ・満足感、開発陣が追求 店員も「売る喜び」実感
牛丼チェーン各社の11月既存店売上高は、前年同月比で次の通りでした。
吉野家 19.5%増
ゼンショーHD 1.4%増
松屋フーズ 1.0%減
吉野家の牽引役は、630円の改良版「牛すき鍋膳」「牛チゲ鍋膳」。牛丼の倍近い価格です。
記事では、この商品が生まれたきっかけをこのように描いています。
—(以下、引用)—-
この商品が生まれたきっかけは昨年2月ごろ、会長の安部修仁(65)から出た一言だったという。「(グループ企業のしゃぶしゃぶ店)どん亭にある牛すき鍋膳(当時790円)を『吉野家らしく』出せないか」
—(以上、引用)—
ここから試行錯誤が始まります。
「ぐつぐつと調理するライブ感を出したい」
その結果、コンロも鍋も独自仕様で開発。
さらにタレの味、具材の選択、価格設定と課題は山積み。
記事では、このような言葉が紹介されています。
「我々は長く価格を下げるノウハウを築いてきたが、上げるための付加価値の作り方が弱かった」
いかに「価格勝負」から「価値勝負」にシフトするかは、多くの日本企業にとっての課題です。
この吉野家の取り組みから学べることは多いと思います。