車を手放してから、1年間の収支決算

今年の1月に車を手放してから1年間が経ちました。

簡単な経緯は、年初に「世の中、シュリンク・モード? 実質&堅実モード?」で書きましたが、もう少し詳しくご紹介します。

1997年から11年間所有していた車は、買った当初は結構使用していました。

しかし5年前に引っ越してから買い物は近所で済むようになり、月に1-2回しか使用しない状況が続きました。

郊外に住んでいるとはいえ、駐車料金は月13,000円。

さらに毎年4万円近い自動車税、毎月5,000円程度の自動車保険と、車を所有するだけで、年間25万円程のお金(+若干のガソリン代)が掛かっていました。

 

では、手放して1年間経過して、どうだったでしょうか?

 

まず遠出するために、今年はレンタカーを4回借りました。

1泊2日が1回、2泊3日が3回でした。

11年間所有していた車はRAV4 (2000cc)でしたが、夫婦二人なので小さい車で十分です。

HondaのFitを1回、ToyotaのIQを2回、そして一度乗ってみたかった新型プリウスを1回借りました。どれもいい車でした。

レンタカー料金は合計10万円程度でした。

 

また、ブログには書きませんでしたが、3月中旬にジョギングのしすぎで、踝の三角筋が炎症を起こしてしまい、2ヶ月間思うように歩けませんでした。

このため調子が悪い時は、駅と家の間の距離(徒歩10分)を歩けず、車がないのでタクシーを使用せざるを得ませんでした。

合計20回位使用したでしょうか?

1回1,000円程度なので、合計2万円でした。

 

車がないために発生したお金は、この二つだけ。

合計12万円。

車の所有コストは25万円でしたので、13万円のお得ですね。

私の場合、ほとんど車を使用しなくない状態になってから、手放すまで3年ほど掛かりましたが、車にはまったくこだわりがなかったので、金銭面で考えると、車を手放して正解だったようです。

 

これはあくまで私の場合であって、当然、人によりけりです。

「大家族なので、車はどうしても必要」

「車がないと生活できない場所に住んでいる」

「介護で車は必需品」

「やっぱり、カッコイイ車に乗りたい」

ということで、車を必要とする方も多くおられるでしょう。

 

一方で、最近はカーシェアリング等も普及し始めていたりして、選択肢はどんどん増えています。

柔軟性を持って、ライフスタイルを考えていける世の中になった、ということなのではないでしょうか?

この一週間、いただいた様々なアイディアや企画は、実はすべて共通点があったことに改めて気づく

私は普段は飲み会にはあまり参加しないのですが、今週は飲み会が二回、あと社外の取材が一回ありました。

 

昨日は、月例のオルタナティブ・ブロガー会議でした。

最初に、テクネコの加藤さんによる「オフレコ内緒話」と「ネットコモンズ」の二本立てのお話しがありました。

「オフレコ」なのでご紹介できないのが残念ですが、人間は不思議なご縁でつながっているのだと深く再認識した次第です。

ネットコモンズは、実は数ヶ月前に加藤さんご自身からお話しを聞いたことがありますが、オープンソースでこれだけのことができることに驚きです。しかも着実に進化していますね。

今後のソフトウェアビジネスのあり方も、大きく変わっていくのでしょうね。

また、プレゼンの合間に出てくる猫の動画を拝見して、加藤さんが本当に猫好きだということもよく分りました。

会議の後は恒例の飲み会。今回は忘年会を兼ねていて、三十名以上が参加しました。

前回・前々回は私は出張等のために会議のみ出席で飲み会に出られませんでしたので、久し振りの参加です。

IT業界の様々な方々が立場を超えて集まるこの会は、私にとってはとても大切です。

今回、ブロガーの人達と「朝カフェ」講演セミナー企画等の話で盛り上がりました。

 

この二日前の水曜日も、多摩大学大学院・同窓会の忘年会がありました。

来年の活動をする上で、色々と考え迷っていた最中だったのですが、とても貴重なアドバイスとサポートをいただきました。

 

さらに、この五日前の月曜日も、某所で取材を受けた際に、同様に来年の企画について新しいアイディアをいただき、今後一緒に検討していこうということになりました。

 

共通するのは、アフターファイブの社外の集まりでいただいたお話しである、という点です。

さらに、共通点がもう一つあります。

どれも、今年9月末に出版した本が出発点になっているということです。

やはり「本を出すことは、自分の周りの環境を大きく変えるきっかけになるのだ」と再認識した次第です。感謝ですね。

 

http://twitter.com/takahisanagai

同期の友人は、何ものにも代え難い

現在の勤務先、日本IBMに新卒入社して25年目です。

入社以来、毎年恒例で研修や事業所等で一緒だった仲間十数名と同窓会を続けています。10年ほど前からは年末のこの時期に行うようになりました。

入社した1984年前後は、IT業界は毎年二桁成長していました。
その後、1990年代前半にIBM全体で経営危機があり、ITバブルの後にIT不況があったり、レノボのように部門ごと他の会社に移ったりと、考えてみたら色々なことがあった25年間でした。

そんなこんなで、メンバーの4割程度は別の会社に移っています。

それでも出席率は毎回7割程度。この手の集まりでは、結構出席率は高いのではないでしょうか?

 

昨日も、幕張でけんじろうさんが企画したセミナーにパネラーとして参加し、打上げに顔を出した後、表参道で行われたこの同窓会に参加しました。

20代の頃の集まりはテンションが高くて飲み会でもかなり無茶をやったりしていましたが、最近は飲み会でもかなり落ち着いているような気がします。

それぞれが責任ある立場に立ったりしていることもあるのでしょうね。

それでも、終電近くまで飲むのは昔と変わりませんが。

 

会うと入社した20代前半に戻って話し合える同期というのはいいなぁ、とつくづく思います。

今後、仕事から引退しても、この集まりは続けたいですね。

「次期パソコンを考える時期だ。どれにしよう?」

…と、オヤジギャクをカマしている訳ではないのですが。

 

現在、私が使用しているパソコンはThinkPad X60です。

写真データが結構沢山あるので、ハードディスクを320GBに換装しています。

今見たらディスクのデータ使用率42%でした。まだ問題ないですが、使用率70%を超えると厳しくなるかも。

問題なく使えているので今すぐに買い換える必要はないのですが、買ってから3年が経過してますし、アチコチ痛み始めていますので、そろそろ次を考える時期になりました。

 

そこで、何にするか、考えてみました。

私の場合、要件はこんな感じです。
(あくまで私の好みなので、他の方はまた別の要件があるかと思います)

【要件1】持ち運びが楽であること

【要件2】EOS 5D MarkIIを本格的に使い始めて、RAWデータの写真ファイル(1枚20MB)が急速に増えているので、2.5インチのハードディスクが使えて、最低500GBの容量があるもの

【要件3】今後も本を書くことが多いと思われるので、キーボードタッチがよいものがよい

【要件4】CPUパワーはそこそこでOKだが、Photoshopで大きなファイルを編集するので、非力なCPUはちょっと無理

【要件5】現在ディスプレイは1024×768だが、できれば解像度がよいもの

 

ここ1年間で発売された世の中のパソコンを見て、購入意欲をそそられたのは、下記5機種でした。

MacBook
MacAir
Sony VAIO X
ThinkPad X200
ThinkPad T400s

各項目を5点満点で評価してみました。(採点はできるだけ客観的なつもりですが、やはり個人的な独断と偏見が入っていますので、ご容赦下さい)

【要件1】持ち運びが楽であること

VAIO Xは約700g。圧倒的に軽いですね。MacAir(1.36Kg)、ThinkPad X200(1.42Kg)はほぼ同じ。
意外なことにThinkPad T400Sも大きさの割に重量1.79Kgと意外に軽いんですよね。
MacBookは2.13Kg。これはきつそう。オルタナブロガーでオーナーの方々に聞いても「重いですよ」とのことでした。(それでも嬉しそうに使っています。とても気に入っているのでしょうね)

ということで、

MacBook …2点
MacAir …4点
Sony VAIO X …5点
ThinkPad X200 …4点
ThinkPad T400s …3点

 

【要件2】ハードディスク容量

2.5インチはThinkPax X200とMacBookのみ。他は1.8インチで、現時点で最大容量は128GB。ううむ、今使っているThinkPad X60よりも小さいのは厳しいですね。ThinkPax T400Sも1.8インチだったのですね。なるほど、だからあの大きさにも関わらず軽くできたのですね。

ということで、

MacBook …5点
MacAir …1点
Sony VAIO X …1点
ThinkPad X200 …5点
ThinkPad T400s …1点

 

【要件3】キーボードタッチ

こちらの記事によると、ThinkPad T400sのキータッチは歴代ThinkPadで最高とか。
まだ実機に触ったことはないのですが(量販店パソコン売り場に行く度に探しているんですけど、どこにも置いていないんですよね)、これは魅力です。

X200、実は会社のオフィスで会社支給品を使っていますが、これもさすがThinkPadという感じです。

MacBook、MacAir、VAIO Xは、…ううむ、売り場で触ってみましたが、ちょっと個人的には慣れません。ThinkPadばかり使ってきたせいでしょうか?慣れの問題でしょうか?

ということで、

MacBook …2点
MacAir …2点
Sony VAIO X …2点
ThinkPad X200 …4点
ThinkPad T400s …5点

 

【要件4】CPUパワー

これも触っただけで実際にベンチマーキングをしたわけではないのですが、VAIO X(Atom Z540 1.86GHz)はやや非力といった印象。ThinkPad T400s (Core 2 Duo モバイルSP9400 2.40GHz)、MacBook(Core 2 Duo 2.26GHz)、ThinkPad X200 (Core 2 Duo モバイル P8800 2.66MHz)、MacAir(Core 2 Duo 1.86GHz or 2.13GHz)は大差なし、という感じでしょうか?最近のCPUのスピードは表記だけではよく分らないので、あくまで感覚ですが、もし間違っていたらご指摘下さい。

ということで、

MacBook …4点
MacAir …4点
Sony VAIO X …2点
ThinkPad X200 …4点
ThinkPad T400s …4点

 

【要件5】ディスプレイ

ThinkPad T400Sは1440×900、MacBookは1280×800、MacAirも1280×800、ThinkPad X200は1280×800、VAIO Xは1366×768ですね。

ということで、

MacBook …4点
MacAir …4点
Sony VAIO X …4点
ThinkPad X200 …4点
ThinkPad T400s …5点

 

総合結果は以下の通りです。(重みを付けない単純合計です)

MacBook …17点
MacAir …15点
Sony VAIO X …14点
ThinkPad X200 …21点
ThinkPad T400s …18点

ううむ、これだけだとThinkPadの二つとMacBookの違いがよく分りませんね。

スパイダーチャートにしてみました。

Pcselection

これだと一目瞭然ですね。

ThinkPax T400sはハードディスク容量の問題とちょっと重いこと以外は、ほぼ完璧ですね。逆に言うと、ハードディスク容量の小ささは私にとって致命的です。

ThinkPad X200は満遍なくいいマシンといった感じです。

MacBookもいいんですけど、重さとキーボードがなぁ…、という感じ。これは仕方ないですね。

 

結論としては、

・1-2年後に1.8インチのSSDあたりで容量が500GB以上のものが出てくれば、ThinkPad T400sが私にとって理想のパソコン

・もしその前に現在のパソコンを買い換える必要が出てきたら、ThinkPad X200が私にとって現実的なパソコン

ということなりそうです。(あくまで「私にとって」ですが)

ブログを書いてみて、ちょっと頭が整理された気がします。

 

….うーむ、結局、やはりThinkPadか。
私は既に完全にロックインされているのかもしれません。特にキーボード。

 

参考リンク:「私のThinkPad、現在九代目」

 

http://twitter.com/takahisanagai

写真を変えてみました

ブログの写真をちょっと変えてみました。

過去ブログに掲載してきた写真はちょっとラフな感じだったのですが、ビジネスマン風にしてみました。

…っていうか、そもそも私、ビジネスマンなんですが。

まぁ、年相応ということで。

ちなみに、ブログの写真の変遷はこんな感じです。

2006年2月
Side_photo20060221

2006年12月
20061218

2008年6月
Takahisa_nagai_photo_20080617_140x1

2009年7月
20090729

なんか、微妙に若返っているような気もしないでもないですが、別に強力な修正をかけている訳ではありません。念のため。

その反動という訳でもないのですが、Twitterの方は被り物にしてみました。ご興味ある方は、探してみてくださませ。

死ぬまでに成し遂げたい3つのこと

ITmedia AlternativeBlog事務局のばんちょ~から、「死ぬまでに成し遂げたい3つのことを上げなさい」という命令お題をいただきました。

ITmedia AlternativeBlogでは、時々このようなお題が来るんですよね。まるで笑点の大喜利です。

死ぬまでに成し遂げたい3つのこと、というのは重いテーマですね。

実は私、今まで死にかけたことが二回程あります。

その度、有無を言わさず、かなり深く考えさせられたりしました。

色々と考えた結論は、とっても単純。

とにかく、死ぬ時には、絶対後悔したくない

ってことです。

そのためには、具体的にどうするか?

大体、三つくらいに分れるので、今回のお題にピッタリかもしれません。

1.「やりたい」と思ったことは全てやり、悔いは残さない

まぁ、色々とやっていますねー。

写真もそうだし。

混声合唱団の事務局長をやっているのもそうだし。

本を書いたのもそうだし。(二冊目は某出版社から9月に出ます)

大学院同窓会の役員をやっているのもそう。

■何よりも、このブログもそう。

だいたい人生においては、「あの時、やっていなくて、よかった」と後悔するよりも、「あの時、やっていてよかった」と思うことの方が断然多いはずです。

「そのうち、やろう」と思っていると、あっという間に数年・数十年経ってしまいます。

将来やろうと思っても、もう遅いのです。

ということで、やりたいと思ったことは、そのタイミングで、できるだけ全てやる、という考えで生きております。

 

2.仕事では、自分を偽りたくない。

仕事をやっていると、自分の信念を曲げなければいけないことって、よくありますよね。

仕事だから、それは仕方がないことだと思います。

それでも、私は出来るかぎり自分に正直に仕事をしていたいと思います。

しかし、ともすると、それは単なるワガママになってしまうのですよね。

それを単なるワガママにせずに、会社や社会にとって価値あるモノにするにはどうするのか?

それは、やはりいかに自分のスキルを向上させるか、だと思います。

自分の気持ちを偽ることなく、いかに自分が正しいと思ったことと、会社や社会にとって価値あることを一致させられるか、というのは永遠のテーマですね。

 

3.家族を大切にしたい

言うまでもなく、家族あっての人生です。家族は最も大切にしたいですね。

基本的に私は、夕食は必ず自宅で家族と一緒に、夜8:00PM頃までには食べられるように心掛けています。

そのために朝は7:00AMには出勤して、6:00PMには退社できるように仕事の段取りを考えています。場合によっては自宅に仕事を持ち帰っています。

ここ数年はたいたい守っていましたが、最近は夜に予定が入ることが多くなったりして、….ちょっと悪い傾向ですね。

山菜取りで、心洗われる

先週の土日は、山菜取りに行ってきました。

いやぁ、素晴らしかったですね。

我々がいかに山の恵みに活かされているかがよく分かりました。

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美しいブナの森とか。

 

 
 

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まぶしい新緑とか。

 

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ものすごく美味しいコシアブラとか。

 
 
 
 

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沢からの湧き水で冷やしたビールとか。

 
 
 
 
 

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目の前まで迫る迫力の雪渓とか。

 
 
 
 
 
 

ほんとうに、心が洗われました。

また是非行きたいですね。

忙しい中で、プライベートを充実させる考え方

幸い、私は仕事に恵まれ、ライフワークの写真も学生の頃から数えるともう30年近く続けさせていただいていますし、ブログも2年間続けさせていただいています。

とは言え、長いビジネスマンとしての生活の中で、仕事が極めて忙しく、全くプライベートの時間が捻出できない時期もありました。

やはり全体的には、忙しい時期と比較的ヒマな時期を比較すると、圧倒的に忙しい時期が多かったように思います。現在も会社ではそれなりに忙しく過ごしています。

そのような中でも、何とか自由な時間を捻出して、仕事以外にも様々な活動を続けられたのは、何故なのか、考えてみました。

 

■まず社会人になって比較的早い時期に、自分が仕事を離れてライフワークとして何を行いたいのかを、真剣に考えていました。

そもそも、「ビジネスマンになるか?」「それとも、プロの写真家になるか?」と迷いに迷った末、「社会人として一人前にならなければ、写真家としても一人前になれる訳がない」と考えた結果、現在の会社に入ったので、ライフワークとして写真を始めたのは非常に自然な流れでした。

■次に、ライフワークを続けるために、自分の時間をどのように使うかをかなり真剣に考えました。

まず、基本的に週末には仕事をしなくても済むように、常にウィークディの間に仕事を片付けるように心掛けていました。

この辺りは、先日、「仕事の成果を最大化するために、考えたい2つの軸」で書かせていただいた通りです。

■さらに自分の全体の時間をどのように使うか、考えました。

一日24時間、一年365日で8,760時間あります。

一年220日で一日11時間働くとして、2,420時間。
一日の通勤時間3時間として、660時間。
一日6時間半眠るとして、2,373時間
食事、風呂、その他の生理現象で1日4時間使うとして、1,460時間

上記を8,760時間から差し引くと、1,847時間あります。これ、結構な時間ですね。

さらに、通勤時間の2/3を勉強や趣味の時間に当てると、1,847+440=2,287時間が自由に使える時間です。

会社で仕事をしている時間と、ほぼ同じ時間が生まれます。

仮に毎日平均14時間働くような、比較的ハードワーカーの方の場合でも、自由に使える時間は1,627時間。

ただ、私達は、ともするとこのような時間を意識することなく過ごし勝ちなのではないでしょうか?

例えば、テレビを見てボーっとしたり。

例えば、会社の同僚と飲みにいったり。

例えば、家族や友人とおしゃべりしたり。

そのようなことも、人生では重要な行動だと思います。

全ての行動が生産的である必要は必ずしもないのですから。

休むことも重要です。

ただ、「2,287時間のうち、半分の約1,100時間をそのようなことに使う」と決めたとしても、まだ約1,100時間残っています。

この時間、結構使いでがあると思います。

1,100時間が10年続くと一万時間を超えます。

よく、「モノゴトを一万時間続けると、その道で第一人者になれる」と言われます。

こちらにあるように、中谷巌先生は、田坂広志先生との共著「若きサムライたちへ―自分を生きる10のメッセージ」で、「鉱脈クラブ」という例えをなさっておられます。一部引用します。

—(以下、引用)—

私はよく「一万時間説」ということをいっています。若い時代には何か一つこういうことをやってみたいと思ったら、禁欲的に一万時間それに没頭しろという主張です。ああでもないこうでもないとあちこちに手をつけるのではなく、一つのことに一万時間死に物狂いで没頭してみれば、かならずその道でひとかどの人物になることができるという考えです。一万時間の努力によって得られたものがその人間の強みとなるのです。

一つのことを深く掘り下げて、ある鉱脈に突き当たることを、私は「鉱脈クラブに入る」と表現しています。いわば、深い知識と経験に裏打ちされた、相通じるものをもった人々の世界に入っていけるのです。やはり鉱脈クラブに入らないと、深いものは見えてきません。この鉱脈クラブに入っているか、そうでないかということは、不思議なことに世間の人々はすぐに察知します。そして鉱脈クラブに入ると、人々は自然に高い評価を与えてくれるのです。

—(以上、引用)—

この時間の使い方の積み重ね、結構大切だと思います。

長い人生をより充実させるためにも、どのように時間を使っていくか、考えていきたいものです。

そして、仕事の世界同様、もしプライベートの世界でもその分野で第一人者を目指すなら、その目安は一万時間の蓄積である、と言えるのでしょう。

できれば、鉱脈クラブの仲間入りを目指したいものです。

会社の顔とは、違う顔

先週金曜日の夜、勤務先のマーケティング関係者が集まって、パーティが行われました。

各部門から自分達の芸を披露する企画もあり、皆、練りに練った芸を披露していました。

・部の各メンバー総出演による化粧品CMの上映とか、
・一人一人が披露する手品とか、
・コントとか、
・部全員で練習を重ねたと思われるダンスとか、
・中にはプロのレベルのジャズのボーカルも

あったりしました。

中には、「あれ、この人、こんな人だったんだ!」と思うような、普段の会社とは全く違う顔を見せてくれる人もいます。

会社で仕事に取り組む顔もいいですが、このように仕事とは全く離れた場所で自己表現を行っている顔もまた、その人の知らないもう一つの素顔を見せてくれます。

皆さんが披露する芸も魅せてくれましたが、その芸に様々な形で取り組む情熱にもまた、感動し、大いに刺激を受けました。

素晴らしい宴に参加させていただきました。

新年の抱負

新年の抱負….とは言え、1月1日といえども、1年365日の中の1日です。

新年だからといっても、人間社会を離れ自然社会や地球的規模のレベルで考えると、1月1日が特別な意味合いを持っている訳ではありません。

しかし人は、新年を迎えると昨年1年間をふりかえり反省し、これから1年間の過ごし方を考え、「新年の抱負」を語ります。

よく考えてみると、これは「仮説検証プロセス」なのではないか、と思います。

そういう意味では、1年の抱負を考えることは非常に意味あることですね。

 

ということで、私の新年の抱負です。

会社勤めのため業務のことをここで書くのは残念ながら色々と差しさわりがあるので、仕事以外のことに絞っています。

 

さて、仮説検証プロセス実施のためには、昨年年初にどのような抱負(=プラン)を持っていて、その達成状況がどうだったか、を検証することが出発点です。

そこで、改めて当ブログを見直したところ、昨年年初は特に抱負らしいことは書いていませんでした。

昨年は大抵のことはブログに書いていたのですが、昨年何も書いていないということは、おそらく何も抱負を考えていなかったのでしょうね。(苦笑)

ということで、今年の抱負を考えてみました。

■写真

昨年1年間は、年末年始以外は、この20年間撮り続けている"Tokyo Bay Areaシリーズ"はあまり撮れませんでした。一方でこれまでの78点を再整理してサイトに掲載しました。⇒こちら

一方で、昨年は新しいテーマで新作も撮り始めました。

そこで、今年は写真にもっと力を入れたいと考えています。

目標として、来年2009年写真展開催のために、今年年内に写真ギャラリーの審査にパスすることを目指したいと思います。

 

■音楽

昨年一年間で私が事務局を担当している合唱団の力は大きく向上し、昨年年初当時は私達にとって大きなチャレンジに見えた9月の演奏会はおかげさまで大成功演奏会CDも製作できました。

今年はさらに成長を目指し、より高いレベルの合唱団になるように、合唱団の皆さんをサポートできれば、と思っています。

具体的には、2008年11月30日に予定している合唱団設立3周年演奏会を是非成功させたいと思っています。

 

■健康

おかげさまで、ここ数年間は無病息災で過ごしてきました。

今年一年間も、食事や日常生活を節制し、適度に休息も取って、健康に過ごしたいですね。これは本当にそう思います。

 

今年一年間、皆様にとっても充実したよき1年となることを願っています。

地球に優しい靴

6年前に買った革靴の修理が終り、手元に戻ってきました。

新品の頃と比べて甲の部分の皮はだいぶ柔らかくなりましたが、靴底や中敷を全部取り替え、全体をクリーニングしたので、ほぼ新品同様の状態になりました。

実はこの革靴、修理するのは今回で3回目です。

買った当初は毎日通勤で往復1時間以上歩いていたりしたので、かなり酷使してきましたが、革靴も修理して使っているとかなり長期間持つのですね。

ちなみに、新品は3-4万円程度と高めですが、修理代は1万円程度です。

この革靴を使う前、私は革靴を買っては1-2年で履き潰し、頻繁に買い換えていました。

新品に買い換えることを考えると、長期的に見て割安ですし、まだまだ使えるものを廃棄することが積み重なることで地球にかける負荷も大きくなってきます。メリットは大きいのではないでしょうか?

この革靴はドイツ製で、新宿にある靴屋で買ったものです。

ここ6年間で3足の革靴をここで購入していますが、全て現役で活躍中です。

人間工学に基づいていた靴を私の足の形にフィットするように店のシュー・フィッターの方が選んでくださるので、とても履き心地のよいものになっています。

また、足にトラブルがあると腰痛や頭痛等のトラブルに繋がるそうです。従って、履き心地がよく、身体にも優しいというのも大事なポイントですね。

高校生の頃に読んだ本を、改めて読んでみる

私は高校時代、太宰治をよく読んでいましたが、久し振りに「人間失格」を読んでみました。

十代後半の頃に読んだ「人間失格」と、四十代中頃で読む「人間失格」とでは、やはり受ける印象が違います。

十代後半の頃は、「何故、人間はこうなってしまうのだろう?」と思いながら、正直にいえば半分主人公を軽蔑する気持ちを感じながら、読んでいました。

四十代中頃に改めて読んでみると、「人間というのは、こういう弱い面があるのだなぁ」と、主人公の弱さと純粋さに同情を感じながら、読み進めました。

この作品の最後に、スタンド・バアのマダムと、この手記を入手した「私」の会話が出てきます。

「…..私はこないだはじめて、全部読んでみて、……」
「泣きましたか?」
「いいえ、泣くというより、……だめね、人間も、ああなっては、もう駄目ね」

何が駄目なのか、高校生の頃の私はやはり深く理解できなかったと思います。

「人間失格」を脱稿して1ヶ月後、太宰治は自ら命を絶ちますが、絶筆になった「グッドバイ」は「人間失格」とうってかわってユーモアあるれるタッチになっているのは皮肉でしょうか。

ちなみに、「グッドバイ」はこちらでも読めます。

仕事のA面、趣味やプライベートのB面

2/1の日本経済新聞夕刊に、資生堂名誉会長の福原義春さんのインタビューが掲載されています。言うまでもなく福原さんは、経済人としても、文化人としても傑出している方です。

何箇所か引用します。

「….社外の芸術文化活動に流れている新しい価値観が会社のマネジメントに組み込まれ、それが経営の背骨となって企業風土を形成していった…」

企業としての歴史が100年にも及ぶ資生堂は、芸術文化活動の支援に積極的ですが、このような活動を通じて会社の価値観が形作られていったようです。

社員にはいつも、「レコードにA面とB面があるように、人生にも仕事のA面と趣味やプライベートのB面があり、二つそろって人生が豊かになる」と伝えてきた。

「人間だから、仕事だけに生きていくわけではない。レコードでも、B面の方がヒットするケースもあるでしょ。B面で得られた成果がA面に反映するような蓄積の仕方ができるかどうかが大事。文化というB面が、ビジネスというA面の燃料ともなり得る。人間は本来が多面体なものだと思う。いろんな会合に参加して、もう一度会いたいなと思う魅力的な人物は、不思議と多面体な人ばかりですよ」

これは強く共感します。

20代の頃、忙しい仕事の合間に写真活動をしていた頃は、自分の中では両者は排他的で相容れない別の活動でした。

この活動を続けてきた今では、仕事も、写真活動も、最近始めた合唱も、自己表現という観点では、自分の中では本質的な違いはなく、いつの間にか違和感なく共存しています。

例えば、写真作品群を高めるためにモチーフについて突き詰めて考え抜いた経験が、マーケティング戦略の構造を構築する際に活きたり、ということは、よく経験します。

また、写真活動や合唱などで、多面的な見方が出来るようになったような気もします。考えてみれば、このブログを書いているのも同様です。

福原さんは分かりやすくレコードのA面とB面で例えていますが、この観点では、私の中では仕事のA面、プライベートのB面といった区別はなく、全てA面です。

とは言え、公(=仕事)の世界には私(=プライベート)はなるべく入らないようにしていますが、私(=プライベート)の世界に公(=仕事)が入っていることは、結構あるような気もします。ということで、実は半分「公私混同」かもしれません。

ちなみに、福原さんが館長を勤める「東京都写真美術館」では、心の糧になるような、様々な感動する作品に出会うことができました。

福原さんは記事で以下のようにも語っています。

「スタッフにはこう訴えました。一枚の写真を見て人生が変わったとか、生きる元気が出てきたとか、来館者がそんなふうに思える展覧会をやろうじゃないか。そういう姿勢でやっていけば、必ずリピーターになってもらえる。それが、写真文化を普及するということではないのかと」

30年の年月

昨日は、小学6年生の同級生4名と一緒に、当時担任だった先生のご自宅で忘年会でした。卒業して30年以上経ちますが、時々集まっています。

同級生は皆40半ばですが、小学校6年の頃と面影が全く変わらないですね。先生も定年退職したばかりですが、当時20代後半に私達の担任だった頃と体型も肌の艶もほとんど変わらず、髪も真っ黒で白髪一つありませんでした。まるでタイムマシンで30年以上前にスリップした感じです。

しかし昨年、私の母校・横浜市立左近山第二小学校を訪れた際には、30年間の年月を感じました。

私は母校の卒業2期生でした。小学校低学年の時に、当時郊外に沢山作られた大規模団地の一つである左近山団地に引っ越してきました。小学校の絶対数が足りず、3年生と4年生の頃はプレハブの校舎で、近くにあった古い学校の分校という位置づけでした。

プレハブ校舎は夏は40度以上、冬は零下でしたが、当時はそれでも友達とよく遊び、とても愉しかった思い出ばかりです。新聞も高度成長期の象徴的な現象として、プレハブ校舎によく取材に来ていました。

5年生の時、鉄筋の校舎が出来、分校から正式な学校になりました。

私が卒業した昭和49年は、27学級・生徒数1022名でした。この頃、まだ新築の香りが漂う人口1万人以上の団地の住人は、お父さんとお母さんは働き盛り、子供は小学生から中学生ばかりで、非常に活気がありました。

母校のHPによると、その後も生徒は増え続け、昭和51年には生徒数が1500名を越え、さらに分校が出来ました。

生徒数はこの時がピークでした。

その後、生徒数は減っていき、平成16年時は11学級、生徒数264名。ピーク時の1/6です。

昨年3月、担任の先生が定年退職になり、当時小学6年生だった同級生が母校に集まり、先生の「教員卒業式」を行いました。

この時、実際に母校の様子を見て、「本当に生徒が少なくて寂しいなぁ」と感じました。あまり広くないグランドでは、20人程の子供達がサッカーの練習をしていて、結構広々と感じました。空いている教室の多くは、地元のコミュニティ・センターになっていました。

考えてみると、30年前に入居した方々は、いまや60代・70代になっています。団地も一世帯の広さは50平米程度ですし、私鉄沿線の駅からバスで15分の場所にあって交通の便もあまり良くありません。現在初めて家を購入する人達は新築マンションに住みたがることもあり、団地の中を歩いていても若い家族はあまり見かけません。

全国人口統計上は、子供の数はピーク時の半分程度ですが、母校はこれを上回るスピードで急速に少子化が進んでいました。

マンション入居当時は団地の2階程度の高さしかなかった木々が、久し振りに母校に訪れた時に見ると団地の5階の高さに達していました。

非常に緑豊かになったふるさとは、30年間の年月を確実に刻んでいました。

新聞に掲載されました

先日のエントリーで書いた取材内容が、日経産業新聞11/24号に掲載されました。「国内MBAここがミソ」という記事です。

取材は電話で50分でしたが、その内容のエッセンスが21行にまとまっています。

記事を拝見する限り、今回取材を受けたのは合計6名です。この膨大な取材情報の中から、記事のストーリーに合うように、各取材の情報を取捨選択して記事が出来上がっているのですね。

新聞のインタビューを受けました

昨晩、ある新聞記者の方から、自宅で個人としてインタビューを受けました。自宅といっても来宅していただいた訳ではなく、電話でした。

電話でのインタビューは初めての体験でした。

電話で、しかもこの記者の方とは今まで一回もお会いしていない状態でしたが、通常のインタビューと同等以上の中身の濃いお話が出来たように思います。

詳しいインタビュー内容は新聞に掲載されるまでお伝えできませんが、どのように進めたか、ご紹介したいと思います。

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まず最初に、記者の方が事前にメールでインタビューでの質問ポイントを送って下さいました。これは通常のインタビュー通りですね。

これに対して私からは、インタビューに関連する私が過去に書いたコンテンツのURLを送付しました。これを事前に読んでいただきました。

また、掲載時には勤務先の社名を出すことになるので、事前に勤務先の広報に状況を説明し了解を得た上で、広報の観点でインタビューの確認事項も聞いておきました。

また、質問ポイントに対して話す内容も、事前に整理しておきました。

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昨晩、予定時間きっかりに電話をいただき、インタビュー開始です。

インタビューはスムーズに進み、50分で完了しました。最後に確認事項(私の役職名や関係者のメールアドレス等、口頭では間違えやすい情報)をメールで送付しました。

インタビューは過去に何回か受けたことがありますが、改めて思ったこと。

まず、記者の仕事は、特定のテーマに対して読者が顕在的・潜在的に欲しがっている新しい観点や情報を提供することなのだ、ということです。

そのために必要なことは、いかに相手が持っている暗黙知の部分を引き出すか、という点なのでしょうね。

今回の記者の方は、その点見事でした。聞き役に徹し、投げかける質問は非常に的確、話をより深めるものでした。

後からふり返ると、恐らく記者の方の考えとは違うことも申し上げたのではないかと思いますが、インタビューは議論することが目的ではないので、その点についてはそのまま受け入れて下さいました。

また、質問に対して十分に応える内容の回答ができない部分もありましたが、そのような部分はそれ以上深堀はしませんでした。

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インタビューの目的は、限られた時間内で出来る限り相手の暗黙知を掘り返すこと、と言えるのではないでしょうか?

例えてみると、質問という網を投げかけて、鉱脈がありそうな部分は様々な方法でもっと掘り下げる、鉱脈がなさそうな土地はそれ以上は掘らず、残った時間でもっと鉱脈がありそうなところを探す、ということなのかもしれません。

そのプロフェッショナルな仕事に感服した次第です。

考えてみると、日々の業務でも相手の暗黙知の部分を引き出さなければならない仕事があります。このような場合、この記者の方の姿勢は大変参考になると思いました。

ライフワーク=自己表現=生きること

高橋さんのエントリー、インプットな趣味とアウトプットな趣味で私の写真のことを紹介いただきました。ありがとうございました。

いいきっかけを与えていただき色々と考えましたので、私も書かせていただきます。

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高橋さんの分類に沿って私がやってきたことをふるい分けてみると、こんな感じです。

アウトプット的なモノ
・写真 (1978年~現在まで)
・写真に関するメルマガ (2004年~現在まで)
・合唱 (2005年~現在まで)
・ブログ (2006年~現在まで)

インプット的なモノ
・日本人論 (1980年~現在まで)
・旅行(社会人になってから。但し年1-2回程度で最近ご無沙汰)
・ネットコミュニティの研究 (1994年~現在まで)
・マラソンやトライアスロン(1997年~2000年)
・山登り(2003年~現在まで)

ただ、アウトプット的なモノは、趣味というよりも「自己表現」の一つとしてライフワークとして取り組んでいる気持ちがあります。

また、インプット的なモノの中にも、アウトプットされるものもあります。例えば、昔から興味を持って調べていた日本人論やネットコミュニティについては、最近になって時々ブログに書かせていただいています。

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最近、これらの自己表現の境界線がなくなりつつあるように思います。

例えば、合唱を始めたことで音楽の面白さや底深さが分かってきました。また、メンバー全体をまとめて集団音楽を作り上げていく、指揮者が発するオーラの凄さも、肌で感じられるようになってきました。

そこで、最近はこのように感じたことを写真作品としてまとめられないか、と思い、指揮者の方の練習や演奏会で写真を撮らせていただいています。作品として発表できるかどうかはまだ分かりませんが、なんらかの形に仕上げたいと思っています。

マーケティングという仕事も、私の中ではビジネスの世界での自己表現です。

また、インターネットが普及し市場がグローバルになった現代、私が今まで興味を持っていた日本人とは何かという視点や、ネットコミュニティに関する洞察も、マーケティングでは必須になります。

さらに、マーケティングで得られた経験は、合唱団の運営に役立っています。

改めて考えてみると、このブログにはマーケティングのことや写真・合唱のこと等、色々なことを書いていますが、自己表現の集大成を書いているのかなぁ、と思った次第です。まぁ、基本はマーケティングの話ですが。

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ということで、写真でも、合唱でも、色々な研究でも、ブログでも、はたまたビジネスでも、根底に流れている「鉱脈」のようなモノは実は同じなのではないか、という気がします。

よく経営の各要素の相乗効果のことを「シナジー」と呼びますが、ライフワークのシナジーというものもあるのではないでしょうか?

実は、「自己表現」とは「生きること」そのものではないか、と思う今日この頃です。

片付けることとは、捨てること

私は元来、モノが片付けられない性格のようで、恥ずかしい話ですが、独身の頃は家はかなり散らかっていました。

その時覚えたのは「とにかく、思い切って捨てること」

数ヶ月に一回、一念発起して大量の不用品を思い切って捨ててみると、部屋の中は驚くほど片付きました。ただ、また数ヶ月すると、捨てたのと同じ量の不用品が何故か増えているのは不思議でしたが….。

「これはいつか何かの時のために必要かも」

と、一瞬考えてしまうモノは、大抵の場合は一生使わないので、実は捨てても良いのです。

実際、私が思い切って捨てたモノで、「ああ、アレは捨てなければ良かった」と思うモノはほとんどありません。

…..実は単に忘れている、ということかもしれませんが….。

一昨年と昨年は2年続けて引越しをしたため、この機会にかなりの荷物を捨てました。妻がきれい好きの性格であることもあり、今では家の中はかなり片付いています。

オフィスでも、今ではほとんど持ち物がない状態になりました。これはなかなか快適です。2000年頃からの資料は全てパソコンやサーバーに入っているので、紙モノは実際にはほとんど不要です。

会社の場合は人によって色々と事情があるとは思いますが、よろしければ、是非お試しを。

快晴で、神奈川県が一望

今日は、久し振りに鍋割山に登りました。

自宅がある川崎から車で1時間程度で行けて、豊かな自然を楽しめる鍋割山は、お気に入りの場所です。

今日は快晴で湿度も低く、絶好の登山日和でした。

山頂近くで下界を見て、驚きました。右手から富士山、伊豆半島、正面には大島、左手には江ノ島、その先には三浦半島、東京湾の向こうには房総半島が一望できます。

鍋割山には10回近く登っていますが、こんなによい眺望は初めてです。こうして見ると、神奈川県も結構小さいですね。

駐車場から山頂までは小丸という場所を経由して3時間、山頂から駐車場までは後沢乗越という尾根を経由して2時間、と、ちょうど良い運動になりました。

今日は登山日和のためか、多くの登山客がいました。

70代位のご夫婦が元気に登っているのを見ると、かくありたいと思います。

山頂で普通の運動靴を履いて駆けている小学生3人組とすれ違いましたが、我々とは反対方向に進んだようで、登山口で元気に走り回っているのにまた会いました。子供達のパワーはすごい!

冬になる前に、また来たいですね。

関連リンク:山男、草野さん

残りの人生があと1ヶ月としたら?

時間の感覚が変わるのではないでしょうか?

私だったら、例えば、….

  • 本当にやりたいことは後回しにせずに、今やる。
  • 残り少ない時間の中、モノゴトがうまく行かない理由を他人に求めることに時間は使わずに、自分で率先して解決する。
  • 限られた時間を使い、どのように仕事で最大の成果を出すか、優先順位と方法を真剣に考える。
  • 家族と過ごす時間を大切にする。
  • プライベートな時間を充実させる。
  • 他人になるべく優しく接しようと心がける。

 

貴方は、いかがですか?

 

さて、これが1ヶ月ではなく、1年だったら、どうでしょうか?

1年ではなく、5年だったら、どうでしょうか?

5年ではなく、30年だったら、どうでしょうか?

 

30年は、1ヶ月の360回分の積み重ね。本質的な違いはなさそうです。

 

ただ、このように考えていても、日々の生活の中で、つい忘れてしまうのですね。