無農薬の神話?

いま、世の中ではオーガニック食品が流行っています。

オーガニック系食品店や大手スーパーでは無肥料・無農薬の有機野菜が売られています。

その多くは通常の野菜よりやや高めですが、「健康はお金には代えられない」と考える人達に支えられて、いわゆるオーガニック市場はここ数年で非常に伸びているように感じます。

かく言う私も、出来るだけ無肥料・無農薬の食事をいただくようにしていますし、オーガニック系の店のゆったりした感覚が好きで、よく店に入ります。

ところでこの無肥料・無農薬の有機野菜、一般的には、「身体に有害な化学肥料や農薬を使っていないので安心だし、肥料に頼らずに野菜が持つ本来の力だけで育っているので美味しい」と思っている場合が多いと思います。実際、私もそのように考えていました。

しかし、本当に身体によいのでしょうか?

8月29日の日刊工業新聞の記事「無農薬の神話 野菜・果物にも発癌性」で、東京大学の唐木英明名誉教授が科学者の立場で検証を行っています。

—(以下、引用)—

…有機野菜は何が良いのだろうか。味が良い、栄養素が多いなどと言われるが、実はそれを証明した科学論文を見たことがない。では安全性が高いのだろうか?そうでないことを示す有名な論文がある。

 毒性学の第一人者であるカリフォルニア大のエイムズ教授は90年に米国科学アカデミー紀要に次のような論文を発表している。

 すべての野菜や果物は多くの化学物質、すなわち「ファイトケミカル」を含んでいる。害虫や細菌から身を守るための天然農薬だ。

 教授はそのうち52種類を調べたところ、27種類に発癌性があった。その中にはパセリなどのメトロキサレン、キャベツなどのアリルイソチオシアネート、ゴマのササモールなどがある。

(中略)

 米国人が食べる野菜や果物の料から計算すると、毎日1人平均1.5グラムの天然農薬を食べている。これは残留農薬の1万倍以上になる。

 野菜や果物に天然の農薬と人が散布した農薬が合計1グラム含まれるとすると、無農薬野菜はそのうち0.0001グラムを減らすだけで、天然農薬の0.9999グラムはそのまま残っているのだ。しかも天然農薬の約半分には遺伝子を傷つけて癌を引き起こす作用があるが、人工農薬にはない。

 このように、食品安全の立場からは無農薬栽培には何の意味もない。野菜が持つ化学物質の危険性を避けるためには、いろいろな種類の野菜をバランスよく食べることであり、これは昔からやってきたことだ。

(中略)

自然の物質なら安全だが、人工の化学物質は危険。そんな話も聞くが、それは全くの誤解だ。化学物質の作用は量で決まる。この原則は、どんな化学物質にも当てはまる。いわゆる健康食品も、ビタミンでさえも、食べ過ぎれば危険であることを十分に理解することが大事だ。

—(以上、引用)—

「有機野菜は何が良いのだろうか。味が良い、栄養素が多いなどと言われるが、実はそれを証明した科学論文を見たことがない。」

ということですが、私は以前、初めて有機野菜を食べて、その美味しさに驚いたことがあります。

農薬を一切使わない畑に生っている野菜をその場で食べたこともありますが、この場合もいつも店で買う野菜とは全く異次元の美味しさでした。

また、完全無肥料・無農薬栽培の畑は生態系が非常に豊かだったのに対して、肥料・農薬使用の畑には虫がほとんどおらず「静か」な印象を受けたことを思い起こします。

しかし一方で、確かに私達は「化学物質」という言葉だけで「悪い」という先入観を持ち勝ちです。

この「無肥料・無農薬信仰」、もしかしたら、20世紀の科学万能主義が、先進国の世界各地で発生した公害により破綻したことによる反動かもしれません。

魚の場合も、我々は飼育の過程で抗生物質を投与されている養殖魚と比べて、自然に育った天然魚の方がよいと思いがちですし、実際に天然魚の方が価格が高いようです。しかし一方で、「どんな病歴があるか管理されていない天然魚よりも、ちゃんと管理されている養殖魚の方が安全」という意見もあります。

「科学万能主義」の行き過ぎが、現代の社会の歪みを生んでいる傾向は否めません。

しかしその一方で、「自然万能主義で、科学を一切否定する」という考え方も、行き過ぎると「科学万能主義」同様の歪みを生む危険性もあると思います。

まさに「過ぎたるは及ばざるが如し」

本エントリーでは、有機栽培の是非を問うのは差し控えますが、一方的な先入観や思い込みに踊らされて極端から極端に走らずに、客観的な情報を元に自分自身で考えて行動する人間でありたいものです。

楽天・山崎武司の40号

楽天の山崎武司選手が、昨日の日ハム戦で2本塁打を放ち、自身で初の40本塁打に到達しました。

38歳という年齢で自己新記録もすごいですが、一度オリックスから戦力外通告を受けているのですよね。

2004年に戦力外通告を受けた時は当然のことながら引退も考えたそうですが、3年後の今年は絶好調で本塁打王と打点王の2冠を取りそうな勢いです。

私達も、その時その時の状況で一喜一憂し将来を悲観することもあると思いますが、山崎武司選手の生き様に学ぶべきところは大きいのではないでしょうか?

2007-08-28 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

空飛ぶヨット

こちらに詳しい記事があります。

訓練で最高速度47.2ノット、つまり時速87Kmでているそうです。

目標は50ノットで大西洋横断。4日程で横断してしまいますが、気象条件次第といったところです。

このような巨大なヨットが、自然の力だけで浮遊して高速で進むのはすごいですね。

2007-08-17 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

閑散+猛暑のお盆休み

昼間は午前中から猛暑日が続き、夜は夜で熱帯夜で寝苦しい日々が続く今日この頃、皆様お元気にお過ごしでしょうか?

お盆中も私は会社に行っていますが、この暑さ、何とかならないものでしょうか?

そもそも「猛暑日」という言葉はなかったのですが、この10年間の35度以上の日数が、1960年代~1970年代の3倍近くになっているため、従来の「夏日」(最高気温25度以上)、「真夏日」(最高気温30度以上)に加えて、最高気温35度以上の「猛暑日」を加えたそうです。

連日猛暑日が続き、この言葉を作った方々のご努力も報われた、といったところです。

しかし私は暑いのはとても苦手なので、猛暑日はもうちょっと少なくなって欲しいところですね。

その代わりといっては何ですが、この週、さすがに都内にはあまり人がいないですね。

私は日本で二番目に混雑すると言われている田園都市線で通勤しているのですが、昨日は乗車するなり席が空いていて座れました。普段はあり得ません。

今朝は、殺人的に混んでいて普段は絶対乗らない急行がガラガラで、しかも乗って2-3駅目で目の前の席が空いたので、座れました。

感覚的には、普段の1/3程度しか人がいないって感じでしょうか?

会社のメールも、普段の1/3程度といった感じがします。(これは会社によって違いがあるでしょうけれども)

考えてみると、先日ご紹介したこちらの日本の人口ピラミッドを見て分かるように10年後には恐らく就業人口が20%-30%程度減少する訳で、今週の都内程ではないにしても、実感できる程度に通勤の混雑が緩和されていくのでしょうね。

一方で10年後は温暖化とヒートアイランド現象で、ますます都内は暑くなり、40度以上の「酷暑日」というような言葉も生まれるかもしれませんが、暑いのはもう少し何とかしたいところですね。

この暑い日々こそ、地球温暖化を肌で感じる良い機会かもしれませんね。

2007-08-14 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

こんな飛行機には乗りたくない

飛行機って、こんなに滑走路でリバウンドするものなのでしょうか?

映像を見る限り、機内では恐らく5mは上下していると思いますので、シートベルトをしていてもすごい衝撃で、恐らく普通の乗員は耐えられないと思います。

もしかしたらアクロバット飛行か何かの類かもしれませんが、少なくとも客としては乗りたくないですね。(^^;

脈拍トレーニングのジョギングで爽快

私は、10年前に始めて数年前まで、週に数回ジョギングを続けていました。

ジョギングをやろうと思ったのは、この記事を読んだのがきっかけでした。

1997年5月6日の記事なので、まさしく10年前の記事ですね。(蛇足ですが、このように10年前の記事が引用できるのは、素晴らしいですね)

最初は10分も走ると目の前がマックラになってリタイアしていたというライターさんが、2ヶ月後には1時間走れるようになって6Kg減量したという話です。

ということで、10年前に私も「パルスグラフ」を購入し、しばらく続けていました。

このトレーニングのおかげで、それまで全く運動をしていなかったにも関わらず、ジョギングを開始してから3年間で、ハーフマラソン2回、フルマラソン3回、80Kmウルトラマラソン1回、トライアスロン2回、と、参加したレースは一通り完走できました。

ここ7年間程お休みして完全に身体が鈍っていましたが、先週からジョギングを再開しました。

やはり、有酸素運動は気持ちいいですね。

脈拍トレーニングは、身体に負担がかからないようにチェックしながら走れるのがいいですね。ちなみに現在は、脈拍120-130の間で走っています。

問題は続くかどうか、ですが、何とか習慣づけたいと思います。

2007-06-17 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

昔懐かしい駄菓子屋を発見!

天気がよかった今日、近所を散歩してみました。

普段行かない場所を散歩していたところ、住宅街のマンションの1Fに駄菓子屋を見つけました。

昔は、小学校の近くにこのような店が必ずあって、小学生の頃はよく入り浸っていましたが、まだこんな店が残っているのですね。

店内の様子は私が小学生だった頃の駄菓子屋と全く同じでした。

置いてある商品も10円からで、プロマイドやコマ、ゲーム等もあります。

時間を忘れて、店の中をあちこち見て歩きました。

意外だったのは、子供達が沢山いたこと。

子供達を対象にした店なので当然ではありますが、日曜日の昼過ぎにも関わらず、大勢の子供達が仲間と集まっていました。

店の奥では、昔と同様溜まり場があって、子供達数名が買った駄菓子を食べながら何かのカードゲームに夢中になっていました。

店のご主人は60過ぎと思われる女性で、これも私が小学生だった頃に確か店の人はこんな感じだったなぁ、と思わせる人でした。

コンテンツはほぼ同じで、対象も同じ子供ということは、子供心をくすぐらせるポイントは、数十年経っても変わらないということでしょうか?

「もしかして駄菓子屋はブレイクする可能性があるのではないか」と思いました。

ちなみに、この店、東急田園都市線・たまプラーザから歩いて15分程度の場所にあります。

プリンス R380

R3801 先週に引き続き、日産ギャラリーに立ち寄ったところ、展示車が大幅に入れ替わっていました。

その中に、41年前のR380の実車が展示されていました。

R3802 子供の頃、R380のモデルを持っていたことがありましたが、実車を見るのは初めてです。

説明プレートの記述は下記の通りでした。

プリンス R380-I (1966年)
第二回日本GP(1964年)でポルシェに惜敗したプリンス自工が、その総力を挙げて開発した日本初の本格的レーシングカー。
’65年の日本GPが中止になったため、レースデビューは’66年の第三回日本GP(富士)となりました。記念車は、ポルシェを破って優勝した砂子義一選手の11号車。2位にも大石選手のR380が入りました。

車両重量:660Kg
エンジン:総排気量1,996cc、最高出力 147kW(200PS)以上

ダットサン富士号からわずか8年、このデザインの洗練度は素晴らしいですね。現代でも十分に通用するのではないでしょうか?

2007-03-25 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

ダットサン富士号

昨日東銀座を歩いていたら、日産本社ギャラリーで歴代レーシングカーが展示されていました。

私はこのようなマシンが大好きですので、すぐさまギャラリーに飛び込みました。

Datsun

最新レーシングカーが多数展示されている中で、私は個人的に「ダットサン富士号」が気に入りました。

1957年11月発売とのことなのでもう50年前の車ですが、細部はさすがに本物仕様といった感じで、とってもいい感じです。

説明プレートには下記のように書かれていました。

—(以下、引用)—

ダットサン富士号 1958年
高速性能を向上させるために、エンジンは新開発のOHVエンジン1000ccを搭載、フロントウインドウにカーブドグラスを採用するなど、将来の輸出を念頭においた設計が特徴です。発売は57年11月、翌年8-9月の欧州豪州ラリー(19日間/1万6000km)に「桜号」とのコンビで出場、Aクラス優勝(総合25位)を獲得しました。

—(以上、引用)—

日本の自動車産業躍進の幕開けの時代ですね。

他にも、フェアレディ1500(1962年)、ニッサンR382(1969年)、フェアレディ240Z(1972年)、スカイラインスーパーシルエット(1983年)、ニッサンR390GT1(1998年)、ペンズオイル・ニスモGT-R(1998年)、モチュールオーテックZ(2006年)等も展示されています。

詳しくはこちらに案内があります。

修正記録:Thori-Tungさんのご指摘により、「欧州ラリー」を「豪州ラリー」に修正。(2007/3/25 0:20AM)

トーマス・ワトソンが「コンピュータの世界需要は5台」と言ったのは都市伝説?

IBMの初代経営者だったトーマス・ワトソンが、1940年代後半に

「コンピュータにはせいぜい5台分の市場しかないだろう」

という的外れな発言をしていた、という有名な逸話があります。

「貫徹の志 トーマス・ワトソン IBMを発明した男」の著者が、今日残る講演録、各種新聞・雑誌記事、議事録や手紙をチェックしたところ、そのような言葉は全く見当たらなかったそうです。

確かに、初めての電気機械式計算機Mark Iが誕生した頃は、ワトソンは当時売れに売れていたパンチカード・ベースの統計機械と比べてコンピュータの重要性をそれ程高く認識していなかったのは確かだったようです。

しかし、1945年にはENIACを設計・開発したエッカートとモークリーをIBMに招くことを検討していましたので、コンピュータの需要を5台よりもはるかに多いと考えていたのは事実だったようです。

著者は、何故この言葉の語り手がワトソンだったとしたのか、いくつかの説を紹介しています。

  • 1953年に息子のトーマス・ワトソン・ジュニアが講演の中で、「1940年代にIBMが電子計算機の開発を検討した際に5台の受注を想定していたが、実際には18台の注文が寄せられた」と語った話を根拠とした説
  • 1930年代にMark Iの開発に着手したエイキンが「化け物のような製品なので、二台分・三台分の仕事が来るとは思わなかった」ために、超計算機は未来永劫1台しかつくられないだろうと一旦同僚や記者に語ったが、IBMと共にMark Iの開発に取り組む間に見通しを引き上げて5台か10台くらいは作られるだろう、と述べたのが、誤ってワトソンの予測として伝えられたとする説。

いずれにしても、テクノロジーの見通しは読み違えやすいのは事実ですので、この逸話がこれだけ広がったのでしょう。

私が面白いと思ったのは、60年前という、つい最近のことでも、事実と異なる(可能性が高い)ことが世の中にあたかも事実のように伝わっている、ということです。

例えば、沖縄サミットで森首相がクリントン大統領と会った際に、"How are you?"と言うべきところを"Who are you?"と言ってしまい、大統領が「私はヒラリーの夫です」と答えたのに対して、"Me, too."と言った、というのは、口コミ等で面白おかしく言われています。

実は、そのような事実があったかどうかは確認できていないそうです。しかし、面白い話なので、口伝であっという間に広がりますよね。

以前、このブログのエントリー「モーツァルト・7つのウソ」でも書きましたように、モーツァルトの逸話の多くは誤りであるという研究結果があります。

歴史上の人物の場合は、さらに後世の小説家がドラマティックな話に仕立て上げるために様々な人物像を設定します。例えば、豊臣秀吉の場合も、様々な人物像で描かれています。

伝記になっている人々の姿というのは、かなり脚色されているという前提で考えるべきかもしれません。

このように考えると、数百年後、現在のIT業界はどのように語られるのか、考えてみると面白いですね。

2007-03-04 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

「最近の若いもんは…」、と大昔から言われるのは、なぜ?

奈良時代だったか平安時代に建てられた建物に、当時の宮大工が書いた落書きがあったそうです。学者が調べて解読したところ、こう書いてあったそうな。

「全く、最近の若いもんはなっておらん!」

ことほどさように、

「最近の人達は昔と比べて変わった。」
「昔はこうではなかった。こうしていたし、ああしていたし。」
「昔はよかった。なんで今はこうなったんだろう?」

とよく言われますが、千数百年前の宮大工の例を持ち出すまでもなく、これは人類が誕生して文化が生まれてから言われ続けていることのようです。

ということで、世の中は最終的にはどうしようもなく混沌とした世界になってしまうのでしょうか?

私は、必ずしもそうは思えません。むしろ、田坂広志さんが指摘されているように、ヘーゲルの弁証法に従って、世の中は螺旋的な発展を遂げていると思います。

では何故、「最近の若いもんはなっておらん!」になってしまうのでしょうか?

一つには、人は自分の過去を意識せずに美化して考えてしまう、という点があるかもしれません。確かに、自分自身は若い頃は結構いい加減だったのに、そのような事実は忘れて、現在のそれなりに分別のついた自分を基準に考えてしまう傾向がないとは言えません。

しかし一方で、厳然たる事実として、昔は参加者のモラルが高くうまく回っていた仕組みが、最近はうまく動かない、というケースもあったりします。企業の中では、このようなケースは結構多いのではないでしょうか?

この原因を人のモラル低下に求めるのは簡単ですが、このような指摘をしたところでモラルが上がる訳ではありません。従って、これだけでは問題は解決しません。

このような問題は、市場の求めるものと企業が提供するものの関係に当てはめてみると分かり易いのではないでしょうか?

例えば、昔は参加者のモラルが高くうまく回っていた仕組みは、時代背景や状況など、それがうまく動いていた理由がある筈です。これがうまく回らなくなった場合、背景や状況がどのように変わってきたかを検証する必要があるのではないでしょうか?

例えば状況や時代背景が変わると、参加者自身の優先順位は当然変わってきます。以前は優先順位が高く、従って参加者も自発的・積極的に参加しうまく回っていた仕組みも、優先順位が下がると積極的に参加しなくなり、仕組みがうまく回らなくなります。

このような状況変化を丁寧に分析し、その仕組みをどのように変えるかを考える必要があるのではないかと思います。

また、そもそのその仕組みは何故生まれたのかも考えて、場合によってはその仕組みを時代背景にあわせて代替することも考える必要があるかもしれませんね。

私はメール中毒だったのか!

昨日も書きましたように、私はメールにアクセスできる環境にある場合は、10分ごとにメールをチェックせずにはいられないのですが、こちらの記事によると、これは、私が電子メールに管理されているメール中毒であることを示しているそうです。

さすがに、記事にあるように、

「一部の人はいつも電子メールを待っていて、新着メールが数分間ないと、自分あてにメールを送ってしまう」

という程ではないですが、受信箱に未読が沢山あるとストレスを感じる反面、全て読み終わってメールを受信した際に新着メールがないと、なんとはなしにく寂しさを感じてしまいます。

考えてみれば、これこそ、私がメール中毒にかかっている証拠なのかもしれません。

ということで、アルコール中毒や麻薬中毒と同様、電子メール中毒からの回復をサポートするプログラムが登場しているそうです。

最初の一歩は、

「あなたが電子メールに管理されていることを認める。10分おきに電子メールをチェックする必要はないと考える」

とのこと。

うむ、まずこれはクリア。

昨日のエントリーでご紹介したプログラムも、自分がメール中毒者であることを自覚する効果があるのかもしれませんね。

コンピュータなしの生活、実は結構快適かも(但し1日だけ)

時々、旅行などで全くメールが使えないことがあります。

普段のメールが使える環境だと「常にメールをチェックしなきゃ」という強迫観念に近いものがあって、それこそ10分おきにメールをチェックする生活を送っていますが、最初からメールが使えない状況だと、最初からメールをチェックするのは諦めているので、こんな日は、メールから解放されて結構快適に過ごせます。

ただ、旅行先でデジカメで取った写真を整理するのに、結局パソコンを使ったりしますが。

ということで、ITmedia掲載記事『コンピュータなしで1日を――3月24日は「シャットダウンデー」』は、結構興味がそそられます。

オリジナルのサイトでは、趣旨が簡単に紹介されています。こんな感じです。

コンピュータなしの生活はとっても難しいのは言うまでもありません。多分不可能でしょう。しかし丸一日だけ使うのを諦めるとしたら、何とかなるのではないでしょうか?

全世界中を巻き込んだインターネット初の壮大な実験に、あなたも参加してみませんか? 丸一日コンピュータなしでどれだけの人間が過ごせるのか、そしてもし我々全てが参加したら何が起こるのかを検証することに、この実験の意義があるのです。

さあ、この日はコンピュータをシャットダウンして、どうなるかみてみましょう。あなたはコンピュータなしで24時間過ごせますか?

現時点(2007/2/21 20:15)で8909名が「できる」、1353名が「できない」と答えています。

日本語も含めて様々なコメントが掲載されています。

「簡単じゃないけど、人生ってコンピュータ以上の何かだ。コミュニケーションのために他に役立つことって、沢山ある。 (Not so easy, but life is something else than computers… there are a lot of other things usefull for communications….)」

というコメントは、なかなかいいですね。

「ケータイはコンピュータに含まれるのか?」
「デジタル家電はコンピュータじゃないのか?」
「そもそも、今の車はコンピュータそのものではないのか? 移動するなということか?」

というツッコミはさておき、あなたはどうしますか?

私の場合は….、パソコンとケータイを使わないだけなら何とかなるかも。(そうそう、ブログは前の日に書いておかなければ…. ^^;)

早熟で若いだけが天才ではない

モーツァルトが若くして天才であったことは有名です。

一方、ベートーヴェンが第九を作ったのは50代。巨匠・朝比奈隆も60代前半の頃は、まだ大阪にあるローカルオーケストラの指揮者としてしか見られなかったそうです。

3人とも音楽界のイノベーターですが、タイプは全く違います。

こちらに、これを考える際に参考になる記事が掲載されています。

これによると、モーツァルトは構想型イノベーター、ベートーベンや朝比奈隆は経験型イノベーター、ということになります。

後者は「クリエイティブな試行錯誤を繰り返しながら静かに進み続けるが、ずっと後 – しばしば50代以降 –  になるまで世に広く知られることはない」タイプです。

構想型イノベーターになれなかった多くの我々にとって、勇気付けられる話ではありますが、

「もちろん何も成し遂げていない65歳がみんな知られざる経験型イノベーターというわけではない」

とクギを刺してあるあたりは、さすがです。

ということで、

「クリエイティブになるのに遅すぎるということはない。違いを生み出すのに遅すぎるということはない。ただ・・・挑戦し続けることだ。」

この言葉はしっかりと覚えておきたいですね。

人間は眠れないのが本来の姿、という話

我々は、ちょっとした心配事があったり、妙に目が冴えたりして、なかなか眠れないことがあります。この不眠は、人によって大きな悩みですね。

しかし、心配や気がかりがあると眠れないというのは、人間の本来の姿のようです。

本日(2/18)の日本経済新聞の記事「睡眠を知る」で、4年前にヴァージニア工科大学の歴史学者エカーク博士が研究した結果が紹介されています。

—(以下、記事の抜粋)—

都市や国が人々の安全を守り機能を十分に持っていなかった近代国家が成立する前の時代まで、夜は通常の人々にとって極めて危険な時間帯だった。決してゆっくりと疲れをいやす時間ではなかった。

オオカミなどは飼っている羊を狙ってる。治安が十分ではなく盗賊も多かった。都市間の争いもあった。一家の主人は物音がしたらすぐ起きられないと一家の生命と財産を守ることができなかった。

こうした状況で、心配や気がかりなことがあると眠れないという人間の特徴は、生き抜くための重要な戦略であった。ぐっすり眠れない人の方がしっかりと一家の生命と財産を守ることができた。

—(以上、記事の抜粋)—

ただ、例外もあって、朝から晩まで過酷な労働に従事させられた人々は、休息に充てられる時間が極端に短かったために、夜間は死んだようにぐっすり眠るのが普通だったという記録も残っているそうです。

今でこそ、カギの掛かった、適度な温度に保たれた室内の布団やベットで、我々は熟睡できるようになりましたが、これは人類の歴史から見ると極めて最近のことなのですね。

しかし、記事を見る限り、眠れないのは財産を所有し守る責任を持っている人達で、持たざる人々は守る財産もないので眠ることができた、というように読むこともできます。

….ううむ、どっちが幸せなのでしょう?

そう言えば、食べ過ぎたカロリーを脂肪として蓄積してしまうのも、歴史的に飢餓の危険に対処する自己防衛として身につけた機能だそうです。

現代人が持つ悩みというのは、まさに現代だからこそ発生しているものということのようですね。

2007-02-18 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

初めてのダーツ

昨晩、生まれて初めてダーツをやってみました。

私はダーツでダーツボードの真ん中を狙い得点を競うものだとばかり思っていたのですが、そんなに単純なルールではなく、結構奥深いものなのですね。

職場のチームメンバー毎に分かれて競い合いましたが、結構盛り上がりました。

昨晩は郊外の店に入ったので並ばずにダーツを始められたのですが、都内では金曜日の夜に予約なしで入ってダーツが出来ることはまずないそうです。

半分くらいの人達がダーツ初体験でしたが、店の中ではダーツを投げる姿勢も決まっている人も多く、世の中で結構流行っていることがよく分かりました。

無添加・天然酵母のパン屋

近所に無添加で天然酵母のパン屋さんがあります。

12時開店で、なくなり次第閉店。

もともと、子育ての時に天然酵母のパンに出会い、子供のために指導を受けながら焼き続けていたところ講評で、より多くの人達に食べて欲しいと思い、開店したそうです。

まさに手づくりで安心して食べられる、そんなパン屋さんです。

店の広さは、カウンター・陳列棚・お客さんの入るスペース全て入れて2坪程。裏のパンを焼く厨房を入れても5坪程度です。 この店を探しながら前を通ってももしかしたら気が付かない程、小さくて目立たない店ですが、非常に感じのよい店です。

店に入って焼きたてのパンの美味しい香りを楽しみながら、「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」という最澄の言葉を思い出しました。

あまりメディア等では取り上げられない店ですが、こんな店が増えてくるといいですね。

2007-02-14 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

騙されやすい度テスト

テストです。

 

今から10回、「平山、平山、平山、平山、平山、….」と言ってみてください。

心の中で言うのではなく、実際にパソコンの前で、声を出してくださいネ。

 

 

 

 

ちゃんと言えましたか?

 

 

 

さて、ここで質問。

 

 

 

「世界で一番高い山の名前は?」

 

 
 

 

 

 

 

 

 

思いっきり「ヒマラヤ」と言ってしまったアナタ、「オレオレ詐欺」その他に注意しましょう。

 

 

もしかしたら有名なのかもしれませんが、結構周りで知らない人も多く、「騙されやすいかどうかのテストですよ」と前置きしているにも関わらず騙されてしまう人も多いので、ご紹介してみました。

ちなみに、2回騙された猛者もいます。(^^;

ビジネスマンは、結構騙されないようですね。

個人的には、力を込めて思いっきり「ヒマラヤ!!」と言ってしまうような人は、結構好きですが、二重のトラップがある場合、最初のトラップをクリアしただけで安心してはいけないといういい例だと思います。

 

尚、言うまでもありませんが、世界で一番高い山はエベレストです。

風邪の考察

私が私淑しているある方は、風邪をひかないそうです。

曰く、

「私は風邪をひかないことにしているから」

確かに、仕事などでピリピリと緊張が続く時がありますが、こんな時は風邪などは一切よせつけないことがあります。

一方で、「風邪は万病の予防である」という意見もあります。この説によると、

風邪は免疫力を高めるための好転反応であり、身体の中にある悪いモノ(黴菌等)を高熱を出して殺し、血液の循環をよくして排出するための作用。従って解熱剤等を飲むのは逆効果で、熱を出すに任せるべきである。

だそうです。

ちなみに、冒頭の方は、仕事の緊張感が途切れる年末年始休みに風邪をひくことが多いと伺ったことがあります。もしかしたら、こんなところでバランスを取っておられるのかもしれません。

かく言う私は、風邪そのものを直す薬はこの世にはないこともあって、風邪をひいても普段から解熱剤は飲まないことにしています。

昨年の冬に風邪をひいた際には、熱がグングン上がって半日で39度位になって数時間するとあっという間に熱が下がり、1日休んだだけで復帰できました。

今年はまだ風邪をひいていないのですが、暖冬のせいか、忙しいせいなのか、はたまた体力がなくなったせいなのでしょうか?

山本浩二+田淵幸一+星野仙一

北京五輪代表コーチに山本浩二、田淵幸一、大野豊が就任というニュース。

大野豊だけ9歳若いのですが、山本浩二、田淵幸一と、監督の星野仙一は六大学野球の同期生です。

山本浩二、田淵幸一、星野仙一は3人とも60歳。しかし写真を見ると威風堂々としていて、とても還暦には見えません。まさに人生脂が乗ってきて、非常に若々しい感じです。

大昔、まだジャイアンツ・ファンだった私がプロ野球を熱心に見ていた頃、この3名は現役バリバリでライバル球団で活躍していていつもまぶしく、枕のホゾを噛む思いをしていました。今だったらFAでジャイアンツに来ていたかもしれませんが、当時は山本浩二はミスター赤ヘルとして広島一本、星野はドラゴンズでジャイアンツ打倒に執念をあげており、彼らのジャイアンツ移籍なんて想像も出来ない、いい時代でした。

そう言えば、「巨人の星」では、当時阪神で期待の新人だった田淵が出てきます。花形満の打倒大リーグボール2号作戦として、3塁ランナーだった田淵がホームスチールで地面の土ぼこりを手で覆い、変形魔送球の球跡が見えるようにする、というものでした。それから十数年後に出る「がんばれタブチくん」の印象が強い私は、「田淵ってそんなに足が速かったのか!」と、結構意外です。

かなり話が脱線しましたが、…..。

かつてはライバル同士だったそのような人達が、今でも現場で若い選手達をリードしようとしている姿を見ると、とてもさわやかな感じがします。

このような多くの60代が現役でバリバリやっている日本って、結構いいかも、ですね。

お話聞きます(無料)

今日(と言っても、昨日になりましたが)、渋谷を通ったら、ハチ公前の広場に、1畳位のシートの上に小さい椅子を3個程並べて、「お話し聞きます(無料)」という立て看板を立てて、待っている男性がいました。

髪の毛をオレンジ色に染めた20代中頃の男性で、ニコニコ椅子に座って待っています。

通りすがりに一瞬見ただけだったのですが、お客さんはどんな人なのでしょうね。

中には、「嫁にいじめられている」というおばあさんや、「姑を何とかして欲しい」という奥さん、「部下が言うことを聞いてくれない」という会社の中間管理職もいるかもしれません。

しかし、渋谷と言う土地柄と、いまどきの若者といった風貌から、恐らく、「大人が誰も自分のことを分かってくれない」と悩んでいる10代の子供達には、いい相談相手になるのかもしれません。もしそうだとすれば、とても社会の役に立っている活動ですね。

2007-01-29 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

ペルソナとコミュニケーション

いきなり、今までよく知っていたつもりの人が、いきなり全く別の顔を見せる場面に出くわして、びっくりした経験を持つ方は、多いのではないでしょうか?

何故、このようなことが起こるのか、自分なりに考えてみました。(なお、私は心理学の専門家ではありませんので、その点はご容赦を)

縦軸に「自分が知っている自分」と「自分が知らない自分」
横軸に「他人は知っている自分」と「他人は知らない自分」

を取って、マトリックスを書くと、

その1:「自分は知っていて、他人も知っている、自分」
その2:「自分は知っているけど、他人は知らない、自分」
その3:「自分は知らないけど、他人は知っている、自分」
その4:「自分も知らず、他人も知らない、自分」

という4つのマス目が出来ます。

それぞれについて考えてみると、

その1:「自分は知っていて、他人も知っている、自分」

通常のコミュニケーションはこれがベースになっています。特にビジネスの世界では、「自分で自分のことが分かっていて、自分をコントロールしながらコミュニケーションできる人」が求められます。

その2:「自分は知っているけど、他人は知らない、自分」

これはペルソナ(仮面)の世界ですね。人は多かれ少なかれペルソナを被っています。

この世界の表出をあえて抑えている場合もあり、その多くはエゴの世界です。しかし人間はどうしてもこのエゴを持っていますので、この世界は否定すべきではないでしょう。

田坂広志さんが語っている以下の言葉は、参考になります。

—(以下、引用)—
自分のこころの深くにある「エゴ」を見つめることです。
他人より劣っている自分を認めたくない「劣等感」や、
他人によって自分が傷つけられることを恐れる「恐怖感」を見つめることです。

もし、それらを静かに見つめることができるならば、
何かが救われるでしょう。
すでに述べたように、人間の「エゴ」を消し去ることはできません。
—(以上、引用)—

このペルソナがある時期に自分の制御から外れて、いきなり表出してしまうと、「あれ、この人はこんな人だったんだ!」と驚いたりする訳ですね。

その3:「自分は知らないけど、他人は知っている、自分」

これはそもそもペルソナを被れない部分です。これは出来る限り少なくしていきたいですね。

でも、私も家族から思わぬことを指摘されて、「あ、気が付かずに自分はそんなことをやっていたのか!」と思うことがよくあります。結構恥ずかしいですし、なかなか難しいものです。

これがコミュニケーションで突然表出したりすると、その2と同じ現象に見える場合があります。違いは、その2は本人が気が付いているのに対し、その3は気がついていない、という点ですね。

その4:「自分も知らず、他人も知らない、自分」

これはなかなか表に出てきません。しかしこの世界が広い人は、逆に暗黙知豊かで、結構懐が深く見えるような気がします。

 

ネットでのコミュニケーションが普通になった今、コミュニケーションのトラブルを避けるためにも、このペルソナが果たす役割は増えているように思います。

追記(2007/1/24 6:09AM):ばんちょ~さんのご指摘によると、これは「ジョハリの窓」と言うそうです。詳しくはこちら

8歳の女の子が、フルマラソン3時間半で完走!?

私、30代中頃からジョギングに凝っていたことがありました。

ジョギングを始めた頃は、100m走っただけで脈拍がグングン上がり息もゼイゼイいっていましたが、1-2年間続けているうちに苦ではなくなり、半年後にはハーフマラソン、1年半後にはフルマラソン、2年後には80Kmウルトラマラソンを完走できました。

運動神経はほぼゼロの私のような人でも、有酸素運動であるジョギングでは練習を積むことで確実にパフォーマンスが向上します。とは言え、全く運動していない状態から始めたためか、私の場合は最高タイムは4時間15分止まりでした。

マラソン大会で走っていると、3時間台で走る人達(サブ・フォー)の体形は明らかに異なっていることがよく分かります。筋肉の張りが肌に現れている、とでも言えばよいのでしょうか?

また、マラソン大会では、あまり子供達の姿を見ることはありません。年齢制限を設けている大会が多いことも理由かもしれませんが、そもそも、飽きっぽい子供達が、長時間の有酸素運動をやりたがらないという面もあるのかもしれません。

そんな先入観を持っていたところで、表題のニュース。

「8歳の女児が記録的な速さで42.195kmを完走―海南省海口市」

ニュースに掲載されている写真の姿を見る限り、子供とは言え、確かにサブ・フォーの体格と走り方ですね。

マラソンは身体の筋肉中を走る毛細血管へのダメージも大きいため、子供の身体発達へ悪影響もあるような気もしますが、実際のところ、どうなのでしょうか?

そう言えば、半年ほど前に、インドの6歳位のジョギングが大好きな男の子のことをテレビで放映していました。走るのが大好きで、放っておくとそれこそ何時間でも走り続けています。

奇しくも、二大人口大国である中国とインドのお話ですが、両国合わせると10歳以下の子供の数は恐らく3-4億人程度になる筈なので、確かに中にはこのように並外れたエリート・ランナーがいてもおかしくないような気もします。

グローバルに目を向けると、途方もない人達がいると改めて認識した次第です。

2007-01-03 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

瞳孔が開いてしまいました

1ヶ月前から目の前にゴミがちらつくのが気になり始めました。

これは飛蚊症と言って、多くの場合はそのまま放置しておいて大丈夫ですが、網膜裂孔や網膜剥離の可能性もあり、場合によっては失明することもあるそうです。

多分前からこの症状はあったのでしょうけれども、気になり始めると、常にとても気になってしまいます。

ということで、どうしても気になるので、会社の休みを取って家の近所の眼科で検査しました。結論から言えば、検査の結果、特に問題はないとのことで、一安心です。

ところで、眼科でどうやって検査するか、ご存知でしょうか?

眼底検査という方法でやります。目に外部から光を入れて、その光が網膜上でどうなっているかを外からルーペで隅々まで見る、という方法です。

このために強い光を当てるのですが、普通の状態だと瞳孔が小さくなるので、検査が難しくなります。

そこで、瞳孔を開く目薬を点眼し、15分後に瞳孔が完全に開いた状態になったところで検査をします。

「検査が終わって数時間は車の運転はしないで下さい」

と割と軽く言われたので、それほど大変なものではないと思っていました。

しかし病院から家までの徒歩15分の道のり、行きはよく晴れたすばらしい天気でとても気持ちよかったのですが、帰りはかなりつらかったですね。瞳孔が開いた状態で、しかも焦点を合わせる部分も麻痺しているためか、すごく眩しくてよく見えないのです。

途中、ちょっと危ないので、コンビニに立ち寄って、鏡で目を見たところ、瞳孔が虹彩(いわゆる目の黒目と言われる部分)の縁いっぱいまで広がっていました。

この虹彩は小さな筋肉で出来ていて、過度の光による目へのダメージを減らすため瞳孔を小さくしたり、暗い場所ではよく見えるように瞳孔を広げたりして、目に入る光の量を調節する機能を持っているそうです。

これが完全に開いている状態ということは、真っ暗闇を見る体勢で晴れた野外に出されている、ということです。

どんな感じに見えるか、というと、日陰の部分はやや明るめに、空や日向の部分は露出過多で真っ白にボヤけて見えます。目が健康な人は、虹彩が自動的に調節するので、なかなかこのように見えることはありません。

カメラでいうと、常に絞り開放で撮影していて、常に露出オーバー、ということですね。

Doukou1 このような状態、なかなか経験できないので、画像編集ソフトでイメージを作ってみました。

上の写真の状態が、下の写真のように見えます。(クリックすると大きくなります)

Doukou2 検査の帰りに本屋さんに立ち寄ろうと思っていたのですが、とても普通の状態ではないので、そのまま家に帰りました。

私の場合は、5時間で普通の状態に戻りました。

ということで、飛蚊症に該当する症状がある方は、念のため早めに眼科に行くことをオススメします。ただし、眼底検査をする場合は帰りが大変なので、くれぐれも車等では出かけないように….。できれば濃い目のサングラスを持っていきましょう。

ハードディスク廃棄には十分ご注意を

パソコンを切り替えるのに伴い、生まれる不要なハードディスク。

悪意のある人にデータが残ったまま渡ってしまうと、悪用されたり、残されたカード番号情報で勝手に買い物をされたり、プライベート情報を公開されてしまったり、と、色々と怖~いことが起こります。

ということで、よく「ハードディスクはデータを完全消去してから廃棄を」と言われますが、パソコンの切り替え作業を行うこの機会に、実際のところを調べてみました。

その1:「ファイルを削除してゴミ箱を空にすればいいじゃん」

確かにパソコン上ではデータは見えなくなっていますが、これはファイルシステムのディレクトリーから削除されているだけで、ハードディスク上にはデータは残ったままです。

分かり易く書籍で例えて言うと、目次や索引から削除されただけで、本文にはデータが残ったままの状態です。その手の方にハードディスクが渡ってしまうと、簡単にデータが読み出されてしまいます。

その2:「フォーマットすればいいんでしょ?」

フォーマットと言っても、実は「クイック・フォーマット」でやっていませんか?

実はこれはその1と同じことです。じゃぁ、時間をかけてフォーマットすればよいか、というと、デジタル的には消去されたように見えても、アナログ的にハードディスク上をチェックすると、前のデータの痕跡が残っていますし、ハードディスク上にわずかなズレが生じて前のデータも残っている可能性もあります。

ですので完全安心という訳ではありません。

その3:「じゃぁ、どうすればいいの?」

ハードディスク上の全領域に固定パターンのデータを何回か書き込むと、一応安心です。

できれば市販のツールを使うのがお勧めですが、Windows 2000やXPでは、cipher.exeという暗号化ファイル用コマンドがあり、このディスク・ワイプを行うオプション (/w)を使うと、同様の作業をしてくれます。(ただし、Windows 2000の場合はSP3以降が適用されている必要あり)

これは、特定パターンのデータを3回書き込んでくれるもので、1回目は全て二進数で0、2回目は全て二進数で1、3回目はランダムなデータを書き込みます。これは米国国防省で定められた消去手順で、恐らく実用上はこれで十分です。

その4:「これでも心配なんだけど….」

そういう方は、物理的にハードディスクを破壊するしかないですね。

実はこれが一番手っ取り早くて確実かもしれません。

クリスマス・パーティ

1週間前に忘年会を行ったばかりですが、昨日は合唱団のクリスマス・パーティでした。

Weinparty20061223 拙宅にシチリア料理専門のシェフを来ていただいて料理を作っていただき、さらに各種ドイツワインを12本用意しました。残念ながら合唱団の全員は参加できず、今回は15名程の参加でした。

シェフが最初に用意した料理はこの写真のような感じで、オーガニック系で食材も厳選されたもので、とても美味。

スパークリング・ワインでまず乾杯した後、用意したワインも次々と空いていき、あれよあれよという間に用意した12本全て空いてしまいました。

シェフが台所で作る6種類のパスタやデザート等も、あっという間になくなっていきます。

Weinparty200612232 途中、賛美歌を合唱したり、"Last Christmas"の独唱があったりして、とても楽しいひと時を過ごすことができました。

参加いただいた皆様、ありがとうございました。

かなり酔っ払った人も多いようでしたが、みな無事に帰ることができたのか、ちょっと心配。

5台目のThinkPadを購入

先日のエントリーに書きましたように、「来年早々100GBの1.8インチハードディスクが出るので、換装しよう」と思っていましたが、ハードディスクの空き容量が少ないことによるパフォーマンスの低下が著しくなってきました。

また、現在の60GBから100GBに換装してもそれほど長い間持ちそうもなく、さらにこれからデジカメで撮る写真も増えそうなので、思い切ってパソコンを新しくすることにしました。

色々考えた結果、ThinkPad X60の中でも一番安かった40GB版を購入し、ハードディスクを自分で160GBに換装(注:ハードディスク換装はあくまで自己責任で)、メモリーも1.5GBに増設しました。

160GBあれば、今ある仕事やメール、写真、音楽等のデータを全部一台に載せても、恐らく1-2年は持ちそうですし、2.5インチ・ハードディスクなので将来的にも余裕を持ってアップグレードできそうです。

やはり、Core DuoをまっさらのWindowsと余裕のある空き容量のハードディスクで使うと、全くパフォーマンス感が違いますね。

ということで、現在アプリケーション、データ、設定の移行中です。

考えてみると、自分で購入したThinkPadはこれで5台目ですね。最初は230Cs、次に530, X21を使い、今週までX41を使っていました。会社支給のマシンも別途5台程使い続けてきましたので、かなりThinkPadは使い込んでいます。

もはやThinkPadなしでは、デジタルライフがいとなめないと言っても過言でないかもしれません。

改めて読む、津本陽の田中角栄

今、津本陽「異形の将軍―田中角栄の生涯」を読んでいます。

少年の頃の話から始まり、今、ちょうど下巻に入って山一證券事件の頃の話になっています。私はロッキード事件被告人としての田中角栄の印象が非常に強いのですが、その功罪は別として、改めて凄い人物だったことを再認識させられます。

この作品を書いた津本陽さんは、私が好きな作家の一人です。

織田信長の一生を描いた「下天は夢か」、その後を引き継いだ豊臣秀吉の様子を描いた「夢のまた夢」も、素晴らしい作品だったと思います。

「異形の将軍」上巻p.298に、以下のような文章があります。

「筆者は、角栄の功罪を問おうとしてこの小説を書いているのではない。日本の発展にきわめて重要な役割をうけもった、元総理大臣の人間性について、興味を持っている」

確かに、津本陽さんの文章は、事実を淡々と積み重ねていくことで、その人の人間性に迫る骨太な作品が多いように思います。

器で例えると、鮮やかな彩色をほどこした有田焼ではなく、ゴツゴツしていて土や岩そのものが持つ素材の質感を活かしている備前焼のようなスタイルです。

ランダムに1ページだけ取り上げても様々な地名、人物、日時等の事実データで埋められている津本陽さんの作品は、膨大な事実検証を行った産物なのでしょうね。

むしろ、小説というよりも、小説の名前を借りたドキュメンタリーと言った方がよいのかもしれません。

2006-12-16 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

「超精密巨大迫真模型 空母赤城」

日曜日の本日、日経新聞を開いて真っ先に目に飛び込んできたのは、「超精密巨大迫真模型 空母赤城」というタイトルが付いた一面広告。

実物の1/144スケールで全長2m。飛行甲板の木板も幅2mmの木板を600枚張り詰めたもの。付属している艦載機20機も既存の1/144プラモデルと比較できない程の完成度、乗員も200名再現されているそうです。かなり本格的なものです。

広告によると、通常この手のミュージアムモデルクラスの模型を特注すると数百万円するものが、組立済・彩色済の量産品として、今回完成分20隻を148万円で提供するとのこと。

広告では「ご購入されたお客様の声」で下記の声が掲載されています。

「海軍時代の仲間の顔が瞼に浮かびました。昭和17年、同期たちは赤城とともに出撃し、二度と帰港せず…。ですが、とうとう帰ってきてくれました。今、『赤城』の前で、60年ぶりの再開にグラスを交わしています」(83歳男性)

「今では孫の方が夢中で、赤城の側から離れようとしません。」(75歳男性)

対象はかなりシニアな世代のようです。

空母赤城という選択がかなりツボですね。

かく言う私は、子供の頃にプラモデルが大好きだったのでついこの手の広告に目がいってしまいますが、最近ゴージャスな模型やプラモデルの発売が多いように思います。

例えば1/250スケールの戦艦大和。全長1m、9660円で標準的な制作時間は120時間とのこと。

また、宇宙戦艦ヤマトの1/350スケールのプラモデルも来年1月発売とのこと。価格47,250円。コスモゼロやブラックタイガー等の艦載機も7機付いています。

このようなゴージャス模型、対象は子供ではなく30代・40代やそれよりも上のシニア世代のようです。

ただ、30代・40代といったプラモデルを作った経験のある世代向けにはプラモデルを、シニア世代のような自分自身で模型を作る経験をしていない世代には完成模型を、それぞれ提供するというスタンスの違いはあるようです。

考えてみたら、日曜日とは言え、日本経済新聞のようなお堅い新聞に模型の広告が掲載されるというのは、昔だったら考えられなかったのではないでしょうか?

大人の模型の世界、これから流行りそうな予感がします。

何が価値を生んでいるのか?

先日、某所で行われたワイン会に参加しました。ブルゴーニュのものがメインでしたが、出された料理とのマッチングも十分に考慮されたもので、至福のひとときでした。

この時に、あるドメーヌ(フランス語で、「ブドウ畑を所有し自ら栽培・醸造・瓶詰めする生産者」のこと)の話が紹介されていました。

ここのご主人の信念は、「ぶどうの持っているポテンシャルをいかに上げるかが最も大切で、そのポテンシャル以上のものはワインに表現できない。だから、畑での作業をとても重視している、それも自ら自分達の手でやることがとても大切だと思っている」というものです。

実際、役所への報告書類を作成している奥様を見て、

「ペーパーワークをしているくらいだったら、早く畑へ出よう。書類からは何も価値は生まれないよ。畑しか価値を生まないんだから」

とおっしゃっているそうです。

これは、企業で働く我々にも気付きを与えてくれる言葉ですね。

企業の場合の価値は、お客様にどのような価値を提供できるか、に尽きます。

極端な話をすると、会計事務所や税理士のような場合は、ペーパーワークは重要なのではないでしょうか?また、コンサルティングの場合、お客様の現場と自分自身の経験を通じて得られた暗黙知を、いかに形式知に落とすかがカギで、この場合もペーパーワークを行う段階は重要です。

従って、この話は、全てのペーパーワークは否定すべき、と捉えるべきではないと思います。

この話は、自分がお客様に提供している価値が何なのかを常に意識し、本来その価値を生んでいる仕事と、その仕事から派生的に生まれている作業を分けて考えるべきである、ということを、我々に教えてくれているのだと思います。

ドメーヌの場合は畑から生まれるぶどう、知的プロフェッショナルの場合は経験を通じて得られた暗黙知がそれに該当するのでしょう。

2006-12-08 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

ハードディスクが足りない!!

昨年末に購入したノートブックPC、使い勝手もとてもよくて気に入っているのですが、ハードディスクは1.8インチで60GB。

恐らく普通に使う人は必要十分な容量なのでしょうけれども、私の場合は過去6-7年間の仕事で使っていたデータやメール、デジカメで撮影したりフィルムスキャナーで読み込んだ写真8000枚合計20GB、さらに最近は音楽データ等もハードディスクに入れているので、もう一杯一杯です。

また、これだけ重要データを入れていると、ハードディスクが逝ってしまうのは悪夢以外の何物でもないので(過去2回ほど経験あり)、バックアップもキッチリ行う必要があります。 ただ、業務データが入っているので、バックアップデータを自宅に置く訳にはいきません。

そこで、下記のようにしています。

  • 一番かさばる写真データのアーカイブは、全てiPODに入れる。頻繁に使うもののみパソコンに保管
  • 個人のバックアップ用ハードディスクを会社に置いておき、週1回程度の頻度でデータは全てバックアップを取る。ハードディスクは施錠できる引き出しに常に保管しておく

さらにパソコンのハードディスクも不要なファイルは常に削除しています。

これでも、今や残り容量が8GB程度になってしまいました。

「そろそろヤバイなぁ。やっぱり2.5インチ・ハードディスクのパソコンにしなかったのがいけなかったのかなぁ」

と思っていたところ、やっと100GBの1.8インチ・ハードディスクが来年1月に発売というニュース

あと1-2ヶ月、何とかこの状態で乗り切って、換装ですね。

しかし考えてみれば、この重量60gの小さなハードディスクに6-7年間の主な仕事やプライベートの活動が詰まっている訳で、これはこれで凄いことだと思います。

盲点は実在する

盲点って本当にあるのですね。

40歳以上の28人に1人がNTGという緑内障の一種にかかっているそうです。

そこで、簡易自己チェック・サイトを探して念のためにNTGになっていないかどうかを確認したところ、人間には盲点があるのだ、ということがよく分かりました。(ちなみに、自己チェックを受けた限りでは、私は正常でNTGではないようでした。一安心)

ファイザー製薬のサイトに行って、「NTG簡易自己チェック」をクリックし、「盲点の確認」をクリックしてみてください。

眼の構造によるもののようです。パソコンの画面でこんなに簡単にチェックできるのは、結構便利ですね。

下宿に大規模データセンターを構築!?

登大遊さんがご自身のブログで、「アパート / マンションでのより快適な学生生活の方法」というエントリーを書かれています。

「学生生活全般の話?」と思ったら全く違っていて、「引越し先のアパートやマンションに、比較的大規模なサーバールームやデータセンターなどを構築する際に役に立つ情報」です。

  「ん? 下宿に大規模データセンター? (^^;)」

と思って読み始めましたが、回線申請、大家さんへの届出から始まって、電源拡張、プロバイダー申込、サーバー及びサーバーOS、スイッチングHub、LANカード、ラック、ルータ、LANケーブルの選択、ドメイン取得、機器設置、バックアップ方法及び多重化、等々、極めて具体的に書かれています。

自宅でPCやネットワーク環境を作るにあたってとても参考になります。(さすがに、私は自宅にデータセンターは構築する予定はありませんが)

「家電製品とサーバーとの重要度は、やはりサーバーのほうが何百倍も重要であることは明白であるので」とか、…

「我々は情報学類生であるので、もちろんIPアドレスは一人当たり8個必要である」とか、…

「ここでお勧めなのが、IA-32 の CPU が 32 個または 64 個搭載されたモデルである」とか、…

「快適な学生生活を送るためには、大量のLANケーブルが必要となるに違いない。」とか、…

「皆さんの中には1TB程度のソースコードなどのデータを保持する必要がある方もいらっしゃるだろうから」とか、…

「最悪なのは光ファイバーに子供の凧などが絡まって物理的に切れたり、敵対する会社の人がわざわざやってきて、柿ノ木の柿を落とすための枝切りハサミなどで光ファイバーが切られてしまう事態になることである」とか、…

ネタっぽく受け取る方もいるかもしれませんが、極めて真面目に書かれています。

2004年度に、筑波大学情報学類の新入生向けに書かれたものということなので、今はさらにスペックアップしているのでしょうね。

ちなみに、私が学生の頃は、穿孔機でパンチカードに穴を開けて、カードリーダーでホストコンピューターに読み込ませて、処理している間に昼食を食べて、食事が終わってからバッチ処理結果のプリントアウトをチェックしていました。これ、もはや石器時代ですね。

怪しい電話もグローバル化?

オフィスに怪しい電話が掛かってくることがよくあります。

今までは不動産投資等が多かったのですが、その度に、

 「全く興味ありません」
 「今後のお電話はお断り致します」
 「DBから私の名前は削除して下さい」

の3つを言い続けたためでしょうか、この手の電話はかなり減りました。

その一方で、最近ちょっと変わったのが掛かってくるようになりました。

しかもいきなり英語。

最近の例1

怪しい電話主 「IBMのナガイタカヒサさんですか?」(注:中国アクセントの英語で早口でまくし立てるので、ちょっと聞きづらい)

永井 「はい。そうです」

怪 「こちらは△■○●(世界的に著名なリサーチ会社)です。弊社は先進技術について会員限定のコンファランスを企画しておりまして、是非あなたも招待したいと思っています。そこでプロフィールを教えて欲しいのですが、あなたはセールス部門ですか?」

 「ちょっと待って下さい。このような形で、個人情報は提供できないのですけど」

 「もちろん貴方のメールアドレスがxxx@xxx.ibm.comということは当方も知っています。でも、これは非常に機密度の高い情報ですし、メールではちゃんと本人に届かない可能性があるので、電話を差し上げています」

 「ありがたいお申し出ですが、あなたが△■○●社の方かどうか確認できませんので、大変お手数ですが、メールで質問を送っていただけますか?すぐ返事しますから」

 「待って下さい。私は確かに△■○●社の人間です。ウソは申し上げておりません。何回も申し上げておりますが、メールだと正しく届かない可能性があるので、電話を差し上げております」

 「あなたが△■○●社の方であれば、メールで送って下さい。では、これで。」

補足:私の名前、電話番号、メールアドレスは把握しているようですね。恐らく名刺情報を持っているのでしょうね。ただ、メールを送るとドメイン名で詐称していることが分かってしまうので、電話をしているようです。ちなみに、当然のことながら、メールは来ませんでした。

 

最近の例2

怪しい電話主 「ナガイタカヒサさん、お願いします」(注:インド系アクセントの英語、ややゆっくり)

永井 「はい。私ですが」

 「私は●●●●社の者で、ヘッドハンティング会社です。急成長中の英国の会社で、日本のジェネラル・マネージャーのポストがあります。是非ご紹介したいのですが、お時間をいただけないでしょうか?」

 「すいません。興味ありません。では」

補足:私の周りにも同じ電話が多数かかってきていました。普通、ヘッドハンティング会社がいきなりジェネラル・マネージャーという重要案件を初めての人に紹介することはないと思うのですが….。

 

特に外資系の方で、このように英語の電話がいきなり掛かって来ている方も多いかもしれませんね。多くは個人情報取得が目的のようです。

この手の電話も、もしかしたら、インドか中国にアウトソーシングしているのでしょうか?

お互い、気をつけたいですね。

新庄、お疲れ様!!

「ジーンズがはけなくなるので、下半身は鍛えません」とワガママ言ったり、…

いきなり「自信がないので、阪神を退団します」と言ったり、…

「メジャーリーグに挑戦だ!」と言って、みんなが「絶対無理だ!!」というのを傍目に単身米国に渡ってしまい、見事レギュラーを取って3番を任されたり、…

日本に帰ってきたら、北海道に本拠地を移した球団のためにファンサービスに努め、覆面を被ったり、ユニフォームが規定違反だと注意されたり、…

ヒーローインタビューで、事前に打合せもなく、いきなり引退表明しちゃったり、…

最後のバッターボックスでは、泣きながら三球三振したり、…

実はすごく真面目なのに、やることは天衣無縫。

そんな新庄が大好きでした。

こんなプレイヤー、最近いないですよね。

好き勝手やっているように見えますが、改めて記録をふりかえると、日本では通算1309安打・205本塁打、米国で通算215安打・20本塁打。日米合計で通算1524安打・225本塁打。

決して超一流の成績ではないけれど、プロ野球選手として素晴らしい成績だと思います。

何よりも、記憶に長く留めておきたい選手でした。

今後の活動は未定、野球の世界を離れ、噂があった参院選出馬も考えていない、ということですが、これからも応援したいと思います。

17年間、お疲れ様でした。

新八犬伝

今日は週末なので、ちょっと違った話題です。

昨晩、NHK衛星第2「お宝TV」で「新八犬伝」を特集していました。

「新八犬伝」はNHKが1973年から75年まで放映していた人形劇です。放映当時、私は小学生でしたが、大好きな坂本九が語りをしていたこともあり、よく見ました。小学校のクラスでも「昨晩の八犬伝は…」と話題になりました。

「仁義礼智忠信孝悌」について色々と考えたりしましたから、子供にとって道徳的な意味もあったのでしょうね。

番組では30年振りに映像を見ましたが、とても懐かしく思いました。

ところで、TV版は放送終了と同時にテープが消去されて、現在は第1話、第20話、最終話しか残っていないそうです。

しかし、どうしてももう一度みたい、という方がいて、「新八犬伝をもう一度見ようよ!」というサイトを立ち上げ、たのみこむに要望を出したりして色々と働きかけた結果、映画版をもとに2003年にDVD『新八犬伝 劇場版』が発売されました。

このサイト、個人サイトとは思えないほど実に情報が充実していて、見ていると思わず時間がたつのを忘れてしまいます。「新八犬伝、懐かしいなぁ」と思った方は、是非どうぞ。

iPod紛失!?

今週水曜日の朝、会社に行こうとしたら、いつもカバンに入れているiPodがありません。

前日の行動を思い出して、その日は鉄道会社や会社の総務に忘れ物がないか電話をしたり、身の回りを再度探したりしましたが、出てきません。翌日になっても見つからず。

「もしかして、盗難?

と覚悟しましたが、木曜日の夜、家に帰って探したところ、思わぬところで発見し、まず一安心でした。

幸い、iPodには機密データやプライベート情報は入れていませんでしたので、「最悪、買い直せばよい」と腹をくくっていましたが、やはりデータが入ったiPodが紛失するのは怖いですね。個人情報やバックアップを取ってない情報が入っていた場合は、なおさらです。

ところで、iTunesにはiPodのシリアル番号と名前を登録するようになっています。このシリアル番号は、ユーザーと結び付けた形で、ITMS側で把握できる筈です。

ITMSで、盗難にあったユーザーからの申請でネット上で同一シリアル番号のiPodの接続先を特定できるようなサービスを低料金で提供すると、かなり多数のiPodユーザーが加入すると思うのですが、いかがでしょうか? それ程投資も必要ではない筈です。

変更記録: 2006/9/29 21:50 …. "iPOD"⇒"iPod"に修正

南国で暮らす

先日、NPO法人「南国暮らしの会」の理事長、宮崎哲郎さんのお話を聞く機会がありました。

定年でリタイアされた方々がボランティアで運営されている会ですが、特に募集をしていないにも関わらず会員数は1000人を超えているそうです。

このようなコミュニティをボランティアで運営しようとすると、やはりインターネットの活用が必要になります。この会でも会員同士の連絡にはインターネットを縦横に活用されています。海外とのやり取りでもSkypeも使っているとのことで、会員へのガイドも充実しています。

ちなみに、タイのチェンマイで、1ヶ月間高級ホテルに滞在して、ゴルフ+2時間マッサージを週3回行い、全て外食にしても、夫婦2人で13万円程度だそうです。(ホテル代は含みますが、フライト代は除きます)  コンドミニアムで長期滞在するとさらに安く、年金でも十分にまかなえてさらに貯金もできるとか。

尚、現在タイではクーデターが起こっていますが、会員のメーリングリストでは、現地からの情報では入国審査がやや厳しくなっている程度で特に生活で変わったことはない、というお話もありました。

タイ以外にも、オーストラリア、フィリピン等に滞在している方々も多くおられるそうです。

詳しい会の説明はこちらにあります。

私はまだ引退までかなり時間を残しているので当分先のお話ですが、よいお話を聞くことができました。

バブルで物質的な豊かさは失われましたが、このような生活を楽しみ、かつ、お互いを助け合うようになってきたということは、「失われた10年」を経て、日本も精神的な豊さを身につけてきたということかもしれません。

Web 2.0的天気予報

台風13号が日本海を北上中ですが、各地でどのようになっているのかをユーザーが報告したサマリーをネット上で知ることができるんですね。

こちらでご覧になれます。(台風が通り過ぎると、なくなっているかもしれません)

お出かけの際に、結構参考になりそうですネ。

こちらでは雨が一段落していたので洗濯モノを干していたのですが、近所で土砂降りのところがあると分かったので、出かける前に取り込むことにしました。

2006-09-18 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom

CGが実体化したアート

不思議なアートを知りました。

まるで映画「タミネーター2」の液体金属ロボットが実体化したような作品。

現代美術家・児玉幸子さんによるオブジェです。

素材は液体。酸化鉄の微粒子を特殊な油に溶かした「磁性流体」が、パソコンで制御された磁気に反応して様々な形を作り上げます。

科学が新しい表現形態を生み出し、アートとなったものですね。

考えて見れば、19世紀前半、最先端技術だった化学と光学と一体となって写真芸術が誕生した時も、このように生まれたのかもしれませんね。

児玉さんは、大学で物理学を学び、大学院・芸術研究科に進み、現在は電通大人間コミュニケーション学科の助教授を務められていらっしゃるそうです。

9月20日まで、東京・京橋で展覧会が行われています。詳しくは、こちら

2006-09-17 | カテゴリー : ネタ話 | 投稿者 : takahisanagaicom